冷酷な追放と純白のキャミソール
冷たい大理石の床に倒れ伏したまま、葵は華奢な身体を小さく丸め込んで震えていた。
「う……うぅ……っ……」
両腕で豊満な胸を押し潰すように抱きかかえ、両膝を強く密着させて、足の付け根の無防備な部分を必死に押し隠す。
大理石は容赦なく体温を削り取り、腰の凹みに薄い汗が一筋滲んだ。膝の内側が小さく震え、太ももの裏を伝う冷たい雫が、裸の肌をぞわりと冷やす。
胸の谷間に冷気が入り込み、先ほどから硬さを増していた柔らかな胸の可憐な頂が、床に押しつけられるたびにコリッと小さく尖った。
王宮を取り囲んでいた数百人の魔導士や貴族たちは、もはや「どこにでもいる一般ヒーラー適性の小娘」へと興味を失い、冷ややかな嘲笑を残して立ち去っていった。
革靴の底が大理石を叩く音、魔力衣が擦れる衣擦れ、吐息の残滓。それらが遠ざかるにつれ、広大な宮廷は静寂に沈み、葵の泣き声だけが床の隙間に残った。
静まり返った広大な宮廷。冷たい床の感触が、素肌の体温を容赦なく奪い去っていく。
「おい、立ち上がれ」
頭上から降ってきたのは、白銀の甲冑に似た魔力衣を纏った、給仕兼案内役の衛士の冷淡な声であった。
その声は大理石に反響し、葵の鼓膜を冷たく叩く。衛士は顔を背け、甲冑を模した魔力衣が薄く揺れた。吐息が白く弾け、その目線は葵の裸の胸元から切り離されているのに、冷たさだけは剥がれなかった。
「ひ……っ……!?」
葵が怯えて肩をすくめると、衛士は顔を背けながら、ため息交じりに吐き捨てた。
「全裸のまま、街へ通じる街道へ放り出すわけにはいかん。……ほら、これを持て」
衛士が放り投げてきたのは、掌に収まるほどの小さな透明な魔導石であった。
石は葵の掌に落ちるや、ひやりと冷たく沈み、指の隙間で小さく弾けた。
「それは最低限の魔力回路を補助する触媒石だ。己の意識を集中させ、頭の中で『皮膚を覆う装束』を強く思い描け。己の魔力を形づくる『魔力衣』で肌を覆わねば、外へ出ることも叶わんぞ」
「魔力……衣……?」
震える手で冷たい魔導石を握り締め、葵は必死に頭を働かせた。
爪先が石に食い込み、指節が白く強張る。裸の胸が冷気に縮こまり、胸の先端が床にぶつかるたびに小さく悲鳴を上げた。
洋服を作らなければならない。服を着て、身体を隠さなければ――。
葵は旧世界で愛用していた服の記憶を必死に手繰り寄せた。寒さを防ぐ厚手のニットセーター、脚をしっかり隠してくれる頑丈なジーンズ、そして可愛らしいレースのインナー……。
毛糸の温もり、縫い目の硬さ、レースが肌を擦る感触。記憶が鮮明になるほど、体内の魔力が奥へ奥へ吸い込まれていく。
――次の瞬間。
「あぐっ……!? ひぁ……っ!?」
頭奥を鋭い痛みが貫き、体内の魔力がゴッ……!と一気に凄まじい勢いで吸い上げられた。
視界が白く弾け、耳鳴りが大理石の反響に混ざる。葵の身体は床に突っ伏し、胸の肉が床に押し潰されて両腕の隙間からこぼれた。
はぁはぁと乱れた息を吐き出すたびに、胸の谷間が揺れ、柔らかな肉感が冷気に震える。床の冷気と胸の奥の火照りがぶつかり、先端の柔らかな胸の可憐な頂はすでにコリッと硬く小さく尖り、ぷるぷると震えた。
「愚か者が」
衛士が呆れたように鼻を鳴らした。
その鼻息が、葵の耳の端を撫でる。
