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第十八話 貼りついた笑顔

こちらは文をAIを使い、構成、キャラクター設定、舞台設定、話の原文、セリフの1部を私が作成しています。

投稿するの忘れてました(´>∀<`)ゝ

「……。」

 椿はゆっくりと岩壁の隙間へ視線を向ける。

 白い蛇の姿は見えない。

 それでも、さっきまでそこにいた気配だけは残っている。

「椿?」

 桜?の声が少しだけ強くなる。

「聞いてる?」

 椿は静かに口を開いた。

「嫌だ。」

 笑顔が、一瞬だけ固まった。

「……え?」

「帰らない。」

 洞窟に椿の声が響く。

 桜?はすぐに笑みを作り直す。

「何で?」

「探したいから。」

「だから、俺が──」

「お前じゃ駄目だ。」

 言葉を遮る。

 桜?は黙った。

 椿は真っ直ぐその顔を見る。

「お前には任せられない。」

「どうして?」

「……。」

 椿は答えない。

 答えられなかった。

 「お前が隠そうとしている気がするから。」

 そんなことは、まだ証明できない。

 ただ、胸の奥が叫んでいる。

 帰ってはいけない。

 ここを離れてはいけない。

 桜?はゆっくりと息を吐いた。

 そして、困ったように頭を掻きながら笑った。

「……困ったな。」

 その声は穏やかなままだった。

 しかし、その瞳だけは。

 再び、岩壁の隙間をじっと見つめてい

「じゃあ。」

 桜?は少しだけ考えるように視線を落とした。

 やがて、いつものように柔らかく笑う。

「俺も一緒に帰るから。」

 椿は眉をひそめる。

「今日はもう、ここ来ないからさ。」

 その言葉は、不思議なくらい素直だった。

「それでいいでしょ?」

 まるで、椿を安心させるように。

 あるいは、自分自身に言い聞かせるように。

 静かな声だった。

 椿は何も答えない。

 代わりに、じっと桜?の目を見る。

 桜?も逸らさない。

 二人の間に長い沈黙が流れる。

 その時だった。

 ――カサッ。

 岩壁の隙間から、小さく石が転がる音がした。

 ほんの小さな音。

 けれど。

 桜?の肩が、ごくわずかに震えた。

 椿は見逃さなかった。

 その反応は一瞬だった。

 すぐに桜?は何事もなかったように笑い直す。

「……ほら。」

 少しだけ声が急く。

「帰ろう。門限、間に合わなくなるよ。」

 また門限。

 さっきから、そればかりだ。

 椿はゆっくりと口を開く。

「お前。」

 桜?が首を傾げる。

「何?」

「さっきから、」

 椿の視線は、桜?ではなく岩壁の隙間へ向いたままだった。

「どうして、そんなに俺を帰したい。」

 笑顔が止まる。

 ほんの一瞬だけ。

 本当に一瞬だけ。

 桜?の瞳に、隠しきれない動揺が宿った。

 だが次の瞬間には、困ったように笑って肩をすくめる。

「だって。」

 穏やかな声。

「椿が怒られるの、嫌なんだもん。」

 その答えは自然だった。

 自然すぎるほど自然だった。

 だからこそ。

 椿の胸の中の違和感は、もう疑いではなく確信へと変わり始めていた。

 こいつは、この洞窟から俺を遠ざけたい。

 その理由だけは、決して口にしようとはしなかった。

「こいつは、この洞窟から俺を遠ざけたい。」

 その考えが頭をよぎった瞬間だった。

「帰ろ。」

 桜?が一歩近付く。

「嫌だ。」

 椿は即座に首を振る。

「今日は帰らない。」

「……。」

 桜?は困ったように眉を下げた。

「お願い。」

「嫌だ。」

「椿。」

「帰らない。」

 言い切ると、桜?は小さく息を吐いた。

「……ごめん。」

「え?」

 次の瞬間だった。

 ぐい、と腕を掴まれる。

「っ!」

 思った以上に強い力だった。

 椿が振りほどこうとしても、びくともしない。

「離せ!」

「ごめん。」

 桜?は謝りながらも手を緩めない。

「今日は帰って。」

「嫌だ!」

「お願いだから。」

「離せって言ってるだろ!」

 椿は思い切り腕を振る。

 しかし、桜?の力は異様なほど強かった。

 昔から桜は運動神経が良く、力もあった。

 それでも。

 こんなに振りほどけないほどではなかった。

 桜?は椿の腕を掴んだまま、洞窟の出口へ歩き始める。

「離せ!」

「明日ならいい。」

「何がだ!」

「今日は駄目。」

「理由を言え!」

 返事はない。

 ただ、歩き続ける。

 その様子は乱暴というより、必死だった。

 まるで、この場から一秒でも早く椿を連れ出さなければならないように。

「離せ!」

 椿は足を踏ん張る。

 二人の足が止まる。

 しばらく押し合うような形になった、その時。

 桜?が苦しそうに目を閉じた。

「……お願い。」

 掠れた声だった。

「今日は、本当に帰って。」

 その言葉には、今までの作ったような笑顔も、余裕もなかった。

 焦りだけが滲んでいる。

 椿はその表情を見つめる。

 そして、ゆっくりと視線を岩壁の隙間へ向けた。

 暗闇の奥。

 誰もいないはずのその場所で。

 ほんの一瞬だけ。

 小さな白い尾が、岩陰へ隠れるのが見えた。

 「……!」

 椿がそちらへ踏み出そうとした瞬間。

 桜?は椿の腕をさらに強く引いた。

「行くよ。」

 有無を言わせない力だった。

 椿は半ば引きずられるように洞窟の外へ連れ出される。

「離せ!」

「ごめん。」

「桜を返せ!」

 その叫びに、桜?の足が一瞬だけ止まる。

 だが、振り返らなかった。

 ただ椿の腕を離さないまま、夕暮れの山道を歩き続けた。

 洞窟の入口が遠ざかっていく。

 その暗闇の奥から。

 白い小さな蛇だけが、じっと二人の背中を見送っていた。

基本的には、1週間以内に更新する予定です。

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