11話 蒸れた臭いと、お漏らし
「腕立て伏せ五十回、スクワット五十回、交互にやれ。休憩なし。止まったら、もう一セット追加する」
眉間に皴を寄せつつ指を鳴らして、レオンハルトは深夜の特訓を開始させた。
全員が一斉に石畳に手をつき、腕立て伏せが始まる。
ルシアが石畳に手をついた瞬間、冷たさが両手に走った。
腰まで届く銀灰色の髪は解かれたままで、石畳の上で艶めかしく広がっていた。
邪魔だと分かっていても、今更まとめる時間はない。
十回。体を伏せるたび、薄手の訓練着が、しなやかな肉体に張り付く。生地の限界まで突っ張った布地越しに、小ぶりながらも張りのある胸の丸みや、固い先端の突起がはっきりと形を浮き上がらせていた。
上腕が徐々に熱くなり始める。
二十回。真冬の冷気の中で体温が一気に跳ね上がり、訓練着の背中や胸元が汗で濡れて、しっとりと透け始めていた。白い首筋から滑り落ちた汗の雫が、鎖骨の窪みに溜まって妖しく輝く。湿気を含んだ重い銀灰色の髪が、汗ばんだ項や背中に張り付き、官能的な甘い熱気を漂わせた。
荒い吐息と共に胸元が大きく上下し、熱を帯びた吐息がうっすらと白く弾ける。
引き結ばれた薄い唇からは、耐えかねた小さな艶っぽい喘ぎが漏れ出していた。
三十回を超えた頃、限界を迎えた腕が小刻みに震え始める。引き締められたタイトな生地の下で、尻や腿の肉が負荷に耐えて収縮し、過熱した体温と汗の匂いを無防備に放ち続けていた。
「止まるな、さっさと続けろ。特訓を言い出したのは、お前たちだぞ」
「止まって……ないです……っ」
息が乱れるたびに、ルシアの白い吐息が、夜気に混じる。訓練着の胸元が呼吸のたびに動く。
豊かな胸部の輪郭が薄手の訓練着越しに、はっきりと見えていたが、ルシア本人はそれどころではない。四十回。五十回。終わった瞬間、ルシアが石畳に額をつけそうになるが堪える。
一方でイリスは腕立て伏せの姿勢を崩さなかった。
解かれた灰銀色の髪が肩から溢れ、鋭い金色の瞳が石畳をまっすぐ見つめている。
寒さで微震する狼の耳とは対照的に、その体の動きは機械的なほど正確で無駄がない。
月明かりの下、汗で濡れて滑らかに光る小麦色の肌が、官能的な陰影を描き出していた。
コートを脱ぎ捨てた薄手の訓練着は、激しい運動により身体に密着している。
腕を曲げるたび、はち切れんばかりの豊かな巨乳が下から押し潰され、薄い生地を内側から破らんばかりにむっちりと歪んでいた。
背中のスリットから覗く灰銀色の尻尾が、緊張と興奮を隠しきれず力強く石畳を叩いている。
スクワットに移るとイリスは、力みもなく膝を曲げ伸ばしした。
腰を深く落とすたび、タイトな生地に包まれた健康的な太ももと豊満な尻の肉が収縮し、男の視線を釘付けにする圧倒的な肉感と熱気を放つ。
「……アタシは平気だ」
「誰も聞いてないぞ……」
隣で息を吐きながら、ブリュンヒルダが返す。
一方でセレスティアは、優雅さを保つように姿勢を崩さなかった。
美しく整えられていたプラチナブロンドの髪は汗を含んで乱れ、湿り気の帯びた額や白い項に妖しく張り付いている。普段のコルセット装束とは違う頼りない薄手の訓練着は、彼女の長身としなやかな肢体を包み隠すことができない。
跳ね上がった体温に導かれ、白肌に刻まれた聖血魔術回路が濡れた生地越しに、怪しく妖光を放ち始めた。胸元を締め上げる固定具を失った爆乳は重力に抗えず、呼吸のたびに薄い布地を押し破らんばかりに、むっちりと重厚に揺れ動く。
生地の突っ張った胸頂には、冷気と興奮で尖った突起が、くっきりと形を浮き上がらせていた。