「別世界から来たばかりの貴様は、魔力の扱いすら知らんのだからな。いきなり厚みのある衣装、無駄な装飾や色彩を重ねれば、一瞬で魔力が尽きて気絶するぞ。己のごく一般的な魔力で維持できる、極限まで単純で、最小限の形状を思い描け」
「ハァ……ハァ……単純で……最小限……っ」
葵は息を荒らげ、硬くなった胸の頂の痺れに耐えながら、必死に思考を修正した。
胸の先端が床に当たって熱を帯び、その熱が脈打つたびに腹の奥まで響く。色をつける余裕なんてない。長袖や長い丈も無理。装飾なんてとんでもない。
一枚の無地の布地で、上から下まで、胸と足の付け根だけを最小限の面積で覆うシンプルな形――。
強いイメージとともに魔導石が淡い光を放つと、葵の素肌を包むようにして、薄い光の膜が可憐な純白の質感へと変化していった。
胸の膨らみから腰のくびれへ光が流れ、鎖骨の窪みに沿って細い紐が現れる。薄い布が肌の上で凝り、冷たい空気の中で純白に染まった。
ほっと胸を撫で下ろし、葵はおそるおそる自分の身体を見下ろした。
そこに形成されていたのは――胸元から腰下までを包む『純白キャミソール型のワンピース』と、その下に重ねた『純白のショーツ』であった。
「でき……た……?」
胸元は大きくV字に開いており、華奢な肩紐が細く白磁の肩に引っかかっているだけ。動きに合わせてふっくらとした胸の谷間が露わになり、注意深く見れば薄い質感の下から、先ほど固く収縮した柔らかな胸の可憐な頂の丸みがくっきりと浮き上がっている。
布越しに、二つの突起が丸く張り、その硬さまで伝わるようだった。それでも、全裸に比べればずっとマシであった。
よかった……これでなんとか、身体を隠せた……。
そう思って安堵の息を吐き、葵がふっと身体の力を抜いた――その直後のことだった。
「ひやぁっ……!?」
不意に体内の魔力がふっと揺らぎ、葵の纏っていた純白の生地が、まるで朝霧のようにスーッと透明感を帯びて薄れ始めたのだ。
生地が薄くなったことで、隠されていた二つの豊かな胸の形や、先ほど冷気と火照りでコリッと硬く突き立った柔らかな胸の可憐な頂の鮮やかな丸みはもちろんのこと、下に穿いていたショーツまでもが薄絹のように透け上がり、その奥にある太ももの付け根の無防備なラインまでもが、ハッキリと鮮明に浮かび上がってしまう。
布の内側で熱が膨らみ、胸の頂が布を押し、ショーツの縁が透けて身を隠す術のない身体を黒く染めた。
「や、嫌……っ!? 透けちゃいそう……っ!」
葵は慌てて両腕で胸を抱きかかえ、大焦りで背筋を伸ばした。
腕が胸の肉を押し潰し、胸の先端が布に押しつけられて尖る。意識を必死に集中させて魔力衣を繋ぎ止めたことで、どうにか生地は元の純白の不透明さを取り戻したが、葵の額にはじんわりと冷や汗が滲んでいた。
「ふん……集中を切らすな。ほんの少し意識が散漫になっただけで、そのように『不透明度』が維持できなくなるのだ」
衛士の冷ややかな目線が、生地越しに薄く透けかけ、コリッと固く突起となった葵の胸の先端へと注がれた。
その瞳は冷たく、布の内側から押し上げる二つの硬い突起を、無言のまま、ねっとりとした冷たい視線でじっと注視していた。
二本の細い紐だけで吊るされ、胸元も肩も大胆に露出させた異世界の奇妙な着物――その薄い純白の生地を内側からぐっと押し上げる突起を、衛士は値踏みするように見つめ続けていた。
しかし、魔力衣に集中していた葵は、男のその卑しい視線が己の胸元へと注がれていることにすら気づいていなかった。
