第9話 待機時間
ブックマークありがとうございます。
短いですが、投稿させていただきます。
初めての経験が始まる、落ち着こう両手を胸に当て、大きく息を吸って深く息を吐いた。
よし!っと両手で顔をパンと叩き気合を入れた瞬間
「鏡さ~ん、顔叩かないで~あかくなっちゃうからぁ。」
スタッフから、注意されごめんなさいと深々と頭をさげる鏡であった。周囲から笑いが起き、緊張が解けた。恥ずかしいと思いながらも、先ほどとは違う適度な緊張感とふわりとした柔らかな空気に変わったことを肌に感じた。
鏡は、優希の隣に配置され二人で歩いたり、離れてみたりして欲しいという指示を受けた。
「後は、俺が適当にエスコートするから、直感で動き回って見てよ。」
優希から、初心者に高度な事を要望するなぁと思いながらも、やってやろうじゃないか!と軽く拳を作った。
その打ち合わせを見ていた慎はというと、
「大丈夫なんでしょうか・・・」
心配そうに見ていた慎に
「僕は、どっちかというと赤坂君のほうが心配だったから、これ以上の心配はないなぁ~」
と堀さんが隣で腕を組みながら、笑っていた。
「まぁ、僕の心配しくれるのは、そりゃわかります。初めてで素人ですからね。でも、鏡さんも同じじゃないですか?」
素朴な疑問を投げかけてみる。そりゃ綺麗で人目を引く容貌で、性格も明るいってのはわかるけど、条件は同じじゃないかなぁと考えた。
「いや、彼女はこういった撮影は初めてかもしれないけど、人に観られるのには慣れているように思うよ?観られるのに慣れているということは、どうすれば観ている人により良く観てもらえるか、という動きが自然にできるんだ。これは、場数踏んでないと体に染み付かないからね。赤坂君はどちらかというと、切り裂くとか戦うみたいな荒々しさなんだけど、これも表現として出した上で、更に周囲にまで重圧をかけてしまうのもすごいと思うんだけどね。」
素直によく観察しているんだと感心する慎だった。
そして、鏡が神社の関係者ということを思い出し、
「あっ、そういえば鏡さん神社の関係者で、神事の手伝いとかで神楽を舞ったりすると聞いたことがありますね。それでですかね?」
「あ~、そうなんだ。それはきっとそうだと思うよ。人に観られ、神様にも観られる訳だから優雅にそして厳かな所作ができるんじゃないかなぁ。」
やはりそうなのか、それでさっきの練習を観てもらった時の感覚が説明がつくなと納得する。
「しかし・・・巫女さんなのか・・・なんかエロくない?」
あさっての方向を見ながら慎に問いかけた。
「同意を求めないでください!」
一瞬想像してしまった慎は、頬を紅潮させながら否定した。
いつも読んでくださる方、初めての方読んでいただきありがとございます!
次こそは、カガミンの撮影を・・・




