ぺろりんさんと学級新聞01
「それでは、それぞれ班を組んで学級新聞を作りましょう」
ぼくたちのクラス担任の小桜先生がいった。
じゅぎょうで学級新聞を作ることになった。
班を組むあいてによって学級新聞のテーマが変わるので、あいてえらびはじゅうようだ。
「だれと班を組もうかな? みんな、どんな学級新聞を作るんだろう?」
ふと見ると目の前にデーブが立っていた。
「出井くん?」
「たれる、おれたち友だちだろ。いいかげんデーブってよんでくれよ。しずくだっていってたじゃんか、家にあそびにきたらお友だちって。でさあ、おれと班を組もう。ふん!」
「へ?」
ぺろりんさんの公園で気をうしなってぼくの家にやってきてから、勝手にぼくと友だち関係を作ったデーブは、ぼくのことなんかおかまいなしに、どんどん話を進めていく。
「それで、新聞のテーマはこれだ。ふん!」
デーブが出した紙には「おれたちが知らないふしぎないきもの」と書いてある。
「何? ふしぎないきものって?」
デーブは、顔を近づけてきて小さな声で話した。
「ぺろりんさんとか、べろんとか、ああいういきものをしらべるんだ。ふん!」
「ダメだよ。ぺろりんさんのことをみんなにいったら、大さわぎになっちゃうよ」
「だから、こういうふしぎないきものがいたら、おもしろいだろうなってところでまとめるんだよ。ふん!」
「そうぞうのいきものってこと?」
「そうそう。ふふん!」
「うーん、それならだいじょうぶかなあ……」
「な、いいだろ。ふん!」
いつのまにか、ぼくはデーブと班を組んで学級新聞を作ることになっていた。
「おもしろそうな学級新聞ね」
ぎくっとして声のするほうを見ると見崎夢羽さんが立っていた。
見崎夢羽さんはダンスがとくいで、ハキハキとしていて、クラスの中でも目立つそんざいだ。
そんな彼女がなんでじぶんからぼくたちなんかに声をかけてくるんだ?
つづく




