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『ラウンド1から世界へ。』  作者: 龍崎
* 第2章 挑戦者、ラスベガスへ向かう

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第12話 LEGACY開幕直前特番

基本的に大会などは選手の心情などを入れつつ、実況解説の配信側の視点で進めて行きます。

LEGACY開幕前日。


ラスベガスの大会会場では設営作業が続き、世界中から集まった選手たちが最後の調整を行っていた。練習エリアは朝から埋まり、有名選手同士の対戦には自然と人だかりができている。


その頃、公式配信では開幕直前特番が始まっていた。


「皆さんこんばんは!」


配信開始と同時に実況の明るい声が響く。


「いよいよ明日からLEGACY開幕です!」


「今年も来ましたね。」


隣の解説も頷いた。


「毎年思いますが、この大会だけは空気が違います。」


チャット欄も一気に流れ始める。


『きたあああ』『待ってた』『LEGACYだ!』『楽しみすぎる』『日本勢頑張れ』


実況は笑いながらモニターへ視線を向けた。


「今日は開幕前ということで、初めてLEGACYを見る方に向けて大会の流れを説明していきます。」


画面が切り替わる。


映し出されたのは巨大なトーナメント表だった。


無数の名前。


画面に収まりきらない参加者数。


それだけで大会規模が伝わってくる。


「まず参加人数です。」


実況が説明する。


「正式発表前ですが、今年も数千人規模になる見込みです。」


解説も続ける。


「REVOLT JAPANでは七千人を超える参加者が集まりました。LEGACYも同等クラスの規模になると言われています。」


チャット欄。


『多すぎる』『意味分からん』『やば』『これ全部選手?』『優勝無理だろ』


実況も苦笑した。


「大体みんな最初はそう思います。」


「では一日目から見ていきましょう。」


モニターに大きく表示される。


【DAY1】


【POOLS】


「初日は予選ラウンドです。」


「Round1 Pools。」


「Round2 Pools。」


「そしてWinners側、Losers側が進行していきます。」


画面には巨大なトーナメント図が表示される。


解説が補足した。


「簡単に言えば生き残り戦です。」


「ここで数千人規模の参加者を一気に削ります。」


実況が聞く。


「どれくらい減るんですか?」


「数百人です。」


即答だった。


チャット欄が一気に流れる。


『えぐ』『怖すぎる』『初日で終わる人の方が多い』『魔境』


「そうなんです。」


実況も頷く。


「有名選手だから安全ではありません。」


「実績があるから勝てるわけでもありません。」


解説も続けた。


「毎年優勝候補が消えます。」

「毎年有名選手が消えます。」

「それがLEGACYです。」


画面には過去大会の映像が流れる。


歓喜する選手。


敗北して立ち尽くす選手。


初日を突破できるのは、参加者のほんの一部だけだった。


「そして二日目です。」


画面が切り替わる。


【DAY2】


実況の表情も少し真剣になる。


「個人的にはここが一番過酷だと思っています。」


解説も即座に頷いた。


「間違いありません。」


モニターには進行表が表示される。


Round3。


Round4。


Top128。


Top64。


そしてTop24付近まで。


「ここまで来ると残っているのは強豪ばかりです。」


解説が説明する。


「各地域のトッププレイヤー。」

「有名チーム所属選手。」

「世界大会経験者。」

「そんな相手と一日中戦い続けることになります。」


チャット欄。


『地獄』『Top128でも化け物しかいない』『ここから本番』『怖い』


実況も続けた。


「しかも配信台も増えます。」


「観客も増えます。」

「注目度も増えます。」

「負ければLosers。」

「さらに負ければ終了です。」


解説が頷く。


「世界大会出場権を狙う選手たちにとって、本当の勝負はこの日です。」


画面には昨年大会の名勝負が流れる。


長時間の激戦。

歓声。

逆転劇。

敗退後に涙を流す選手。


実力だけではない。


集中力。

体力。

精神力。


全てが必要になる。


そして。

画面が再び切り替わる。


【DAY3】


チャット欄の勢いがさらに増した。


『うおおおお』『Top8だ!』『熱すぎる』『楽しみ』


実況も自然と笑顔になる。


「決勝日です!」


巨大ステージの映像が映し出される。


スポットライト。


数千人規模の観客席。


世界中へ配信されるメインステージ。


まさにLEGACYの象徴とも言える舞台だった。


「一般的にはTop24。」


「Top16。」


「Top8。」


「そしてグランドファイナル。」


実況が順番に説明していく。


解説は静かに続けた。


「ここまで辿り着ける選手は本当に一握りです。」


「数千人の参加者の中から最後まで勝ち残った選手たち。」


「その先にあるのが優勝です。」


チャット欄には期待のコメントが溢れていた。


『早く始まれ』『明日仕事休みたい』『日本勢頑張れ』『絶対見る』


実況も最後に頷く。


「明日から三日間。」


「世界最高峰の戦いが始まります。」


「誰が勝ち残るのか。」


「誰が世界大会への切符を掴むのか。」


大会ロゴが画面中央に映し出される。


LEGACY。


世界中の強豪が集う舞台。


数千人の挑戦者が集まり、最後に残るのはわずか数人。


そして明日、その長い戦いの幕が上がろうとしていた。

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