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188.幽霊?いや、これは戦争だ!! 3

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

山口多聞。


あるいは、山口多聞が今この世界に残しているその一部。


彼はまず俺を一瞥してから、ついでのように部屋の他の人間を見渡した。その視線の順番が非常に興味深かった。俺が特別重要だからじゃない。この部屋で本当に決断を下す責任を持つ人間が誰かを、彼がわかっているからだ。亡霊の方が生きている人間より礼儀正しい。これはなかなかのブラックユーモアだ。


レミが声を浮かせて言った。「こ、こ、これは何……」


俺は彼を見ずに一言返した。「今この瞬間にまだズボンが乾いてるなら、記者としてまだ伸びしろがある証拠だ」


「俺は——」


「黙れ、まず立て」


山口多聞がごく軽く笑った。


その笑いは小さかったが、無表情でいるより怖かった。なぜなら、この存在がまだ人間の習慣を保っていることを示しているからだ。ただの怨念の塊じゃない。笑える亡霊は、ただ漂うだけの亡霊より常に始末に負えない。


彼が口を開いた時、声は高くなかったが、はっきりと聞こえた。遠くから真っ直ぐ耳元に落ちてくるみたいに。


「周士達、ラック・ド・ラ・オート=シュール(Lac de la Haute-Sûre)の湖の位置を特定した」


レミは彼が中国語で話しているのを聞いて、さっきより顔が崩れそうになった。おそらく彼の限られた人生経験の中で、一番怖いのは幽霊じゃなく、幽霊がわざわざ自分と会議を開こうとすることだったのだろう。


山口多聞がテーブルの地図を一瞥して、手を伸ばした。その手は実体があるように見えたが、どこか輪郭の反応が半テンポ遅れていた。動きに形がついてくるのが少し遅い感じだ。指先が湖区の上で止まった。


「あそこの水面は十分で、鏡面も安定している。保護区の規則による制約はあるが、それは生きた人間の法令であって、死者の航路ではない。あそこを前線指揮ノードとして使えば、少なくとも飛龍の残影を出動可能な状態まで固定できる」


クレアが頬を張られたみたいに顔を上げた。


「つまり……あの船が本当に——」


俺は手を上げて遮った。


「続けてもらおう」


山口多聞の視線はぶれなかった。


「湖区の水鏡はすでに形成されている。以前は短時間の顕現しかできなかったが、今は前進錨点として使用できる。飛行甲板が完全である必要はない。燃え傾いた甲板で十分だ。こちらの力が上昇し続ける限り、あそこで前線指揮を展開できる」


部屋が一秒静まった。


俺は彼を見て、直接聞いた。


「飛行機だけじゃないのか?」


この一言で、希(シキ)が笑いそうになって、必死に堪えた。部屋の空気はもう十分最悪だったのに、俺はついでに戦況会議にブラックユーモアの釘を一本投げ込んだ。だが俺は本気で聞いていた。これまでの想定では、彼はせいぜい亡霊航空隊の指揮官で、九九艦爆、九七艦攻、零戦の空中幽霊火の芸を使いこなせれば上出来だと思っていた。今さら前線指揮と言われたら、最初に聞くことは当然こうなる。海軍大将、まさかついでに陸軍まで連れてくるつもりじゃないだろうな?


山口多聞は今度こそ本当に笑った。


大笑いじゃない。軽く、控えめで、だが「ようやく核心を突いた」という気配を帯びた笑いだ。


「解禁おめでとう」と彼は言った。「呉鎮守府第101特別陸戦隊、および第五特別陸戦隊戦車隊が支援に入る」


レミの手が震えて、ノートパソコンが膝から滑り落ちそうになった。


「どういう意味だ?解禁って何だ?そっちは死んだ後も編制を拡大し続けてるのか?」


「黙れ」俺は振り返らずに言った。「お前は今日一日分の驚き枠を使い切った」


だが正直に言えば、俺も少し止まった。


呉鎮守府。第101特別陸戦隊。第五特別陸戦隊戦車隊。


なるほど、事態はついに「湖に幽霊空母の残影がある」から「向こうがメニューを読み上げ始めて、しかもメニューに装甲部隊が入っている」に正式格上げされた。この展開は作者が深夜にカフェインを摂りすぎてサイドストーリーを乱開発した結果みたいに聞こえるが、俺たちは今ベルギーのモーテルで影から生えてきた日本海軍の亡霊と会議を開いているわけで、現実感というものはとっくに先に辞表を出している。


