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トイレのぺろりんさん  作者: 田中たんばりん
第3話 ぺろりんさんと学級新聞
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ぺろりんさんと学級新聞06

数日後(すうじつご)、ぼくとデーブは朝6時にぺろりんさんの公園のトイレで待ち合わせた。

夜おそいとお父さんやお母さんにおこられるけど、朝早いのはおこられないからだ。

それどころか「早起(はやお)きしてえらい」とかほめられたりする。


朝の公園には、まだだれもいない。

というか、この公園にはいつもだれもいない。


きょう、ここでぼくたちはぺろりんさんの取材(しゅざい)をする。

ぺろりんさんから話を聞けばリアルな記事(きじ)が書ける。

うそっぽいけど、そこに書いてあることはほんとうのことなんだ。

そして、ぺろりんさんにぺろりんさんのなかまたちをしょうかいしてもらおうと思っている。

なので、もうしわけないけど、ぺろりんさんのことを知らない見崎(みさき)さんはよんでいない。


挿絵(By みてみん)


「デーブ、おはよう」


「おはよう、たれる。ふん!」


その時、うしろでざっざっと足音が聞こえた。


「ふたりでこそこそと何やってんのよ」


「!?」


ふりかえると、うで組(ぐ)みをする見崎さんがいた。

なんだか、いつもとようすがちがう。見崎さん、おこってる?


挿絵(By みてみん)


「な、なんで見崎さんが!」


「私が、つぎにいつ家にきてUMA(ユーマ)の話をするかを出井(いでい)くんに聞いたら、きょうの朝6時から公園で取材があるからだいじょうぶっていうじゃない。いったいなんなのか、たしかめにきたのよ」


「デーブ! なんでおしえちゃうんだよ!」


「ぺ、ぺろりんさんのことはひとこともいってないぞ。ふん!」


「おなじ班(はん)なのにわたしだけなかまはずれなんて、ゆるさないわよ!」


うわー、これはかくじつにおこってるな。


「なかまはずれにするつもりはないんだけど、こればっかりはちょっと……やめといたほうがいいよ」


「何をやってたの! おしえなさい! 出井!」


「ふひゃーん♡ ぺろりんさんに会(あ)いにきたんです。ふん!」

デーブは顔をまっ赤(か)にしてあっさり白状(はくじょう)した。


デーブは、ぼくに顔をよせて小さな声でいった。

「たれる、女の子に名字(みょうじ)をよびすてにされるのって、いいな。ふん!」


「……デーブ、こんな時に何いってるんだよ」


挿絵(By みてみん)


「ぺろりんさんって、あんたのメモの書いてあったヤツよね。ぺろりんさんって、何! 答えなさい! 出井!」


「ぺ、ぺろりんさんは〈おれたちしか知らないふしぎないきもの〉です。ふん♡」


見崎さんから強めのよびすてが一発くると、デーブはうれしそうにこたえた。

そして、ぼくたちは学校では見ることのない〈ぼくとデーブしか知らない見崎さん〉を知ることができた。

見崎さんって、おこるとこえーっ。


挿絵(By みてみん)


つづく

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