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短歌 その8

流星群 心が凍るほど寒いからたくさん星がキレイ


月のない夜の海で溺れて息ができないほどのキスがしたい


まだ生きてるよモールス信号みたいに端っこで明滅してる


君の名前を大切に呼ぶ返事がないことはわかっていたんだ


寒いって理由をつけて布団の中で抱きしめあった深夜二時


夜明け前に輝く星の名前は悪魔と同じ輝きすらも


喋り続ける君を黙らせるためにそっと抱き寄せキスをした


街の明かりはにぎやかで道行く人は幸せそうで影を踏む


わたしが死ぬ前に逢いに来て そっと手を取って「生きてくれ」と言って


「これから死にます」と電話してくるぐらいに君が元気で良かった


迎えが来たのならふさわしいクリスマスキャロルが響いている


寒いと淹れたカモミールティーがいつのまにか冷たくなっている


逢いたいって言われた時に時計を見ずに駆けていける人になる


向かい風でも歩みを止めない私は諦めないし屈しない


昨日の続きだけど「明けまして」と君にメールをして朝陽を待つ


北国とは違う雪 広げた傘を叩いていたのに今は粉


独り寝の夢の中で観た君の笑顔は一番輝いていた


帰り道で香りにつられて立ち止まるロウバイが囁いていた


抱きしめた形に変わる柔らかなビーズクッションのような愛


ゆっくりとついておいで泥濘ぬるかるみは固めて棘の枝は折っておく

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