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第三十九話 文化祭準備

こちらは文にAIを使い、構成、キャラクター設定、舞台設定、話の原文、セリフの1部を私が作成しています。

 二学期が始まって数日。

 放課後のホームルームで、担任が教卓を軽く叩いた。

「今日から文化祭準備を始める。」

 教室が一気にざわつく。

「やっとか!」

「何やるんだろ。」

「模擬店やりてー!」

 担任は黒板へ「文化祭」と大きく書いた。

「まずは出し物を決めるぞ。案があるやつは手を挙げてくれ。」

 教室中から次々と意見が飛ぶ。

「お化け屋敷!」

「喫茶店!」

「脱出ゲーム!」

「映画上映!」

 まとまる気配はない。

「静かに静かに。」

 担任が苦笑する。

「多数決にするぞ。」

     ◇

 三十分ほど話し合った結果。

 クラスの出し物は――

「縁日。」

 に決まった。

 射的。

 輪投げ。

 スーパーボールすくい。

 いくつかの屋台を教室に並べることになった。

「よし。じゃあ役割決めるぞ。」

 担任が名簿を見ながら言う。

「大道具班。景品班。装飾班。当日運営班。」

 それぞれ希望を募っていく。

 椿は少し考えた。

 派手なことは苦手だ。

 できれば裏方がいい。

「景品班、やります。」

 静かに手を挙げる。

「鈴木、景品班な。」

 担任が名前を書く。

 その時。

「俺も景品班!」

 明るい声が教室に響いた。

 桜?だった。

 椿が思わず振り向く。

 桜?は椿と目が合うと、照れくさそうに笑った。

「景品作るの楽しそうじゃん。」

 担任も頷く。

「じゃあ桜も景品班。あと二人くらい欲しいな。」

 別の生徒も手を挙げ、班分けは無事に終わった。

     ◇

 ホームルームが終わる。

 景品班の四人は、そのまま教室へ残った。

「何作る?」

「キーホルダーとか?」

「折り紙?」

 アイデアが飛び交う。

 桜?は楽しそうに話に加わっている。

 椿はその様子を少し離れた席から眺めていた。

 ――やっぱり。

 こういう時の桜は。

 自然と輪の中心にいる。

 それが当たり前だった。

「椿。」

 突然、桜?が呼ぶ。

「ん?」

「景品、木で作るのどう?」

 椿は少し考える。

「木工室使えるなら。できるかも。」

「それだ!」

 桜?が笑う。

「蛇とか狐とか、小さい置物ならかわいくない?」

 その言葉に、椿は一瞬だけ目を見開いた。

 蛇。

 夏祭りで取った、小さな木彫りの蛇が頭に浮かぶ。

「……いいかも。」

 椿は静かに頷いた。

「子どもにも人気出そう。」

「よし!」

 桜?が嬉しそうに拳を握る。

「決まり!」

 班のみんなも賛成し、話し合いはどんどん進んでいく。

 椿はふと桜?を見つめた。

 クラスメイトと笑いながら話す姿。

 誰とでも自然に会話を広げる姿。

 その姿は、間違いなく桜らしかった。

 それでも。

 話し合いが一区切りするたびに、桜?の視線は無意識のように椿を探していた。

 椿が頷けば安心し。

 椿が黙っていれば少しだけ気にする。

 その小さな癖に気付いたのは。

 この教室で、椿一人だけだった。

 翌日の放課後。

 景品班は木工室へ集まっていた。

 机の上には色画用紙やフェルト、ビーズ、リボンなどが並んでいる。

「思ったより材料あるね。」

 女子の一人が驚いたように言う。

「去年の余りもあるらしいよ。」

 別の男子が段ボール箱を覗き込んだ。

「プラ板もある!」

「じゃあキーホルダーも作れるじゃん。」

「じゃあさ、木で作るの時間かかるしキーホルダーとか簡単なのにしようよ。」

「いいじゃん!」

 班の雰囲気は和やかだった。

 椿は机の上の材料を眺めながら考える。

「景品は。」

「小さい子が喜びそうなのがいいな。」

「確かに。」

 桜?も頷く。

「動物とか?」

「猫とか犬とか。」

「うさぎも。」

 女子がペンを走らせながら笑う。

「蛇もかわいいかも。」

 その一言に。

 椿の手が止まった。

 桜?も一瞬だけ椿を見る。

「白い蛇とか。」

 男子が冗談っぽく笑う。

「この村っぽいじゃん。」

「白蛇様!」

 みんなが笑う。

 椿も少しだけ口元を緩めた。

「……いいかも。」

「え?」

 桜?が少し驚く。

 椿は静かに続けた。

「白蛇様の伝説あるし。」

「村らしい。」

「確かに!」

「それ採用!」

 班のみんなが盛り上がる。

「じゃあ白いヘビも作ろう!」

「金色の目にしたらかわいくない?」

「赤い舌も付けよう!」

 わいわいと話が進んでいく。

     ◇

 一時間ほど作業すると、それぞれ試作品ができ始めた。

「見て!」

「猫!」

「おー、かわいい!」

 あちこちで笑い声が上がる。

 椿は黙々と白いプラ板へ線を描いていた。

 細長い身体。

 丸い瞳。

 少しだけ頭を持ち上げた姿。

「椿。」

 桜?が隣から覗き込む。

「上手。」

「……そうか?」

「うん。」

 素直に頷く。

「これ、絶対人気出る。」

 椿は少し照れくさそうに笑った。

「そうならいい。」

 焼き上がったプラ板は、手のひらに乗るくらいの小さな白蛇になった。

 椿はそれを見つめながら、ふと河川敷の白い蛇を思い出す。

 今日も待っている。

 その考えが頭をよぎると、自然と時計へ目が向いた。

「もうこんな時間か。」

 桜?も時計を見る。

「あ、本当だ。」

 二人は顔を見合わせた。

「今日も。」

 桜?が小さく笑う。

「行こっか。」

 椿は完成したプラ板をそっと机へ置き、静かに頷いた。

「ああ。」

 班のみんなへ「お先に失礼します」と声を掛けると、二人は夕暮れの校舎をあとにした。

 向かう先は、いつもの河川敷。

 もうそれは、二人にとって当たり前の放課後になっていた。

基本的には、1週間以内に更新する予定です。

すこしでも気に入りましたら⭐をしてくださるとモチベになります!

なお更新時間は12時か、17時頃のどちらかになります

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