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トイレのぺろりんさん  作者: 田中たんばりん
第2話 ぺろりんさんとおばあちゃんの思い出のスカーフ
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ぺろりんさんとおばあちゃんの思い出のスカーフ10

「やっとおくじょうについたー」


まわりを見わたすと夜景(やけい)がとてもきれいだ。

家の光がどこまでもつづいている。

このあたりの町は、どこも小さな町ばかりだと思っていたけど、こんなにたくさんの人が住んでいるんだ。


挿絵(By みてみん)


「おっと、夜景に見とれているばあいじゃない。おばあちゃんのスカーフをさがさなきゃ」


遠くを見るのはへいきなんだけど、下を見ると目がくらくらするので、はじっこにほうにいかないようにしてスカーフをさがした。


「えーと、どこかな」


「お兄ちゃん、スカーフあったよー」


「ほんとう? ああ、よかった。どこにあるの?」


「あそこだよー」


しずくが指さすほうを見ると、ビルのはじっこにひっかかって、ひらひらしているスカーフが見えた。


「うわあ、めちゃくちゃはじっこじゃん……。取りにいくの、こわいなあ」


「わたしが取りにいくね!」


見ると、しずくがビルのへりをすたすたと歩いてスカーフに向かっていく。


「気をつけて、しずく!」


「何? お兄ちゃん」


ふりむいたしずくがビルのへりから足をふみはずすのが見えた。


挿絵(By みてみん)


「きゃっ!」


「あぶない!」


目の前からしずくが消えたのであわててかけよると、


「だいじょうぶだよ。だって、シロダマでくっつくもん」


しずくがよこ向きになってビルにくっついていた。


挿絵(By みてみん)


「あ、そうだった。シロダマでかべにくっつけるんだった」


しずくは、そのままぺたぺたと歩いてビルのはじっこに向かい、スカーフを取った。


「取ったどー!」


しずくの手におばあちゃんの思い出のスカーフがぱたぱたとはためいている。


挿絵(By みてみん)


「おりるよ~」


ぺろりんさんがおくじょうから飛びおりた。


「え! だいじょうぶなの?」


ぺろりんさんが地面(じめん)につくと、ぴょーんとはねた。


「おもしろそう。わたしも! えい!」


しずくが飛びおりる。


「あ、しずく、待って」


ぼくもあわててつづいた。


びゅーん! ごおおおおっ! フリーフォールのようにいっきに下に落ちていく。


「うわーっ、ぞわぞわするーっ!」


挿絵(By みてみん)


そして、地面についたらぴょーんとはねる。


「すごい! ロケットではっしゃされる時って、こんな感じ?」


「あははは、シロダマロケットジャーンプ!」

しずくは楽しそうだ。


そのまま、ぴょんぴょんはねながら、おばあちゃんの家までいった。


挿絵(By みてみん)


つづく

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