深い紫銀色の瞳が疲労と熱でとろけるように潤い、荒い吐息が引き結んだ唇から甘い熱気となって漏れ出る。
冬の冷風が汗の染み込んだ生地を通り抜け、露出度の高い素肌を直接撫で上げるたび、彼女は形容し難い背徳感に身を震わせ、強がりな微笑みを絶やさぬまま必死に呼吸を整えていた。
「三十回……四十回……」
数を声に出すのはブリュンヒルダだけだが、セレスティアも心の中で数えている。
「五十回ですわ!」
彼女の声には余裕があった。しかし、首筋の汗が訓練着の衿を濡らしている。
一方でリゼットは、感情の欠けた無表情を、一切崩さなかった。
高めに結われた白銀のツインテールが、体を伏せるたびに石畳へと触れそうになる。
そのたびに彼女は首を少し持ち上げて対処していたが、激しい動きに合わせて黒と深紅のリボンが妖しく揺れていた。氷のような青い瞳は無機質に前方を射抜き、その動作は精密な機械のように正確無比だ。
しかし、冷徹な仮面とは裏腹に、額や項から滲み出る汗だけは誤魔化せない。
普段は片目のレンズ装置や研究戦闘装備の装甲、白銀の髪に隠されて目立たないが、細身でスリムな体のラインが、月明かりの下で艶めかしく浮き彫りになっていた。
汗を吸った薄手の訓練着が、しなやかな肢体に張り付き、絞り込まれたウエストのくびれや、引き締められて整う双丘の立体感を、あからさまに主張する。
太腿のタイトな生地が運動に合わせて肉を押し圧し、無機質な表情の裏で過熱していく肉体の熱気と汗の香りを、夜気の中へ惜しげもなく放ち続けていた。
「四十八回、四十九回、五十回」
一回も間違えずに、リゼットは数える。
一方でブリュンヒルダは、スクワットが始まった頃から汗が止まらない。
百九十一センチという規格外の巨躯と重厚な肉体ゆえに、下半身へかかる負荷は他の者とは比べものにならない。
燃えるような赤い髪のポニーテールは無残に崩れ、汗に塗れた太い束が猛獣のような頬や項に張り付いている。黄金色の目が前方を鋭く見つめる中、膝を深く曲げるたびに石畳が微かに揺れ、訓練着の背中は滴る汗で完全に色を変えて肌に密着していた。
広い肩幅と圧倒的な爆乳の質量が、薄い生地をはち切れんばかりに張り詰めさせ、月明かりの下で暴力的なまでの肉感的な影を作り出す。
屈伸の動作を繰り返すたび、限界を迎えた太腿の筋肉が激しく痙攣していた。
「……ふっ、く……っ」
己の激しい吐息と、上気した体温に没頭するあまり、彼女自身は全く気がついていない。
あまりの過酷な負荷と激しい腹圧により、下腹部の締め付けが僅かに弛緩していたことに。
ほんの数滴——真冬の冷気の中ではあまりに温かい、少量の尿が股間からじんわりと漏れ出していた。
タイトな訓練着の股ぐらに、小さな濃い染みが広がり、太腿の隙間へと滑り落ちていく。
しかし本人は、それをただの大量の汗だと思い込んだまま、一切の姿勢を崩すことなく、過酷なスクワットを愚直に続けていた。
「三十……四十……」
彼女の声は震えていたが、それでも止まらなかった。
「……五十。ああ、終わった……」
ブリュンヒルダが立ち上がった瞬間、僅かに足元が揺れたが何とか堪える。
一方でマリアンヌは、深い呼吸で一定のペースを保っていた。
深い青紫色の三つ編みが肩から前に垂れ、激しい運動による汗の湿気を含んで、しっとりと重く肌に吸い付いている。長身としなやかで柔らかな肢体は、薄手の訓練着を限界まで押し広げていた。
膝を曲げ伸ばしするたび、標準の戦闘装束すら押し弾く圧倒的な爆乳が、重力に抗えずたわわに押し潰され、むっちりと熟れた肉の波を打つ。
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