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聖職者ういさん~ 超初心者編  作者: ばっちょ
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ういさんの物語 15話 カード

世界企業「欲望の導くままに」の世界転覆本部情報漏洩課アチカの元に、

魔物の一種、思念体、緑のエレマスが訪れていた。

「先日の暴走した紅白のドラゴンナイトの件だが・・・。」


アチカは頷いて答えた。

「あぁ聞いている。魔王軍に突撃して死んだそうだな。

まさか、あのような結果になるとは思わなかった。

だが・・・おかげで、ついに究極の実験成果が出せたよ。」

「それだが、ドラゴンナイトは復活した。記憶を失った状態で、再召喚されてな。」

「再召喚? そもそも君達は一体どこから召喚されて、やってくるのだ?」


「それがわかれば、苦労はしないさ。ただ、今回違うのは、

仲間を引き連れて召喚された事だ。」

「仲間?」

「あぁ、死に絶えたはずの、やつのギルド仲間達と共に召喚されてな。」

「興味深いな。もしや、お前達思念体とは、過去に死んだ人間が、黄泉の国から

呼び戻されたものではないか? だから幽霊のように半透明なのか?」

「そうかもしれないな。・・・第二の人生さ。」


緑のエレマスは話を切り出した。

「さて、本題だ。魔王からお前達人間とは、手を切れと言われている。」

「なるほどな。これ以上、暴走されては、困るのだろう。

まぁ我々人間からしたら魔王は滅ぼすべき存在だ。

君達も、元人間なのなら、魔王を滅ぼして来たらどうだ。」

「我々に魔王を滅ぼす理由はいまのところない。

人間からも我々は魔物だと思われているからな。中立でいたいと思っている。」

「そうか、まぁ興味はないので、どちらでも良い。」


アチカは続けた。

「君達、思念体の協力おかけで、我々の実験は素晴らしい成果を得られた。礼を言う。」

「ほう、どんな成果が?」

「一言では言い切れない程、大量な成果だ。

その中でも、君達に関係したものとしては・・・魔物の強化、

そう、君達思念体の強化がある。」

「ほう。」

「先日のドラゴンナイト君のおかげだよ。

 我々がMVP化と呼ぶ、オーラを放ち、通常より数段強化される事が可能となった。」

「ほう。」

「アルケミストでマッドサイエンティストのエナミッシュを知っているだろう。

我々の研究員だったが、いつのまにか君達と同じ思念体になっていた彼女だ。

彼女に実際に、自分を被検体として試してもらったんだ。」

「それで?」

「実験は成功。彼女は、レベル、ステータス、魔力様々な数値が数段強化され、

我々が呼ぶ、MVP化を果たした。そのおかけで、彼女の技術開発も一気に進んだ。」

「良かったな。」


「そして、君の仲間、ウォーロック殿の協力で、それぞれが持っている魔力の特徴を

一枚のカードに集約する事に成功した。」

「カードにしてどうするのだ。」

「ブラックスミス殿が開発している武器・防具に、さらなる性能を付与するための

エンチャントとして供給する予定だ。」

「ほう。防具にカードを?」

「あぁ、防具の内側にカードを刺せるように工夫をしてもらった。

カードを差し替える事で、エンチャント性能を変更できる・・というわけだ。」


「試しに、私自身もカード化してもらったよ。これだ。」

出して来たのは、名刺サイズのカード。

ほんのり暖かく、魔力を秘めている事を感じる。

「私、アチカのカード。名前が書いてあるので、名刺と呼んでもいいんだが、

私のカードの性能は、誰とでも仲間になり、誰にでも情報を垂れ流す・・というものだ。」

「ダメな性能じゃないか?」

「いいんだよ。この世界の発展に寄与すれば。私はそのために居る。

それに、情報を得たい人物に渡せば、その者から情報を得られる。」

「なるほどな。使い方次第か・・・。」


「そう、使い方次第さ。良かったら、みんなにも渡して置いてくれ。

有益な情報が得られるかもしれない。

それと、君達の分も、それぞれ名刺用のカードを作ろうと思っている。」

「我々のちからを、カードに宿すのか?」

「ちからの一部を・・・かな。すでに我々研究員は、皆、自分自身のカードを作った。

そして、それを交換したり、販売したりし始めている。

すでに、有能なカードは多数あり、即研究に活かされている。」


「どんな性能のカードがあるんだい?」

「ものによるさ。特定属性を強化するカードや、特定の魔法を使えるカード

珍しいのだと、魔物に変身するカード、料理がうまくなるカード、

地面に穴を掘るカード、全裸にするカード、ほんとに色々さ。」

「それらを販売して、また金儲けをするのかい。ほんと商売がうまいというか、

すごい開発力だね。我々からしたら、君達は本当に人間なのか信じられないよ?

実は、人間ではなく、別の生物だったりしないかい?」


「我々は人間だよ。ははっ、ただ、頭のおかしい連中が集まりすぎた事と

神の系譜に繋がる社長が居た事で、禁忌の魔法を再現なく使えた事、

そして、君達思念体の超絶した魔力のおかげだよ。奇跡が奇跡を呼び起こした。

そんな表現をしてもいいね。」

「ふっ、では、我々自身のカードも頼むとしようか。」

「よしきた。任せておいてくれ。」


16話へ続く。

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