表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トイレのぺろりんさん  作者: 田中たんばりん
第1話 ぼくとトイレのぺろりんさん
PR
13/17

ぼくとトイレのぺろりんさん13

「よく見てて」


ぼくはトイレで便器に話しかけた。


「ぺろりんさ~ん、ちょっといいかな。ぼくとぺろりんさんの関係かんけい出井いでいくんに説明せつめいしなきゃいけなくて困っているんだ」

たぶん、ぺろりんさんはきてくれるはずだ。


「便器に話しかけるなんて、おまえ何やってるんだ? ふん!」


「な~に~?」しばらくすると、したがぺろっと出てきた。ぺろりんさんがやってきた。


「の、のろいの舌じゃねえか! ふがっふん!」


そして、ずばっとぺろりんさんの顔が便器にはまった。


「ひっふん!」


挿絵(By みてみん)


ぺろりんさんがあらわれるところを見て、デーブがおどろいている。

これまでデーブと話をすることがなかったからわからなかったけど、デーブはすごいこわがりみたいだ。


「あのさ、ぼくはぺろりんさんの友だち……でいいのかな?」


「うん~そ~だね~。ぼくは~たれるの~友だち~」


「ね、わかってもらえたかな」


「う、う、うん。ふん!」


デーブが、がたがたとふるえながらへんじをした。


挿絵(By みてみん)


「あとさ、ぺろりんさん、2年くらいまえに出井くんに何かいった?」


「2年くらいまえって~いつ~? この子に~? ん~……あ~、どれくらいまえか~わからないけど~ぼくが~おこって~人を~こらしめたことを~いわないでねって~お願いした~」


「なんで?」


「ぼくが~らんぼうで~こわいって~思われたくなかったから~」


「約束をやぶって、その話を人にしゃべったらのろうの?」


「ぼくは~人を~のろうことは~できないよ~。それに~約束じゃなくて~お願いだよ~」


「だってさ。人にしゃべってもだいじょうぶみたいだね」


「な、なんだ、のろいの舌との約束をやぶるとのろわれるって、おれが勝手かってに思っていただけなのか……。ふん!」


ぺろりんさんの話を聞いて、デーブは気持ちが少しおちついたみたいだ。


「ぺろりんさん、ありがとう」


「どういたしまして~」コホッ!

ぺろりんさんがすいこまれるようにして、すがたを消した。


挿絵(By みてみん)


ぺろりんさんとわかれトイレから出たところで、お母さんに会った。


「あら、気がついたのね、よかったわ。今ココアを入れてあげるわね」


「うん、お願い」


たれるのへやにもどるあいだにデーブはかんがえた。

ほんとうに雨森あまもりはのろいの舌と友だちみたいだな。

いや、のろわないっていってたからのろいの舌じゃなくて、雨森がよんでいた「ぺろりんさん」って名まえなんだろう。


それにしてもトイレの便器にずばっとはまった顔。あれは、はじめて見た。びっくりしたぞ。

目がぎょろぎょろしていて、すごくこわい。雨森のヤツ、よくへいきだな。

こいつ見た目とちがって、どきょうがあってたのもしいヤツかもしれないぞ。


雨森になら、おれが泣き虫でこわがりだってことをいってもだいじょうぶそうだ。

たぶんこいつなら、人の弱みをいいふらしたりしないだろう。

へやにもどるとデーブはたれるに話しかけた。


挿絵(By みてみん)


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