160.冒涜 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
第一層のコア節点が止まった瞬間、塔全体が静まり返るどころか、ようやく突き起こされた病んだ獣みたいに、骨の奥から吠え始めた。
最初に鳴ったのは鐘だ。上の層で節拍を刻む鐘じゃない。塔腹の四隅に隠された、指令を伝えるための短い鉄の打音だ。三長、二短、また一長——誰かが鉄釘で鼓膜に暗号を打ち込んでいるみたいだ。続いて木板の後ろで引き棒、歯車、鎖が一層ずつ噛み合っていく。最後に人声が来た。助けを求めるわけでも、怒鳴るわけでもない。不気味なほど整然とした朗読だ。第二層が目を覚ました。
俺は第一層の半開きのコア区画の入口に立って、半分空になったマガジンを抜き、新しいのを叩き込んだ。手元を見なくてもできる速さで。地面に転がっているさっきまで打鐘、回し手、朗読をやっていた連中はもうどうでもいい。本当に厄介なのは上だ。塔内部の重量が再配分され始め、足元の木梁が左にわずかに沈み、また右に戻った。第二層の人間が移動して、下に圧力をかける準備をしている。
「神父、右の口を封じろ。修道女、奴らの音を乱せ。エリザヴェータ、左上だ」俺は言った。
バロロ神父は一言も無駄にしない。金属の聖書を腰の横に挟み、鉄鎖を前腕に何重にも巻き付けて、まだ痙攣している死体を跨ぎ、右側の斜め梯子の口に立った。あの位置は狭く、一度に一体しか降りられない。彼に最も有利な地形だ。彼は怒鳴りながら突撃するタイプじゃない。刑場の手順を丸暗記した老審判官みたいに、誰がどの段で死ぬべきか、頭がどの方向に落ちれば次の邪魔にならないかを、全部分かっている。
マリア修道女は全く逆だ。封じるんじゃない、汚染する。第一層の節拍輪組の脇にしゃがんで、黒油、香灰、どこかの祭器から掻き出した蝋泥を両手に塗りつけながら、何本かの導線を絡め直し、口の中で低く、調子の外れた経を唱え続けた。一聞すると祈りのようで、よく聞くと呪いに近い。この塔に対抗しているんじゃない。意図的に自分の節拍を押し込んでいる——汚れた血を他人の動脈に注入するみたいに。外のスピーカーの音が即座に一瞬震えた。高空で誰かが弦を一本切り損ねたみたいな揺れだ。
エリザヴェータは返事すらしなかった。
人間は突撃する。彼女は違う。左側の陰に消えて、次の瞬間には二層目の斜め梁の下にぶら下がっていた。濡れた黒布みたいに、夜にしか姿を現さない何かみたいに。振り返って俺を一瞥した。命令を待っているんじゃない。この笑えるほど遅い生き物が自分のリズムについてこられるかどうかを確かめている。口元にはっきり苛立ちが滲んでいた。
「妾に階段の番をさせるでない、周士達」と彼女は言った。「そなたらが血を垂れ流す速さは、いつも妾の忍耐を超えておる」
無視した。俺は役に立つものにしか返事をしない。
第二層からの反撃は、予測より速かった。右の斜め梯子が先に動いた。木の段が沈み、白漆喰を塗って縁に鉄を巻いた盾が顔を出し、その後ろから盾の隙間を縫って長い刺突が伸びた。無秩序な突撃じゃない。教本通りの制圧下降だ。前の盾で視線を塞ぎ、後の刺突で体を封じ、さらに後ろには補填要員が必ずいる。塔内の空間を使い慣れている。この棺桶の中で戦うのが初めてじゃないのは明らかだ。
「守護者一、穿刺者一、後ろにまだいる」俺はそれだけ言って、盾の下縁に一発撃ち込んだ。
スラッグ弾が盾の足元と木段の境目を砕き、踏み板全体が爆ぜた。前の守護者が一歩踏み外して右に傾いた。バロロ神父は立て直す間を与えず、鎖を投げて露出した前腕に絡め、下へ引いた。引くんじゃない、執行だ。相手が叫び終わる前に前のめりに引き倒され、面罩が段の角に叩きつけられ、金属の聖書が上から後頸と兜の継ぎ目に落ちた。短く、硬く、乾いた音がした。首が折れた。