「この世界で生まれ育った者と違い、魔力の扱いに慣れるまでは、その恰好を維持するだけでもギリギリなのだからな。……まあ、生活の中で魔力を使うことに慣れていけば、もしかしたら多少は容量もマシになるかもしれんがな」
「う……うぅ……はい……っ」
衛士は葵の華奢な腕を引くと、宮廷の勝手口である裏門へと歩き出した。
腕を引かれるたびに胸が揺れ、布が胸の先端を擦る。足元は靴の概念が思い浮かばず、素足のまま。冷たい大理石の上をペタペタと歩くたびに、キャミワンピの短い裾がゆらゆらと揺れる。
葵は恥ずかしさに首筋まで赤面しながら、必死に胸元を手で押さえながら歩いた。指の隙間から柔らかい肉が溢れ、その熱が掌に伝う。
「時間だ。出ろ」
ギシシ……と重い音を立てて開いた勝手口の扉の向こうから、見知らぬ異世界の冷たい夕風が吹き込んできた。
夕闇が迫る宮廷の裏門。その先には、荒々しい石畳の街道と、どこまでも続く見知らぬ山々が広がっている。
扉の隙間から入る風が、葵の腿の内側を舐めるように撫でた。
「あ……待ってください……っ!」
躊躇う葵の背中を、衛士の手が無造作に押し出した。
「きゃっ……!?」
よろめきながら外へと押し出された瞬間、バタン!と重い音を立てて白銀の扉が閉じられた。
冷たい夕風が、純白のキャミソールの裾をふわりと撫で上げ、無防備な太ももを冷やしていく。
風が腿の谷間に入り込み、身を隠す術のない身体をぞわりと縮ませた。胸の頂も冷気に縮み、布の内側で硬く尖る。
「あ……うぅ……っ……」
葵は一人、見知らぬ世界の冷たい路上に取り残された。
どこに行けばいいのかも分からない。とにかく、人がいる街を探さなければ――。
覚悟を決めて一歩を踏み出した葵は、すぐに悲鳴を上げて足を止めた。
「痛っ……!? う……嘘……っ!?」
街道の石畳は、ゴツゴツとした粗い岩肌や小石が鋭く突き出ており、柔らかい素足の裏に容赦なく刺さる。
体重をかけた瞬間、足裏の皮膚が岩に食い、刺すような痛みが膝まで跳ね上がった。一歩進むだけで、刺すような痛みが足裏を襲い、涙がこぼれ落ちそうになる。
「痛くて……歩けない……っ。靴……履き物を作らなきゃ……っ」
葵は立ち止まり、足元を守るための履き物を強くイメージした。
足を覆う薄いサンダル。足を痛めない最低限のミュールのような履き物――。
足元に光が集まり、素足の裏を包み込むようにして、素朴で薄い純白のサンダルが形成されていく。足の甲に細い帯が渡り、岩の尖りが和らいだ。
「あ……痛くない……!」
足裏の痛みが和らぎ、安堵の息を漏らした葵。……だが、次の瞬間。
ふっと体内の魔力が底を突くような強い脱力感とともに、腰回りの感触がスーッと消え去った。
「え……っ……!?」
驚いて己の身体を見下ろした葵は、あまりの事態に顔面を沸騰させるほど真っ赤に染め上げた。
サンダルに魔力を割いた代償として――彼女の総魔力の上限を超えてしまい、下にはいていた純白のショーツが綺麗さっぱり消失してしまっていたのだ!
腰の縁に残っていた布の感触が消え、冷たい空気が身を隠す術のない身体を直撃する。胸の膨らみも、熱を失って布に張りつき、乳首が尖った。
さらに恐ろしいことに、上から被さっていたキャミソールワンピースの裾までもが、魔力不足によってキュッと上に引き縮まり――太ももの付け根ギリギリ、あと数ミリで秘所が見えてしまいそうな超ミニ丈へと収縮してしまっていたのである!