俺は彼を見据えた。「戦車隊? 正面装甲をパンターとティーガーに当てて射撃訓練の的になるつもりじゃないだろうな?」


山口多聞は俺を見た。その目に、ごく薄い、ほとんど愉快とも言える皮肉の色があった。


「正面装甲でパンターとティーガーに真正面から当たるなら、それは確かに射撃訓練だ」彼の口調は戦術教範を読み上げるように平静だった。「だが亡霊の戦車は生きた人間の損耗論理に従う必要がない。第五特別陸戦隊戦車隊は決戦に使うものじゃない。浸透、奇襲、側面への食い付き、雪地、林帯、死角と恐慌の拡散と組み合わせて使うものだ。第101特別陸戦隊にしても、平原に整列して撃たれるためにあるんじゃない。上陸、浸透、夜間要点奪取、相手の儀式ノードと火力観測の排除のためにある」


葉 綺安(イェ・キアン)がようやく口を開いた。「つまり、正面会戦で私たちを勝たせに来たわけじゃない」


「正面会戦はドイツ軍残響の主場だ」山口多聞は言った。「亡霊航空隊と薄い装甲車でアルデンヌの森から生えてきたドイツ軍の重火力と正面から当たるのは、作戦じゃない。道連れだ」


俺は頷いた。


これでいい。本当に怖い人間は自分が無敵だと言う人間じゃない。自分がどこで正面からぶつかってはいけないかを知りながら、それでも相手の一番痛いところに刃を差し込める人間だ。日独の戦力差は最初からある。ロマンチックに語るものじゃない。ドイツ軍は地主で、地形を熟知していて、重装甲を持ち、戦場全体の記憶に養われた残軍だ。日本側が正面から押せば、国際的な笑い話になるだけだ。だが山口多聞が狙っているのが消耗戦じゃなく、飛行機、陸戦隊、戦車隊を全部亡霊版の高速奇襲兵種として使うなら、話は変わる。


希(シキ)が小声でぼやいた。「なんか幽霊版のネズミの群れみたい」


山口多聞が彼女に返した。「大火が起きる前に、船倉を最初に不安にさせるのは、たいていネズミだ」


今度は希(シキ)も黙った。


クレアがようやく職業的本能を少し取り戻して、声を震わせながら聞いた。「で……なぜ今まで現れなかったんですか?」


山口多聞が彼女を見た。その一瞥は怖くはなかったが、彼女の背筋を完全に伸ばすには十分だった。


「今まで、あなたたちはバストーニュを観察していただけだったからだ。今は、バストーニュもあなたたちを観察し始めた」


いい一言だ。簡潔で、正確で、悪夢のタイトルにちょうどいい。


俺は話を本筋に戻した。「来たのは報告と編制報告だけじゃないだろう?」


「違う」


山口多聞はそう言ってから、視線をふと下げた。俺の右手に落ちた。


正確には、俺の手にある指輪に。


あれは普段は何でもないように見える。目立たない暗い色の金属の輪で、まるで議論されたくない遺品みたいだ。だがこの一帯に近づいてから、ただの装飾品に見えなくなってきていた。冷たくなる時がある。熱くなる時もある。それより多いのは、中で何かがゆっくり目を覚ましながら、まだ最初に誰に噛みつくかを決めていないような感触だ。