後ろの穿刺者の反応は速かった。倒れた仲間の肩越しに長槍を送り込んで、神父の胸を直接狙ってきた。神父は退かない。左肩で盾の死体を押さえながら、鎖を一緩め一絡めで槍桿を掴んで穂先を強引に逸らした。俺が二発目を撃った。今度は槍を握る手首の骨だ。血と砕けた木が一緒に飛び散り、槍が半分滑り落ちた。バロロ神父が膝で突き上げ、続いて聖書を横から顔面に叩きつけた。打ち倒すためじゃない。鼻梁と歯床を顔の中に押し込むためだ。
右の斜め梯子は一時的に落ち着いた。
左側の方がもっと厄介だった。
エリザヴェータは人に気配を察知させる足音を立てない。上から届く短い引き裂き音だけが、彼女が何かに接触したことを教えてくれる。刃が肉を切る音じゃない。指が喉を引き裂き、歯が骨の際に食い込む、これ以上ないほど近距離の音だ。続いて白い祭服の体が左上から転がり落ちてきた。頭がほぼ完全に後ろを向き、喉は野獣に噛み砕かれたみたいで、手すりに当たってから俺たちの足元に落ちた。死体がまだ止まらないうちに、エリザヴェータはすでに二層目の中ほどの横梁の上に立ち、黒衣を垂らして、さらに奥の邪教徒たちを高みから見下ろしていた。
興奮してるわけじゃない。殺しに酔っているわけでもない。そういうのは人間くさすぎる。ただ自分の使い慣れた捕食の高さを見つけて、その表情は好みの食材を選り分ける時のそれに近かった。
「左側に四体」と彼女は冷たく言った。「朗読者が二体、護板を引く一体、鉤斧を持った低等な一体。そなたらがもう少し遅ければ、上を全部食い尽くしていたわ」
「朗読者は残せ」俺は言った。「修道女が生きた音源を必要としている」
マリア修道女が下で二度笑った。棺の中で歯を研ぐような笑い声だ。「そうね、口を一つ残して。主は口がお好きなのよ」
彼女の言う主がどちらなのかは聞かなかった。今は神学を議論する場面じゃない。
第一層のコア区画で半崩れの祭卓を蹴り倒し、中央階段の底まで引き摺って胸壁にした。さっき外した鐘槌、伝達棒、木箱を全部積み上げて、最初の一斉射撃を防げる即席の障害物を作った。塔内の火力戦は外と違う。距離が短すぎて、角度が狭すぎる。先に位置を取った方が後ろを殺せる。
「神父、右梯子を三十秒守ってから半層上に押し上げろ。欲張るな」「修道女、外のスピーカーを乱し続けろ、でも全部止めるな。街路の視線を圧し続けさせる」「エリザヴェータ、左側を角まで掃討しろ。節拍伝令手を先に殺せ。火鉢には触れるな」
「なぜじゃ?」と彼女が上から聞いた。夕食のメニューを確認するような声で。
「照明なのか、警報なのか、起爆シーケンスなのか分からない」俺は言った。「分かるまで誰も触れるな」
「人間の唯一の美点は、理解できないものをようやく怖がることを覚えたことじゃな」それだけ言って、彼女の影が横梁から折れ曲がり、逆さに左側回廊へ滑り込んだ。
第二層の本格的な反撃が来たのは、三本目のマガジンを叩き込んだ時だった。
中央主梯の上方に暗赤色の灯りが一輪浮かび上がった。電灯じゃない。鉄籠に囲まれた祭火だ。その光が灯った瞬間、二層目の全貌が見えた。第二層は単純な防衛層じゃない。攻城塔の中に押し込まれた小型礼拝堂みたいだ。両側に内側に傾いた木柱があり、白い布切れと黒い祈祷牌がびっしり釘で打たれている。牌の表面は全部引っ掻いた牛頭の紋だ。中央は細長い通路で、奥に一階のものより大きな割れ鐘が吊り下がっている。その下に三人の白袍に尖り帽の朗読者が立ち、薄い鉄板を綴じた経冊を捧げ持っている。その前に守護者が二体、盾を構えて降りてきていて、後ろに穿刺者が四体続いている。自発的な反撃じゃない。これは編成だ。
