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トイレのぺろりんさん  作者: 田中たんばりん
第3話 ぺろりんさんと学級新聞
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33/39

ぺろりんさんと学級新聞05

「おれは、こういういきものをかんがえたんだけど、どうかな? ふん!」


デーブのメモには「べろん」「ぺろりんさん」の名まえが書いてあった。


「べろんは、今みんながウワサをしている妖怪みたいなのね。ぺろりんさんって何? 聞いたことないけど、べろんのなかま?」


「雪男とかツチノコもいいけど、もっとじぶんたちのまわりのふしぎないきものをあつめられないかなと思ってさ。ふん!」


「べろんかあ……。じぶんたちのまわりといっても、じっさいに見たっていう話もあまり聞かないし、たんなるウワサ話でしょ。ましてや、ぺろりんさんなんて見たことも聞いたこともないし。あまりにもそうぞうのいきものっぽすぎない? 雪男やツチノコなら、見たっていう話がいっぱいあるし、こっちのほうがよくない?」


見崎(みさき)さんがパパの本の雪男のページを開いていった。


「いや、見たことは……ふんがっ!」


「わあ、ダメ!」

ぼくは、あわててデーブの口をふさいだ。


挿絵(By みてみん)


「とにかく、見た人がいるかどうかは、とてもだいじよ。見たことがないものって、なかなかしんじてもらえないのよ」


「じゃあさ、雪男やツチノコといっしょにべろんとかウワサになっているいきものものせない? ユニコーンとか、伝説(でんせつ)のいきものとかもいるんだし、新聞のテーマが〈みんなが知らないふしぎないきもの〉だから、じぶんたちでそうぞうしたいきものとかものせるほうがおもしろくないかな?」


「ふんが、ふんが!」

ぼくに口をふさがれたデーブもそうだ、そうだといっている。


挿絵(By みてみん)


「う~ん……」

しばらく見崎さんがかんがえていった。

「そうね、みんながまったく知らないいきものもまんがみたいでおもしろいかもね」


よし、これでなんとかべろんやぺろりんさんを〈みんなが知らないふしぎないきもの新聞〉にのせることができるぞ。


「じゃあ、どんなふしぎないきものをのせるか決めようか」


「デーブは、べろんとぺろりんさんがいいよね」


「ふんが、ふんが!」

ぼくに口をふさがれたデーブがうなづく。


挿絵(By みてみん)


「わたしはツチノコ。日本の代表的(だいひょうてき)なUMA(ユーマ)だからね。あとは雪男とネッシーがいいかな」


「いいね。見崎さんしか知らないようなこまかいところまで記事(きじ)にしてよ」


「雨森(あまもり)くんはどうするの?」


「ぼくもじぶんでかんがえたふしぎないきものをのせたいな」


ぼくたちの学級新聞の内容(ないよう)がだいたい決まった。



「じゃあね。またあした」

「うん。じゃあね」

「おう。またあしたな。ふん!」


見崎さんの家を出てから、デーブと歩きながら話した。


「見崎さんにぺろりんさんは会(あ)わせられないよね」


「おう。おれとたれるとしずく、3人だけのひみつだ。ふん!」


ぼくとデーブは、見崎さんちのかべをよこに見がなら帰った。


「やっぱり、このかべ長いね」


「そうだな。ふん!」


挿絵(By みてみん)


つづく

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