ぺろりんさんとおばあちゃんの思い出のスカーフ06
トビハネたちがもどってくるのを待っているあいだにぺろりんさんと話をした。
「ぺろりんさんは、どこからきたの?」
「よくわからない~。気がついたら~木のそばに~立っていた~」
「え? ぺろりんさんってさいしょからトイレにいたんじゃないの?」
「木のそばに~立っていたら~こわがられたり~ぼうでたたかれたり~したから~トイレの中に~にげた~」
木のそばにこんなに大きなぺろりんさんが立っていたらびっくりするだろうし、たたいておっぱらおうとする人もいただろうな。
「それって、いつのことなの?」
「よくわからない~。だけど~トイレが~トイレって~いわれるまえから~」
トイレがトイレっていわれるまえって、すごいむかしじゃないかな?
今度お父さんかお母さんに聞いてみよう。
しゅるるる~。
「キュルルーン」
トビハネたちがもどってきた。
ぺろりんさんが、じぶんのまわりをくるくるまわりながら飛んでいるトビハネたちに話を聞いている。
「どうか、見つかりますように」
ぼくとしずくは、手を合わせていのる。
「見つかったよ~」
「やったー!」
「お兄ちゃん、よかったね」
ぼくとしずくはハイタッチをしてよろこんだ。
おばあちゃんの思い出のスカーフは、おばあちゃんの家の近くのマンションのおくじょうにひっかかっているということだった。
すぐにいかないと、またどこかに飛ばされちゃうかもしれない。
でも、こんな夜中にどうやっておばあちゃんの町までいけばいいのだろう。
「ねえ、どうやっておばあちゃんの町までいくの? ここから、おばあちゃんちのトイレまで移動する?」
「シロダマに~お願いする~」
「シロダマ?」
「お兄ちゃん、また、ぺろりんさんのなかまなんじゃない?」
つづく




