表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代ダンジョンで触れたものの寿命を吸い尽くす最凶スキルを得た社畜のノンストップ現代無双  作者: にんじんさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/30

第26話世界を救った男の、優雅な休日



「さ、佐藤誠様……! あなたは、本当に世界を救ってくださった……!」


静まり返る新宿駅前。剣聖アーサーが、涙を流しながら俺の前に跪いた。

周囲にいたSランク冒険者たちも、全員が満身創痍の体を引きずりながら、俺に向かって深く頭を下げ、惜しみない賛辞と拍手を送ってくる。

さらに、ヘリコプターから生中継を続けていたメディアのカメラが、俺の姿を大写しにしていた。

今や全世界の何十億という人類が、画面の前で「救世主・佐藤誠」の名を叫び、熱狂している。


『佐藤誠! 世界最強の英雄だ!』

『日本の元社畜が世界を救ったぞおおお!』

『彼にノーベル賞を! いや、世界の王にするべきだ!』


ネット上は、俺への感謝と崇拝のコメントでサーバーが落ちるほどの大騒ぎになっていた。

だが、当の俺は、高級スーツに付いた砂をパンパンと払い、ひどく面倒くさそうな顔をしていた。


「おい、アーサー。総理に伝えとけ。約束通り、ラスボスは片付けたってな」


「は、はい! 宮治総理も、今頃嬉し泣きしているはずです! すぐに国家最高の凱旋パレードの準備を――」


「そんなの要らない。人が集まるところは嫌いなんだ」


俺はポケットに手を戻し、周囲の空間に意識を向けた。

これだけ注目されては、家に帰るだけでも一苦労だ。サインを求められたり、インタビューをされたりするのは、ただの『時間の無駄』でしかない。


「じゃあな。俺はこれから、優雅な休日を楽しむから」


――『時間停止タイム・ストップ』。世界全体、一時停止。


ピキィィィィィン……。


世界の音が、完全に止まった。

アーサーの感極まった表情も、パチパチと鳴り響いていた拍手の手の動きも、上空の報道ヘリのプロペラの回転すらも、完全にその場でフリーズした。

静寂。何物にも邪魔されない、俺だけの空間。

俺は停止した世界の中を、優雅に歩き出した。

誰も動かない街を抜け、自分が新しく購入した超高級タワーマンションへと戻る。

お気に入りのソファに腰掛け、テレビをつけ、淹れたての高級コーヒーを口に運ぶ。

そして、自分のスマホの画面を見た。


『預金残高:50,000,000,000円』

『残り寿命:100,795年』


「ふぅ……。やっぱり、誰もいない部屋で飲むコーヒーが一番美味いな」


パチン、と指を鳴らして、世界の時間停止を解除する。

外では再び、世界中が俺を称える大歓声が遠くで響き始めた。だが、俺はそれを完全に無視して、なろう小説の続きを読み始めた。

世界一の富、絶対的な権力、そして神をも超える寿命。そのすべてを手に入れた俺の、本当の気まぐれな無双ライフは、ここから始まるのだ。


読んでいただきありがとうございます!

評価とブックマークをおねがいします!

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