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この星の質量  作者: ルビリンス


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66/84

幻影水晶

挿絵(By みてみん)


ゆらゆら揺れる黒髪

きらきらキラめく鱗


シャチの巨大な影を横切り

熱帯魚が群れをなす

トロピカルな輪をくぐり抜けて


人魚が海を潜ってゆく


ガーデンイールが

一斉に頭を出した

海の底で見つけたのは

砂に埋まった心臓


光と影が揺らめいて

ハートの形の水晶が

鼓動していた


なぜだかわからぬまま

人魚は涙を流した


涙は海水に混ざることなく

ポロリポロリと砂に落ちた


ゆらゆら揺れる

海の果てを見上げ

それから

ずっと昔に住んでいた

空の果てを思った


水晶の58個の切子面が

きらきらと光を放った

星の記憶を放つかのように


すべては(あぶく)のよう…


人魚のつぶやきが泡になって

ひとつずつ水中光をのぼり

消えていった


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