山口多聞が手を伸ばした。触れはしない。ただその指輪から二寸も離れていない位置で止めた。


部屋の温度がもう少し下がった。


そして彼は言った。


「その死神の指輪、力がどんどん強くなっている」


レミは今度こそ本当に漏らしかけた。


まず下を向いて俺の手を見て、次に山口多聞を見て、最後に視線が俺たちの間を行き来した。その表情は、自分が取材していた相手が実は移動式の戦略的呪いだったと知った人間の顔だった。ジュリアンの顔色がさっきよりさらに白くなり、クレアは無意識に半歩後退して、かかとが椅子の脚に当たって、あまり品のない小さな音を立てた。


俺は山口多聞を見て、すぐには言葉を返さなかった。


なぜなら、指輪は確かに動いていたからだ。


物理的な動きじゃない。極めて微細な震えだ。深い井戸の底に水があって、表面からは見えないのに、井戸の壁だけが下で何かが動き始めたのを知っているような感覚。その感触が骨の節を伝ってゆっくりと手首まで這い上がってきた。見えない爪で神経をそっと引っ掻かれるみたいに。軽い。だが絶対に錯覚じゃない。


「それで?」俺は聞いた。


山口多聞の口調に、初めて本物の警告の色が混じった。


「暴走させないことを保証できるか?」


俺は彼を見た。「暴走したらどうなる?」


「最良の結果は、この一帯に近づきつつあるすべての残軍、残影、死者と死にきれていない存在を、まとめて前倒しで呼び覚ますことだ」山口多聞は静かに言った。「最悪の結果は、それが自分で主人を選び始めることだ」


部屋が静まった。呼吸すら余計に感じるほどの静けさだった。


俺は下を向いてその指輪を見た。まるでずっと前から自分の骨の中に埋め込まれていた地雷が、今日ようやく誰かに信管の名前を読み上げてもらったみたいな感覚だった。人間の一生で、ベルギーのモーテルで前線作戦会議を開きながら、日本海軍の亡霊に自分の手の死神の指輪が自主的に主人を選ぶかもしれないと警告される機会は、そう多くない。こんな経歴を履歴書に書いたら、まともな会社の人事担当は即座に辞表を出すだろう。


「それはあなたたちと関係があるの?」林 雨瞳(リン・ユートン)が聞いた。


山口多聞が彼女を見て、ゆっくりと答えた。


「あなたたち、私たち、その両方と『関係がある』という一言では済まない。この指輪は一種の扉の枢(くるる)だ。あなたたちが死地に近づけば、それが吸う。残軍に接触すれば、それが記録する。本当の核心に近づくほど、それは完全体に近づく。制約がなければ、バストーニュのドイツ軍も、湖区の飛龍も、あなたたちも私も区別しない。敵味方すら区別しない。死神の持ち物は忠誠を解さない。ただ収穫するだけだ」


希(シキ)が唾を飲み込んだ。「なんでもっと早く言わなかったの?」


「早く言っても」山口多聞が彼女を一瞥した。「信じなかっただろう」


彼女は反論しようとして、最後に飲み込んだ。なぜなら彼の言う通りだからだ。多くの真実は深く隠されているわけじゃない。それがまだ牙を剥いていない段階では、誰も真剣に見ようとしないだけだ。


俺はゆっくりと右手を握り、指輪を掌の中に包んだ。


微細な震えはまだそこにあった。


「制御する方法はあるか?」


「いくつかあるが、どれも長続きを保証できない」山口多聞は言った。「一つ目、大量の死気と衝突の境界に継続的にさらさない。二つ目、感情、殺意、召喚の意志が同時に高まっている時に自分から使おうとするな。三つ目、状況がそれを使わざるを得ないところまで追い詰められた時は、傍に誰かが立って、お前を引き戻す役を担う必要がある」


