表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

245/249

大侵攻タイム 4







 中央軍。

 一番の激戦区にて。


 「死ね!『計画』の魔王め!」


 戦車に一人で乗り、魔王に突っ込む近衛兵がいた。

 彼は戦車を魔力で強化し、周囲の魔人族を引きながら進む。


 皇帝と斬り合っていた魔王は、彼に気がつく。


 「、、「戦車」の鈴木か。面倒な気はするな。俺様の能力を拝見させてやろう」

 

 「はっはー!鈴木!よく来たな!魔王の血は何色だ!殺させろ!」


 魔王は両手斧で切り掛かってくる皇帝と大剣で打ち合う。


 そんな中魔王の大剣は、能力によって光を纏う。

 そして、大剣で皇帝に切り掛かる。


 「俺様の能力は『希望』。気合いを出せばなんでも出来る気がする能力。邪魔だ貴様ら、どけ!!」


 「なん、だと。『計画』の魔王め、、」


 皇帝の斧と大剣が接触した瞬間、大剣から凄まじく巨大な爆発が起きる。


 爆発により、斧でそれを受けた皇帝が凄まじい速度で吹き飛んでいく。

 戦車は丸々消し炭となっていた。


 「そして俺様は『計略』の魔王だ。発音が難解といえど二度と間違えるな」


 「はっはー!鈴木死んだ!羨ましい!お前は殺した人の数を覚えているか!はっは!俺は覚えている!2306人だ!つまり常人の2306倍の価値があるか!はっはー!「変異」!」


 魔力が溢れ出した皇帝。

 そして、彼の頭には魔力で出来た王冠が生える。


 「、、戦争初期から全力だな。様子見が定石だろう」


 「はっはー!雑魚共もついでに死ね!我が帝国兵よ!私を見本とするのだ!多く殺したもんがち!」

 

 こう叫んだ瞬間、皇帝の周囲の空間が歪んだ。


 その歪みは、凄まじい勢いで「空間」から「空間」に伝染していく。

 半径数キロが捻れる。

 その辺で帝国兵と戦う弱い魔人族も大量に巻き込んでいた。


 「人類連邦帝国はこれが皇帝で大丈夫なのか?『光る希望』」


 魔王の体が、一瞬光になる。


 瞬時にはるか上空に移動していた。

 捻れた範囲からは脱していた。


 「少し『変異』。『希望の魔王の大剣(まおうのたいけん)』」


 背中に羽の生えた魔王。

 彼は光と闇半々を大剣に纏わせ、奥の帝国兵に向けて振るう。


 巨大な剣圧が、奥の帝国兵に迫る。


 「はっはー!!!守れない奴らすまんな!はは!」


 捻れていた「空間」が一瞬で元に戻り。

 次の瞬間、皇帝をまた軸として「空間」が歪む。


 今度はその歪みが、空に向けて広がっていく。


 「はっはー!!そう言えば今言ったな!私が皇帝で大丈夫かと!私には権限がないから問題ない!ゆえに自由!幾らでも殺せる!」


 「空間」の歪みによって、剣圧は防がれた。


 その間にも、空飛ぶ魔王に何機も戦闘機が迫る。


 「そうか。解除、『希望の殲滅』。楽しそうで何より」


 魔王は手から大量の光を放ち、戦闘機を攻撃する。

 一部強者の乗る戦闘機以外は、光に当たり墜落していった。


 「おら!雑魚は死刑!はっはは!!責任ない故に俺は自由!正義の大義名分で殺せる!我が娘はまた違うがな!はっはー!(こう)はそれが分かっちゃいない!」


 同じく「変異」を解いた皇帝は、その間に弱い魔人族を大量に斧で切り捨てていく。

 凄まじい笑顔を浮かべていた。




——





 左軍からそこそこ離れた、フロイアレ独立国内。

 小さな村にて。


 黒い瞳を持つ少年が倒れた木に座り、何かを眺めていた。


 「はは!弱いからこうなんだよ!俺という『災厄』受ける!子孫繁栄してやろうか!」


 「おいおい!田舎もんのブスばっかでもあそこの奴マシな顔してんじゃねぇか!はっは!」


 「••••••、」


 少年の目の前には、弱い村人をなぶる青年達がいた。

 彼らはこの村にいた女子供で色々遊んでいた。



 これを見て、少年は頭を抱える。

 すぐ青年達は女子供を追いかけ、視界から消える。



 