奴らはようやくこの塔を戦場として使い始めた。
「中央から来る」俺は言った。
一番手前の祭火に向けて一発撃った。鉄籠が爆ぜ、火の舌が横に跳ねて木柱が燃え始めた。光が乱れ、上の連中の影が壁で伸び、歪み始めた。バロロ神父はその一瞬の隙を掴んで、右梯子から中央に斜めに切り込み、俺が積んだ祭卓を一歩で踏み越えて前に突撃した。突撃じゃない、ブルドーザーだ。肩で倒れた守護者の死体を押して、主梯の一段目と二段目の間に無理やり噛ませ、新しい障害物にした。
最初に降りてきた守護者は仲間の死体の上を踏むしかなかった。足が高くなれば盾も上がる。俺が待っていたのはその瞬間だ。ショットガンを膝の裏に叩き込んで、脚が本来曲がらない角度に折れた。後ろの穿刺者が盾の肩越しに槍を出そうとした瞬間、俺が体を捻って射線を空けた。神父の鎖が飛んで最初の槍桿を絡めて左に引き、二本目の槍がまだ出てくる前に、マリア修道女が油を染み込ませた数珠を投げ上げて、二体目の穿刺者の面罩の穴に直接絡めた。
倒そうとしたんじゃない。低く何かを唱えてから、手を引いただけだ。
その男は熱した鉄を目の奥に押し込まれたみたいに制御を失って後ろに仰け反り、手の長槍が乱れ飛んで後ろの朗読者が捧げていた経冊を直撃した。薄い鉄板が散り、上の層の節拍が即座に崩れた。外のスピーカーが一拍失い、塔全体が一度震えた。
「いいぞ」俺は言った。「そのまま同期させるな」
「そもそも同期する資格がない」マリア修道女は顔も上げずに言った。まだ輪組の隙間に黒蝋を塗り込んでいる。「聖歌だけが同期できるのよ」
彼女の言う聖歌がどちらを指すのかは、今も聞かない。
左側の廊下から短い悲鳴が上がり、すぐ途切れた。助けを求める声じゃない。上位の存在が初めて自分も死ぬと知った時に、喉から絞り出される音に近い。
エリザヴェータが戻ってきた。
いや、戻ったというのは正確じゃない。第二層の左側手すりの外側に逆さにぶら下がり、両足で梁を引っ掛け、体を宙に垂らしたまま、まだ息のある朗読者を一体引き摺ってきた。その朗読者は胸の一面が引き裂かれていて、鉄板綴じの経冊が肋骨に刺さったままだ。エリザヴェータはそれを俺の前に投げた。腐った肉の袋を放るみたいに。
「そなたの口じゃ」と彼女は言った。
しゃがんで、その顎を掴んで頭を後ろに反らせた。眼窩は血だらけで、まだ震えている。上の層に節拍手が何人いるか、重装備は何体か、割れ鐘の制御はどうするかを聞いた。完全な文章じゃなく、千切れた言葉だけが出てきた。第三拍……鐘室……開閘……塔冠……
十分だ。
喉を一引きして黙らせた。
「第二層は主コアじゃない」俺は言った。「中継だ。第三層以上に鐘室制御がある。この層は速く掃討する、引き摺られるな」
バロロ神父が頷いた。判決の印を押すみたいに、簡潔に。「ならこの層を打ち抜く」
「打ち抜くんじゃない、通路を奪って上に押す」俺は細長い主梯と両側の回廊を見て、振り分けた。「神父は中央、盾を崩して槍を断つことだけやれ。修道女は一層半に留まって節拍の汚染を続けろ、必要ならスピーカーを逆流させろ。エリザヴェータは上側を行け、正面はやらなくていい、朗読手と伝令手だけ殺せ。俺は中央主梯を取る」
エリザヴェータが宙でごく軽く鼻を鳴らした。ようやく馬鹿じゃない言葉を聞いたという音だ。「ようやくじゃな」