「ひ……ひやぁぁぁっ……!?嘘でしょ、ショーツが……消えてる……っ!?」
足の力を失ってへたり込みそうになりながら、葵は自分の足の付け根を手で必死に覆った。
掌の下に布はなく、熱を帯びた皮膚だけが触れる。歩くたびに、超ミニワンピの裾がゆらゆらと揺れ、下からの冷たい夕風がノーパンの太ももの内側と、微かに熱を帯び始めた秘所をダイレクトに撫で上げていく。
冷気に縮んだ無防備な肌が、風で小さく震えた。
「そんな……っ! 履き物を作ったら……下着が消えちゃうなんて……っ!」
慌てて両手で純白キャミソールの短い裾を掴み、必死に下に引っ張って太ももを隠そうとする葵。だが、なけなしの魔力で固定された魔力衣の生地は硬く固着しており、どれほど力を込めて引っ張ってみてもビクとも伸びてはくれない。
「う……嘘でしょ……全っ然伸びてくれない……っ!」
焦りから涙目になった葵は、諦めきれずに「もう一度、ショーツや丈の長い服を魔力で作り直さなきゃ……っ」と意識を注ぎ込み、体内のなけなしの魔力を強引に絞り出そうとした――その直後のことだった。
「ひぁあッ……!? んぐぅ……っ!?」
限界を超えて魔力を練り上げようとした瞬間、体内からゴッ……!と音が聞こえるほどの凄まじい勢いで魔力が枯渇し、その代償として下腹部の奥底から一気に凄まじい酷悪な熱気が吹き上がったのだ。
下腹部から足の付け根の奥にかけて、ジンジンと痺れるような甘く苛烈な疼きと激しい火照りが激流となって全身を突き抜け、葵は足の力を完全に失って石畳の上にへたり込んだ。
膝が崩れ、腿の内側に熱が溜まる。身体の奥が脈打ち、その熱が腹の底から胸の奥まで押し上げた。
「あ……はぁっ……あぐっ……なに……これ……っ! 身体が……熱くて……おかしくなっちゃう……っ!」
自分の意志とは裏腹に、下腹部を締め付けるような甘い疼きと火照りが全身を駆け巡り、葵は粗い石畳の上で身を悶えさせた。
腰を上げようとして、石畳の尖りが腿の裏に食い込む。布のない股に風が入り、熱と冷気が交錯して身震いを誘う。
履き物を保つためには、ショーツを諦め、この超ミニ丈を受け入れるしかない。
それが、まだ魔力の扱いに慣れていない葵にとって、この世界で維持できる限界の『トレードオフ』であった。
だが、悲劇はそれだけでは終わらなかった。
「ん……ぁ……っ……? な、なにこれ……胸のあたりが……熱い……っ?」
ふと、冷たい夕風を浴びながら自分の胸元を見下ろした葵は、息を飲んでその場にフリーズした。
キャミソールワンピースの薄い胸元の生地。その両側の膨らみの頂点が――夕風の冷気と、魔力低下に伴う胸の熱い脈動によって、今まで以上に大きく、恐ろしいほど固く突起となって尖りきっていたのだ!
薄い純白の生地を内側からぐっと押し上げるようにして、しっかりと存在を主張する二つの尖り。
布の外側まで、硬い円錐の形がくっきりと浮き、風が吹くたびにその輪郭が揺れる。
まるで「ここに私の突起があります」と主張しているかのように、キャミソールの外側からでもはっきりと形や突起の大きさが分かってしまうほどの丸見え状態であった。
「嘘……っ!? こんなの……外から見ても……ハッキリ分かっちゃう……っ!」
信じられない光景に、葵の心臓が早鐘のように跳ね上がった。
胸の奥で脈が跳ね、その鼓動が乳首に伝わり、硬さを増す。焦りと恥ずかしさに押し潰されそうになりながら、葵はおそるおそる自分の細い右手で、生地の上から固く突起した自分の胸の頂へとそっと触れてみた。
――コリッ。
指先に伝わってきたのは、自分でも驚くほど固く尖りきった、柔らかな胸の可憐な頂の生々しい感触であった。
布越しに、硬い先端が指の腹にぶつかり、その輪郭が克明に伝わる。
「ひゃんっ……!? んあぁっ……っ!!」
自分の指が触れた瞬間、先端から脳裏へと甘い痺れのような激痛が駆け抜け、葵は自らの手で可憐な悲鳴を上げて跳ね上がった。
胸の肉が揺れ、布が胸の先端を擦る。コリコリと硬い先端の形が、自分の指の腹を通して恐ろしいほど克明に伝わってくる。
「うそ……ホントにこんなに大きくなって……固くなってる……っ! これ……やばい……やばいよぉ……っ! 丸見えじゃん……っ!」
真っ赤になった顔を両手で覆い、身を小さく丸め込もうとしたその時――葵の脳裏に、すーっと悪夢のような衝撃が突き抜けた。
(待って……さっき……裏門へ向かう途中……あの衛士の人……)
そういえば、自分が不透明度を崩して生地が透けかけた時。
あの冷酷な衛士の男が、無言のまま、自分の胸元を『じっと』凝視していた目線を思い出したのだ。
布の内側で胸が透け、太ももの付け根のラインまで見えた瞬間。あの男は目を逸らしつつも、視線だけは葵の胸から切り離さなかった。
当時は集中してて気づかなかったが、あの男は――この生地越しにコリッと固く主張する自分の胸の突起と、透けかけた身体を、間近でジロジロと隅々まで見つめていたのだ!
