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聖職者ういさん~ 超初心者編  作者: ばっちょ
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ういさんの物語 24話 予言以後

神々の予言が実行され、街中からBOTが一掃された。

街は、平穏を取り戻したかに見えた。一方、主犯格の企業は・・・。


「アチカ生き残っていたのか。」

「思念体のエレマスか・・・。」

「あぁ生き残ったよ。幸いにも。」

先日までは存在していた巨大企業「欲望の導くままに」に所属していた情報漏洩課アチカの元へ

思念体の代表 緑のエレマスが訪れていた。

「確か、ここには、先日まで大小50もの建物が立ち並び、小都市と言っても良い程の

建造物があったはずだが・・・すべて荒れ地になってしまったか。」

「あぁ、神々の予言が実行され、巨大企業は跡形もなく消滅した。

BOTも、幹部達も、神の一人と言われた社長さえ、消滅した。

私は、かろうじて生きながらえたが、さて、どうしたものか・・・。」

見渡すと、他にも生き残ったと思われる人々が、呆然と立ち尽くしていた。


「我々は、危険な研究をしていた者達、もう、まともな仕事には付けないだろうしな。」

「思念体になるかい?歓迎するよ。」

「いや、遠慮しておこう。まだ人間で居たい。」

「そうか。君なら有能な思念体になると思ったのだが・・・。」

「研究所もすべて消滅した。もう協力出来る事はないよ。パートナー契約もここまでだな。」

「そうなるな・・・。」


すると、遠くから悲鳴が聞こえて来た。

「うわー、助けてくれー。魔物だー。」


「なんだ?」

見ると木の化け物が複数現れ、魔法を唱えていた。

「インティミデイト!」

「あれは、人々を拉致する魔法だぞ。研究員達を拉致しているのか?」

「何故、魔物が研究員達を?」

魔物は、次々と生き残った研究員達を襲い、拉致魔法で、さらって行った。

「お前はどうするのだ。」

「逃げるしかないだろう。もうパートナー契約は解消しているのだろう?」

「そうだな。」


アチカは、遠くへ逃げるように移動した。


緑のエレマスは、逆に木の化け物に近づいて行った。

「おい、魔物。研究員達をどうするのだ。」

「・・・ん? お前は、半透明・・・幽霊か?」

「思念体だ。」

「・・・うちらとは別の魔物か、こいつらを連れて来いとの魔王様のご命令だ。

こいつらの頭脳を使って、魔王軍の強化をするのだそうだ。」

「なるほどな。そういう活用方法があったか。やるな魔王!」

「こちらも忙しいのでな。邪魔をしない限りは、会話は終わりにするぞ。」

そういうと、木の化け物達は、研究員達を追いかけて行った。


緑のエレマスは、アチカの元へ向かった。

「アチカ、君、うちの拠点に来るかい?」

「思念体なるつもりはないぞ。」

「客員としてだ。人間のままで良い。今後、我々の相談に乗って欲しい。」

「そういう事なら、まぁいいか。飯はあるんだろうな。」

「飯なんてないぞ? 思念体は飯を必要としない。」

「・・・マジか・・・。ちと検討させてくれ。良かったら、こちらから向かう。」

「了解した。じゃ、拠点で待ってるよ。」

そういうと、緑のエレマスは、テレポートで消えて行った。

「私にもテレポート魔法使わせてくれよ。こちら生身の人間だよ・・・。」

アチカは全力で逃げて行った。


---------------------------------------------------------------------------

南の遺跡に巣食う魔王達は、神々の予言を受けたものの、特に変化はなかった。

遺跡の地下に堀った雑な作りだが、堅牢な大会議室で魔王は、幹部と打ち合わせをしていた。

「神様ってのは、うちらにとっては、何者なんですかね。」

バナナの木の化け物が言った。

「敵でも味方でもない。ただ、この世界の仕組みを作っているに過ぎない。」

魔王は、答えた。

「ただ、天罰・・・が、気になる。あれは、どんな禁忌を犯した場合に発生するのだ。

そこが知りたい。」


そこへ各地から戻った魔物達が集結した。

「あの人間の企業、すべて消えちまいました。人間だけがいくつか取り残されていましたが。」

「あの企業の社長、神様の一人だったって話ですぜ。

それが神の力を使って、やりたい放題やってた。それがバレて消滅させられたらしいです。」

魔王は、魔物からの報告を受けていた。

「ほう、天罰は、あの企業に下った訳か。

確かにな、おかしな開発力を有していると思ったが、神の力だったのか。

もし、研究員達が生き残っているなら、全部さらって来てもらえるか。

ここの地下に閉じ込め、我々魔物の強化研究に従事してもらおう。」

「承知しました。」「すぐに行ってまいります。」

魔物達は、すぐに出立した。


数時間後、例の企業で、生き残った研究員達を大量に拉致してきた。

「ひぇぇええ。助けてくれぇ。俺おっさんだよー。おいしくないよー。」

「ま・・・魔王軍・・・もうだめだ。」

研究員達は、おびえきっていた。

魔王は、研究員達を前に命じた。

「お前達には、ここの地下で魔物の強化研究に従事してもらう。

生存は約束しよう。飯は、きのこだ。もし、断るなら全身からきのこが生える。」

「ひぇぇぇぇ・・。」

「もし、強化をひとつでも成功したら、希望を何か聞いてやる。

ただし、きのこの化け物に実現できるものだけだがな。ははは。

では、地下へ連れていけ。」

研究員達は、地下へ連れて行かれた。


魔王は言った。

「我々は、常に人間どもに蹂躙されてきた。こいつらの頭脳を使い、

もし、我々の強化に成功したら、立場が逆転する事になる。

いつか、人間どもに復讐できる力を手に入れよう。」

幹部達は、うなずきあった。


それから数週間後・・・さっそく成果があらわれた。

「魔王様、ついに研究成果のひとつが出ました。」

きのこの化け物がうれしそうに報告した。

「どんな成果だね?言ってみなさい。」

「召喚アイテムの制御です。」

「ほう・・・。どんな?」

「今までランダムにしか魔物を召喚できなかったのですが、魔力を大幅に強化し、

特定の魔法石と組み合わせる事で、特定の魔物のみを呼び出す事に成功しました。

さらに、そこから未知の魔物や、上位の魔物を呼び出す法則が導けそうです。」

「素晴らしい。よくやった。」

「実験の結果、樹木の魔物で、上位のシルヴァピリアというものが召喚されました。

これがやたら強くて、さらに独立心が強く、召喚後、めちゃくちゃ暴れまわり、

我らの仲間が100体全滅しました。魔王様の手下になるのが嫌なようです。

今は封印施設にて、封印してあります。」

「よし、見に行こう。」

魔王は、幹部達と共に、封印施設へ向かった。


25話へ続く。

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