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異世界でござるか? 〜女だから剣豪にはなれないと言われた幕末の天才侍が、異世界で王都最強の剣士になるまで~

作者:平木明日香
最新エピソード掲載日:2026/07/12


――女だから、剣豪にはなれない。

 幕末。

 剣豪・桜間宗十郎の娘として生まれた桜間薫は、幼い頃から誰もが認める剣の天才だった。

 父を超え、日本一の剣豪になる。

 それだけを夢見て木刀を振り続けた薫だったが、「剣は男の道」という世間の常識に阻まれ、その夢を諦めることになる。

 やがて嫁入りを決意した矢先、原因不明の病に倒れ、わずか十六歳でその生涯を閉じた。

 ――はずだった。

 目を覚ますと、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ異世界。

 病は跡形もなく消え去り、自由に走れる体と、かつて自ら手放したはずの愛刀《白嬰刀》が、なぜか傍らにあった。

 しかも、この世界で振るう剣は以前とは比べものにならないほど冴え渡り、岩を斬り、魔法を断ち、常識までも斬り裂いてしまう。

「……この世界なら、拙者も剣豪になれるやもしれぬ!」

 そう決意した直後に遭遇したのは、王都から賞金を懸けられた山賊団。

 美女と勘違いされて絡まれた結果、あっという間に全員を捕縛してしまい、その実力を目撃した王都の警備兵から剣術大会への参加を勧められることに。

 魔法至上主義の世界で、魔力ゼロの侍娘が剣一本で無双する。

 だが当の本人は異世界の常識をまったく知らず、パンを見て首を傾げ、魔道具に驚き、王族にも侍らしく頭を下げる天然娘。

「魔法とは便利でござるな。しかし……斬れるのでござろう?」

 これは、一度は夢を諦めた少女が、第二の人生で誰にも夢を奪われることなく、自分だけの『侍道』を切り開いていく物語。

 病弱だった少女は、今度こそ世界一の剣豪を目指す――!
序文
桜が散る頃に
2026/07/11 14:31
第一章 いざ、参る
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