「あ……っ!? やだ……見られてた……っ!? さっきの人……ずっとここを見てたの……っ!?」
遅れて襲ってきた事実の重さに、葵の顔面は沸騰したかのように真っ赤に燃え上がった。
見知らぬ異世界の男に、透けかけた服越しに自分の固く尖った胸の頂をじっくりと凝視されていたという恐ろしい羞恥心。
その強烈すぎる恥辱感が爆発した瞬間、葵の下腹部の奥底からゴッ……!と一気に甘く熱い衝動が吹き上がった。
「んぁっ……!? あ……う、うそ……っ……なにこれぇ……っ!?」
恥ずかしさで全身が熱く火照り、ノーパンの身体の奥がジンジンと甘く激しくうずき始める。
熱が腿の内側へ広がり、膝の裏が冷えて震える。胸の突起もその熱に反応して、腹の底から押し上げた。
そして次の瞬間――秘所から、溢れ出た甘い情愛の雫がスーッと伝い落ち、滑らかな太ももの内側を温かくひとすじ濡らしていったのである!
雫は腿の谷間を滑り、膝の裏で小さく弾けて止まった。風がその温かい一筋を冷やし、葵の身体にぞわりと震いを落とす。
「あ……っ!? う……嘘でしょ……下まで……っ!?」
太ももを伝う滑らかな感触に、葵は絶叫しそうになるのを必死に手で押さえ、路上で身を悶えさせた。
掌で胸を押さえ、もう片方の手で裾を掴む。その隙間に風が入り、胸の突起が布に擦れて硬さを増す。
見知らぬ男に凝視されていたという遅れてきた恥辱の事実。ノーパンの上に、歩くだけで秘所が見えそうな超ミニの純白キャミソール。今まで以上に大きく硬く突き立った胸の先端と、太ももを伝う可憐な雫。
自分が今、どれほど破廉恥で可憐な姿で野外に立たされているのかを嫌というほど突きつけられ、葵の全身は火照りと恥辱で桜色に染まりきっていた。
「拓海……っ……拓海ぁ……っ……」
見知らぬ世界の街道の真ん中で、葵は溢れる涙をポロポロと落とした。
涙が頬を伝い、顎から石畳に落ちる。その熱が、冷えた腿の内側を小さく焼いた。
服もない。武器もない。超ミニのキャミソール一枚、胸の先端を固く突き立て、足元を情愛の雫で濡らしながら、風が吹くたびに羞恥に震える可憐な姿。
けれど――手のひらに残る、あの夕暮れの拓海の体温の記憶が、葵の胸を強く打った。
あの温もりが、胸の奥の硬い突起をさらに熱く脈打たせ、腹の底に溜まった熱を胸へと押し上げた。
「拓海……絶対に……生きて……あなたを見つけるから……っ!」
葵は涙を手の甲でゴシゴシと拭うと、赤くなった目で前を見つめた。
身体を撫でる夕風に身を縮こまらせ、必死に両手で短い裾を押さえながら、可憐な少女は見知らぬ世界への一歩を、ゆっくりと歩み始めた。
第3話をお読みいただきありがとうございました!
「物質としての布や服が存在しない」というこの世界、旧世界の服を想像して魔力切れを起こしながらも、なんとか「キャミワンピ+ショーツ」を形成した葵。
しかし、外の粗い石畳で足裏が痛み、サンダルを作った代償としてショーツが消滅&超ミニ丈化! さらに、自分を凝視していた衛士の視線に後から気づいたことで強烈な羞恥心が爆発し、胸の突起のみならず身体の深部からの可憐な雫に見舞われてしまいました……!
透けた布越しに突き立つ胸の先端、太ももを撫でる夕風、太ももを伝う雫。そのすべてが、葵の身体を破廉恥な熱へと塗り替えていきます。
超ミニキャミソール&胸の突起丸出しという破廉恥すぎる姿で、拓海を探す旅路へと歩み出した葵が今後どのように運命に立ち向かっていくのか、引き続き楽しんでいただければ幸いです。
引き続き、ブックマークや評価、感想などで応援していただけると執筆の大きな励みになります!




