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第11章 安田記念、敗北と再起の誓い
――初夏の東京競馬場。
最高峰のマイル戦、**GⅠ「安田記念」**の舞台が整った。
ステイゴナファイトは、ついに夢のGⅠ初挑戦を迎えた。
社内は熱狂と期待で沸き立ち、多くの社員が現地応援に駆けつけた。
しかし、レースは厳しかった。
「逃げるのはエアアサヒカワ! 後ろからはファイトが追走!」
序盤、ファイトは先団につけ、巧みな手綱さばきで位置取りを確保する。
しかし、直線に入ると強烈な末脚が炸裂する相手たちに押され、最後は力尽きた。
結果は7着。
輝かしい夢の舞台で、悔しい敗北を味わった。
レース後、加賀谷は馬房でファイトに声をかけた。
「よく頑張った。だが、まだ足りない。これからだ」
「ファイトは、走るだけで多くの人に夢を与えている。
この敗北が終わりじゃないことを、俺たちは知っている」
社内では、応援の手紙やメッセージが相次いだ。
「負けても、君の走りは僕たちの誇り」
「また立ち上がろう、一緒に」
「今度こそ、栄光の瞬間を」
夏の間、ファイトはゆっくりと調整を続けた。
秋のマイル王者決定戦――マイルチャンピオンシップに向けて、静かに闘志を燃やし始めていた。
Stay Gonna Fight
挫けず、挑み続ける勇気。
最後の舞台が近づく。