その言葉が出た瞬間、全員が二秒、示し合わせたように黙った。


なぜなら、この部屋で「誰がお前を引き戻す役を担うか」と最も聞かれたくない人間が誰かを、全員がわかっていたからだ。


俺は先に笑い声を一つ出して、家庭ドラマの匂いが漂い始めていた沈黙を断ち切った。


「わかった。つまり俺は、バストーニュ外縁から生え戻ってきたドイツ軍残軍を相手にしながら、湖の飛龍の亡霊航空隊が蜂の巣にされないよう気を配りつつ、ついでに自分の手の死神の指輪が自主的に主人を選ばないよう管理しなければならない、ということだ。ヨーロッパ観光、どんどん層が厚くなってきた」


レミが喉を鳴らした。笑いたいのに笑えなくて、最後に窒息しかけたみたいな変な音が出た。


山口多聞は俺を見た。口元のごく薄い笑みがまだ消えていなかった。


「面倒だと思うなら、今すぐ降りてもいい」


「やめてくれ」俺は言った。「湖も見つけて、第101特別陸戦隊と第五特別陸戦隊戦車隊まで連れて報告に来た。今さら降りろと言うのは、銀行が契約書を刷り終えてから金利が人を食うと教えるのと何が違う?」


今度は葉 綺安(イェ・キアン)まで低く笑った。


山口多聞は冗談を受け流さず、指を地図の上に戻して、いくつかの位置を改めて示した。


「今夜以降、Mercier Motelはただの観察拠点ではいられない。人間側の前線指揮所になる必要がある。湖区は私が亡霊側の前線ノードとして引き受ける。バストーニュ外縁のドイツ軍残響が鎮内への圧力を続けるなら、まず飛行甲板と航空残影でその後方観測と側翼道路を牽制する。第101特別陸戦隊は林帯と死角区域への浸透に使う。第五特別陸戦隊戦車隊は短促突破と足止めだけ行い、長期戦はしない」


「自分の得意な言葉を選ぶのが上手いな」俺は言った。


「愚かさで負けたくないからだ」彼は自然に返した。


その一言が気に入った。


だから俺も地図に目を落として、会議を本当に実行可能な方向に引き寄せ始めた。


「よし、役割分担を組み直す。Mercier Motelは人員の核心拠点として維持する。観察線の拡張はしない。逆に位置を特定されるのを避けるためだ。記者の三人は——」


言い終わらないうちにレミが顔を上げた。裁判官に名前を呼ばれた時みたいな表情だった。


「先に死ぬな」俺は三人を見た。「今から前線取材班じゃなく、資料保全班だ。お前たちがやるべきことは最前線に突っ込むことじゃなく、すべての異常、映像、タイムライン、接触地点を記録して残すことだ。職業的な熱意で外に飛び出した奴は、ガソリンスタンドの価格表示板に縛り付けて、ドイツ軍の履帯に何リットルの軽油の値打ちがあるか自分で交渉させる」


クレアは即座に頷いた。教会で懺悔している人間より誠実な頷き方だった。ジュリアンは口では強がったが、反論はしなかった。レミが一番正直で、下を向いて自分のズボンを確認した。さっき本当に失禁したかどうかを確かめているみたいだった。聞く気にはなれない。報道の自由は守る。記者のズボンが乾いているかどうかは俺の管轄外だ。


林 雨瞳(リン・ユートン)が続けた。「湖区が正式に前線ノードになるなら、ルクセンブルク方向への予備ルートを事前に準備しておくべきじゃない?」


「必要だ。ただし公開で動かない」俺は言った。「そのルートは撤退、合流、特殊対応専用だ。今は知る人間を増やせない。特に町で恐慌を始めている人の流れにそのルートを踏み荒らされるわけにはいかない」


山口多聞が微かに頷いた。認めるという意味の頷きだった。


俺は最後にもう一度指輪を見て、顔を上げて彼に言った。「他にあるか?」


山口多聞が半秒沈黙した。


「ある」


「言え」


「町でサーモグラフィーと低光量カメラを使っているあのアメリカ人は、すでに活動には属さない痕跡に気づいている」


俺の目が動いた。


「そこまで見えてたのか?」


「死者は時に、生きている人間よりも、誰が本当に見ているかを見分けやすい」彼は言った。「彼はお前の人間じゃないが、証人になるだろう。十分長く生き延びれば、ここで起きていることをヨーロッパの外に持ち出す人間になるかもしれない」


