姫君との再会と……。
私達はひとまず左大臣の姫君の住まう場所、弘徽殿へと向かい、姫君と再会を果たした。
「今度 の事は誠に胸の詰まる思いが致します……。 我が父が悪しき者と手を結び、 私を後宮へ嫁がせ、 帝の義父になりました……。 皇太子様達は、 何とか逃げのびられたと思いますが、 帝は操られてしまいました。 ですが帝のお心は違います。 何とか悪しき者共を排除すべく策をお考えです。 何かと邪魔が入り、 上手くはいきませんが……」
姫君は袖で涙を拭いながらお話して下さった。
お辛いのに……。 私は息の詰まるお話をただお聞きするしかない。
「姫君……。 私達が必ずやお父上や姫君。 皆をお助け致します。 なればこの事を帝にお伝え下さいませ。 先ほど、 大内裏の悪しき者を捕らえました。 その者達は黒幕に事のあらましを申しましょう。 さすれば姫君にも危険が及びます。 今すぐに私達と共に参って下さい。 危険の及ばぬ場所へ。 後の事はお任せ下さいませ」
「……承知致しました。 帝に私から申します。 ですが本音に大丈夫なのでしょうか。 帝はご無事でいられるのでしょうか?」
「帝は私達がお守り致します。 ご安心なさいませ」
姫君が帝に事のあらましを申し上げ、私達と共に狐の森へと向かった。
四神に見張られていた悪しき者は解放され、恐らく黒幕の所へ向かったであろう。
帝には四神を仕えさせ、安全な場所へ。
宮中にはより力強い結界を施した。
「さて。 これからが本当の闘いになるね。 あっちが本格的に動き出す前に、 こちらから向かおうか……」
狐の森でお師匠様と落ち合い話し合う。
「この森へと押し寄せる前にこちらから……ですか? 逆賊を集めて来るでしょう。 なればやはりこちらから参る方良いでしょう」
「ですが……。 大丈夫なのでしょうか? こちらからから参っても」
「何言ってるの? 行くしかないでしょう? 鞍馬山にね」
「十二神将のお力を借りてですね?」
何処と無く嬉しそうなお師匠様と春保様……。
だが、もう後戻りはできない。
鞍馬山の悪しき者共と対峙すべく行くしかない……。
唇を硬く噛み締めた。




