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トイレのぺろりんさん  作者: 田中たんばりん
第1話 ぼくとトイレのぺろりんさん
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12/18

ぼくとトイレのぺろりんさん12

「ふっ……ふ~ん」


しばらくすると、デーブが目をさました。


出井いでいくん、だいじょうぶ?」


「ここは?」


「ぼくんちだよ。公園のトイレで、きみが気をうしなったから、つれてきたんだ」


「公園のトイレって……。おまえ、あれを見たか? ふん!」


「あれって?」


「……しただよ。のろいの舌。ふん!」


挿絵(By みてみん)


のろいの舌? どうやらデーブはぺろりんさんのことをいっているみたいだ。

デーブは、ぺろりんさんのことを知っているのかな?

うそをいってごまかしてもあとでめんどうだから、ここはしょうじきにいうことにした。


「……うん、見たよ」


「こわくないのか? おまえ、のろわれるぞ。おれは、のろわれるのがこわい。ふん!」


「う~ん、あんまりこわくないかな。のろわれないと思うし。でも、なんでのろわれるって思うの?」


「ある約束をさせられたからだ。その約束をやぶるとのろわれる。……たぶん。ふん!」


「その約束って何?」


「それはいえない。いうとのろわれる。……たぶん。ふん!」


どうやら、デーブはぺろりんさんと何か約束をしたらしい。

その約束をやぶると、ぺろりんさんにのろわれると思っている。


挿絵(By みてみん)


「いや、のろわれないと思うけどな」


「なんでそんなこといえるんだ。ふん!」


「んー、友だちみたいなものだからかな」


「友だちって、なんだよ。それ? ふん!」


しずくのお友だち理論りろんからすると、ぼくとぺろりんさんは友だちということになるはずだ。

ぼくは、ぺろりんさんと知り合ったいきさつをデーブに話した。


「うそだろ。おれをからかってるだろ。ふん!」


「うそじゃないよ」


「いや、うそだ。ふん!」


デーブは、ぼくの話をなかなかしんじてくれない。

いいあらそいになってデーブをおこらせるのもこわいしなあ。


挿絵(By みてみん)


「困ったな、どうすればしんじてもらえるかな……。そうだ! トイレだ。トイレにいけばわかるよ」


「トイレにいけばわかるって、何がわかるんだよ。ふん!」


「まあまあ、ちょっときてみてよ」


ぼくはデーブをなだめながら、トイレに向かった。


挿絵(By みてみん)


つづく

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