俺は返事をせず、心の中にその言葉を刻んだ。


いいね。頷くだけで声を掛けなかった最初の出会いが、やはりただの通りすがりじゃなかった。山口多聞が会議の中でさりげなく名指しするということは、あの男はもう普通の歴史マニアじゃなく、すでに何らかの形で場内に踏み込み始めた傍証者だ。傍証者は時に主役より重要だ。主役は死にやすいが、証人は生き延びて厄介事を広める。


部屋の冷気がゆっくりと引き始めた。


暖かくなるんじゃない。山口多聞から漂っていた海と火が混ざった異質な圧力が、収束していっているだけだ。壁の影が影に戻り、ガラスの霧も薄れた。だが全員がわかっていた。さっきのは幻覚でも、集団的な心理的圧力が生んだ認知の歪みでもない。本物の会議だった。ただ出席者の半分が今に足を置き、残りの半分が死後の航路に足を置いていただけだ。


山口多聞が最後に俺の手の指輪を一瞥した。


「周士達、覚えておけ」


「何を?」


「お前は今、バストーニュの外縁に立っているだけじゃない。形成されつつある扉の上にも立っている。お前がそれを抑えられなくなった時、次に現れるのは私だけじゃなくなる」


言い終えると、彼は一歩後ろに退いた。


振り返りもせず、消滅の演出もなく、ただ部屋の元々の影にゆっくりと吸い込まれていくように。軍服の裾が先に薄れ、肩のラインが霞み、最後にあの過度に穏やかな顔も壁の角の暗がりに飲み込まれた。その過程は彼が最初からここにいなかったみたいに静かだった。ただ、テーブルの地図の端に極めて薄い塩白色の痕がわずかに残っていて、さっきのが俺たちの集団的な頭のおかしさじゃなかったことを証明していた。


彼が完全に消えてから、部屋は丸々五秒間静まった。


六秒目に、レミがようやく声を出した。


「あ……トイレ、行っていいですか?」


俺は彼を一瞥した。


「行け。早くしろ。本当に出てたとしても、俺の地図の横には漏らすな」


彼はほぼ即座に飛び出した。


クレアは両手でテーブルを支えて、深呼吸を二回してようやく自分を立て直した。ジュリアンはどさりと椅子に座り直して、ぼそりと言った。「会議用の幽霊に怖がらされてニュースになるところだった」


「安心しろ」俺は言った。「本当にニュースになっても、タイトルはそんなに優しくない」


希(シキ)がようやくずっと堪えていた息を吐き出して、こちらを向いた。


「で、これからどうするの?」


俺は下を向いた。掌の中にまだ少し冷気を残している指輪を見て、それから山口多聞が指を当てた地図を見た。


バストーニュ外縁が単純な残響じゃない、それはもう確認済みだ。今はさらに一歩進んで、それが手を伸ばすだけじゃなく、逼迫してくることもわかった。逼迫するだけじゃなく、本格的な衝突に向けて形を整えつつあることもわかった。湖区の飛龍の残影も、もう不健康なほど美しいだけの背景ではなく、前線指揮ノードになろうとしている。それに加えて呉鎮守府第101特別陸戦隊、第五特別陸戦隊戦車隊、そして俺の手にある、どんどん時限爆弾に近づいていく死神の指輪。


状況はついに「幽霊騒ぎ」から「戦区形成」に正式格上げされた。


俺はゆっくりと掌を開いて、指輪を再び灯りの下に晒した。


「どうするか?」俺は顔を上げて、部屋に残った全員を見た。口調は平静だった。「簡単だ」


「俺たちはもう、このモーテルにただ泊まっているわけじゃない」


俺は地図の上のMercier Motelを指差し、次に湖区を指差し、それからバストーニュ外縁のゆっくりと締まっていく弧を指でなぞった。


「俺たちは戦争を始める」

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