 暫くし、村が静かになった。


 「•••••ん?なんだ?」


 直後、少年の視界に40代ぐらいの男性が入る。

 太陽のように赤い瞳を持つ男性だ。


 男性は焦げた首を手で持っていた。


 「弱かったな。これが貴様の孫か?」


 その男性はリーダー格の青年の首を投げ捨てる。

 これを見て、少年は目をまん丸にした。


 「うまい!うまい!絶対上流階級!!さいのうにあふれてる!分けてあげる!」


 更に、他魔人族を食べる女性も追加で歩いてくる。

 彼女は死んだばかりの新鮮な肉を生で行っていた。


 少年は更に目をまん丸にする。



 「••••なんて事、、」


 「•••••••••」


 「愛しい愛しい我が孫、、才能があった、、ワシも愛したというのに、、ただ、精神が駄目だったな。こうなって当然!」


 少年は頭を上げ、男性を見る。

 凶悪な笑みを浮かべていた。


 「厄災を齎す意思さえあればいい!貴様は何もかも中途半端!性欲も!支配欲も破壊欲も!そんなものは要らない!!『変異』!!」


 少年から魔力が溢れ出す。

 そして魔力が固形化していき。頭から黒いツノも生え、全身も黒いもので纏う。


 結果、巨大な黒い化け物になった。

 転がっていた孫の首を蹴り飛ばす。


 「朕も「変異」だ。私の復讐のため、『災厄』の魔王、アムフランよ。貴様の生命、俺が使う」


 「魔王だ!本当に魔王!生まれから高貴な魔王!くいたい!!まず生でくいたい!「変異」!!」


 男性から魔力が溢れ、頭が鳥のものに変わる。

 隣にいる女性からも魔力が溢れ、全身がワニのようなライオンのような名状しがたい魔物に変わる。


 「この世は無限の輪廻!敵の幸福の総力を減らし!味方の幸福の総力を増やす!無理でもそんな世界こそワシは愛している!ゆえに総量を減らす!」


 「そうか。俺は興味がない。死ね」


 「くわせろ!!絶対旨い!頂きーーーます!!!」






———






 帝城1の方にいた殿下。

 忙しい中、一通の電話が来る。


 「なんじゃと!元『災厄』の魔王を捕らえたのじゃ!?」


 太陽三世の弟が、部下と協力し帝国に侵入した元魔王を捕らえた。

 そんな方向が来た。


 殿下はテンションが上がっていた。

 この辺は自分の功績だった。


 「やったーなのじゃ!!これはデケーのじゃ!太陽三世!よくやったのじゃ!わしの為によく働いてくれたのじゃ!」


 「大戦果でなないか。戦局に与する、帝国においても殿下においても利益のある戦果。元魔王を捕まえるのは難度が高いだろう」


 「太陽三世さーんは、殿下の連れてきたー帝国外の戦力ー。凄まじく大戦果ー」


 他にも執務室にいた作戦会議メンバーも、軽く盛り上がる。

 うぇーいという感じは少しあった。


 「利用価値のある捕虜を作れ、貴方様のお父上もお母上も喜ぶでしょう。ワタクシの王子様も喜ぶかと」


 「お前に言われるまでもないのじゃ!千晴の功績はわしの功績!わしの功績は多少千晴の功績!絶対喜ぶのじゃ!」


 「そう言えーば、殿下ー。母上ーはいないーんですか?殿下ーの母となった相手ならー、戦力になる程度にーは、強ーいでーすよね」


 「なんじゃ知らんのか。わしの母は高齢での寿命で死んだわ。強者故の魔力による補正で高齢でもわしは産めたが、その先のわしらの世界には着いて来れんかった」


 「怖ーい。違うー世界」


 犬耳の少女は首を振り、手で分からないみたいなジェスチャーもする。


 それを無視し、殿下は笑顔を浮かべた。


 「皆のもの!もっとわしの為に功績をあげるのじゃ!わしに付けば名誉も名声も全てを与えるのじゃ!」


 「イケイーケ。わたーしにも下さーい」



 この裏では、帝城の窓に映るビル群が全て斬られ、斬られた上半分が地上に落ちていっていた。

 帝城の上部も斬られ、崩れていく。



















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