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ラヴ・ソルジャー ~悪魔に恋しちゃダメですか?~  作者: 紫龍院 飛鳥


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第二十七話


魔王の間。


瓦礫と血に覆われた戦場にて、ただ一人…否、二人が立っていた。


”勇者”ルドルフ

そして、悪魔騎士 ムエルタ


倒れ伏す仲間達の想いを背に、ルドルフは聖剣イクスセイバーを高く掲げる。


「……これで、終わらせる!」


剣身に、白く輝く光が集束していく。


淡く、

だが確実に…

夜(闇)を切り裂く光。


「奥義…」


ルドルフの声が、魔王の間に響く。


「『ムーンライトセイバー』!!」


光の斬撃が、一直線に魔王へ走る。


玉座が吹き飛び、空間が歪み、月光が咆哮する。


「ぬぅぅぅぅっ!!」


魔王は両腕を交差し受け止めつつ、全魔力で迎え撃つ。


”ゴォォォォォ!!”


激しい轟音が衝突


光と闇が拮抗し、城全体が悲鳴を上げる。


「くっ……!」


ルドルフの足が、後退する。


「まだだ……持ってくれ……!」


全身が、悲鳴を上げる。


「勇者よ……」


魔王が吼える。


「悪くはない!だが…届かぬ!」


光が押し返され始める。


「ぐっ……!」


ルドルフの膝が、沈む。


(くそ……!ここまで来て……!)


聖剣の光が揺らぐ。


「ルド……!」


ムエルタが叫ぶ。


「このままじゃ……!」


魔王の魔力が完全に上回る。


「終わりだ!」


闇が光を呑み込もうとした…その時だった。


「ルド…!」


ムエルタがルドルフの隣に踏み出した。


「……一人で背負うな」

「え……?」


ムエルタは、

ルドルフの剣を握る手に、自分の手を重ねた。


冷たいはずの指先が、不思議なほど温かい。


「言っただろ?今度は…私も一緒だ」

「ルタさん…」


彼女の魔力が、流れ込む。


闇ではない

破壊でもない


それは…”愛しき人を守るための力”



「……これは……」


イクスセイバーが、再び輝く。


光が深く、強く、澄み渡っていく。


魔王が目を見開いた。


「まさか……人と悪魔の魔力が……融合しているだと!?いや違う、この力は、一体なんだ!?」


ムエルタが、静かに言う。


「私の力は、破壊の為だけのものじゃない…守りたい人の為ならいくらでも使える!”愛のパワー”は無限大だ!」

「そう、俺達はこの愛のパワーを持ってしてお前を倒す愛の戦士…”ラヴソルジャー”だ!」


ルドルフが歯を食いしばる。


「一緒に行こう!ルタさん!」

「最後まで!一緒に!」


二人の声が、重なる

光が爆発的に膨張する


それはもう、一人の剣ではない。

二人の意志が形になった大いなる愛の光。


「な、なんだ……この力は……!?」


魔王が、後ずさる。


「馬鹿な……こんな……こんな絆が……!」


ルドルフが叫ぶ。


「これが!」


ムエルタが続ける。


「私達の!」


「「『ムーンライトセイバー』だ!!」」


光が、闇を貫いた。


「ぐ、ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


魔王の絶叫が魔王城に響き渡る。


月光がすべてを包み込む。


二人の手は、最後まで離れなかった。





To be continued...

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