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短歌 その4
縁起でもないことを言わないで欲しいとリンゴの皮をむいていた
ワタシがキライなワタシのことをあなたは好きだと言ってくれるから
吐き気がするほどの自己嫌悪に負けそうな夜でも陽を信じてる
鏡写しの砕けた君の残像を集めた初恋の終わり
空になったカクテルグラスに口をつけたのはサヨナラのアラート
六法全書でぶん殴りたくなるほど優柔不断の君
恋に堕ちるのは一瞬 愛になるまでは気が遠くなる時間
河原のはっじこで一つ石を積む崩されても積み続ける罪
カジュアルな言葉が誰かの呼吸を止めるギリギリな社会
悲しくても笑うしかない君の隣で僕は涙腺崩壊
苦しんで絞り出した答えなら「正解」だって花丸をつける
君はどこかへ行きたいと口癖のように言うけれどどこか《楽園》はない
弱い自分を憎む君はすでにバネにする強さを手に入れてる
窮屈そうに教室の椅子に座っていた君は変わったね
あなたの隣にいられるならどんな名前の関係性でもいい
僕たちは足りないところを埋め合う孤独な関係に堕ちていく
コンビニで立ち読みしていたら蛾と目があう僕らは似た者同士
アスファルトに落ちた花 夏が終わったことを知る 空すら違う
どこにも行けない僕らが辿りついた場所 君は最期に笑った
燃えるゴミの日の朝 収集場所に私を捨てに行きたい




