↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トイレのぺろりんさん  作者: 田中たんばりん
第3話 ぺろりんさんと学級新聞
PR
30/39

ぺろりんさんと学級新聞02

「〈おれたちが知らないふしぎないきもの〉かあ。わたしもそういうのに興味(きょうみ)があるんだ。ねえ、わたしも班(はん)に入れてよ。いいでしょ?」

見崎(みさき)さんが、デーブが書いたメモをひょいと取っていった。


「い、いや~、ちょっとそれは……」

ほんとうは見崎さんといっしょに班を組みたいけれど、今回はぺろりんさんに話を聞こうと思っているから、班を組めるのはデーブだけだ。


「いいよ。ふん!」


「え?」


わーっ! 何をいっているんだ! デーブ! ダメでしょ、それは!

ぼくとデーブだけなら、ぺろりんさんにいろいろなことを聞けるけど、見崎さんがいっしょにいたらダメでしょ。


ぼくは、ぐーっとにらみつけてデーブにうったえかけた。

ダメったら、ぜったいダメー!


挿絵(By みてみん)


「いや、いや、いや、ダ……もがもが」


ぼくの口を手でふさぎながら、デーブが小声(こごえ)でいった。


「おれ、同級生(どうきゅうせい)の女の子の友だちもほしかったんだ。たれるも女の子の友だちほしいだろ。ふん!」


なーにー。デーブ、おまえってそういうヤツだったのかー!


挿絵(By みてみん)


「よし、決まりな。3人で班を組もう。ふん!」


「やったあ! じゃあ、わたしもいるんだから〈おれたち〉じゃなくて〈みんなが知らないふしぎないきもの〉にしようよ。いいでしょ? 出井(いでい)くん。雨森(あまもり)くん」


「いいよ。ふひひん♡」

デーブは思った。ああ、やっぱり女の子の友だちっていいなあ。ふひひ!


こうして、この先がしんぱいなぼくと見崎さんと友だちになりたいデーブとふしぎないきものに興味がある見崎さんの3人で「みんなが知らないふしぎないきもの新聞」を作ることになった。


挿絵(By みてみん)


「じゃあ今度(こんど)の日曜日、わたしの家においでよ。宇宙人や未確認動物(みかくにんどうぶつ)の本があるから、どんないきものを学級新聞にのせるか決めちゃわない?」


その日の帰り道、3人で学級新聞について話しながら歩いた。


「宇宙人はわかるけど、未確認動物って何?」


「UMA(ユーマ)っていって、雪男やツチノコのこと。絵や写真ものってて、おもしろい本がたくさんあるわよ」


「おもしろそうだな。見崎んちいこうぜ。な、たれる。ふん!」


「う、うん。いいよ」

デーブは楽しそうだな。そういえば女の子の家にいくなんていつぶりだろう? きんちょうするなあ。


「出井くん、雨森くん、またあしたね」

「じゃあな。ふん!」

「うん、じゃあね」


学校からの帰り道、ぺろりんさんがいる公園まできてふたりとわかれて、ひとりになってかんがえてみた。

さいきんいろいろな人と友だちになるな。

デーブや見崎さん。あ、見崎さんはきょうおなじ班になっただけで、まだ友だちまでいってないか。

でも、しずくのお友だち理論(りろん)からすると「おなじ班になったらお友だち」なんだろうな。

……あれ? いつのまにかデーブを友だちだと思っているぞ。ま、いいか。


そして、なによりいちばんなのはぺろりんさんだ。ぺろりんさんのことをもっともっと知りたいな。

だから、今回の学級新聞作りはいい機会(きかい)だ。ぺろりんさんにいろんなことを聞いてみよう。


挿絵(By みてみん)


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。