それから足を離して落ちた。地面に落ちたんじゃない。ちょうど顔を出した邪教徒の肩の上に直接降り立った。そいつは彼女の影すら見えていなかったのに、次の瞬間後ろから首を噛み抜かれていた。彼女は死体を踏み台にして一層上へ跳んだ。動作に人間くさい部分が一切ない。高い場所が好きで、見下ろすことが好きで、俺たちのような生き物を下位の獲物として見ることに慣れきった古い何かだ。火光の中を通り過ぎる時、顔は塔に掛かった聖像みたいに白く、口の端の新しい血の線だけが、こいつがどんな邪教の紋章よりも人間の戦場に存在すべきじゃないものだと教えていた。
でも今は俺の側にいる。
少なくとも、今のところは。
焦げた木、血、古い香、機油が混ざった熱い空気を深く吸い込んで、中央主梯の一段目に足を乗せた。上の連中はすでに再配置を終え、盾面を下向きに構え、槍先を後ろに引いて、割れ鐘が上でゆっくり動かされ始めていた。巨大な喉がまた声を上げようとしているみたいだ。外から入ってくる黒ミサは修道女に引き裂かれて、断続的な喘ぎ声になっていた。塔全体が血を吐きながら咳き込んでいるみたいだ。
いい。痛みを感じるものは、殺せる。
「上に押せ」俺は言った。
バロロ神父が先に動いた。死体と折れた木を踏んで上がり、鎖を横に振って一番手前の守護者の盾の縁に絡め、下へ引いた。同時に俺が盾の後ろから露出した脚の付け根に撃ち込んだ。守護者が倒れると後ろの穿刺者は槍を出す角度を失う。エリザヴェータが上の手すりの陰を一閃して、次の朗読者の頭がもう元の位置にいなかった。マリア修道女は俺たちの後ろで嗄れた声で、普通のミサには絶対に属さない言葉を一字一字、塔の脈拍に釘で打ち込み続けた。
第二層の廊道での白刃の反撃は、銃声よりもこの塔の本当の言語に近かった。
警報が鳴って十秒も経たないうちに、上の連中は長柄武器の一部を捨て始めた。動きを制限する長さを切り捨てて、塔内の廊道に向いた短いものに持ち替えた。短斧、鉤刀、鉄槌、鋸歯のついた祭礼用の短剣、さらには折れた槍を半分に切って狭い通路での連続突きに特化させたものまで出てきた。守護者はまだいるが、外の街戦のような完全な盾壁じゃない。二人一組に分解されて、一人が盾を押さえ、一人が盾に張りついて突入してくる。穿刺者もリズムを変えた。遠間の突きを捨てて、手すりと扉枠に沿った側面突きに切り替えた。学習が速い。あるいはこの塔は最初から近接格闘のための第二の牙を用意していたのかもしれない。
第二層の主梯の踊り場に踏み込んだ瞬間、第一波が来た。
守護者が一体、右前から斜めに盾を押しつけてきて、俺の視線を左に逸らそうとした。同時に盾の後ろから低く潜り込んだ邪教徒が、返し鉤のついた短刀で腹を狙ってきた。衝動じゃない、訓練された近接交差だ。退かなかった。左足を半歩後ろに引いて刃の通り道を空け、銃床を盾の下角に叩きつけて半寸だけ歪ませた。半寸で十分だ。バロロ神父が俺の右後ろから切り込んできて、鎖が肩の横を掠めて飛び、短刀を持つ手首に絡みついた。引いて、引き絞って——その男の腕全体が体から引き離された。
二度見る必要はない。鎌を下から上に肋骨に引っ掛けて、外に向かって引いた。熱くて、滑っていて、白い祭服の布が一緒に裂けた。その男はまだ倒れていないのに、神父の金属の聖書が鎖を収めた空隙から守護者の面罩の中央に重く落ちた。歯を詰め込んだ磁器の壺を砕いたみたいな音がした。
「中央、押し続けろ」俺は言った。
「左側に三体」上からエリザヴェータの冷淡な声が降ってきた。
報告じゃない。通告だ。
次の瞬間、左廊の手すりの外側に黒い影が垂れ下がった。人間が飛び降りる姿勢じゃない。人間はあんな落ち方をしない。軒先から天井に逆流する黒い水滴みたいに、まず手すりの外に現れて、それから内側に折り返してきた。つま先さえ床に触れなかった。一番手前の鉤斧を持った邪教徒が顔を上げた瞬間、喉の全体が引き裂かれていた。血は噴き出さない——彼女が後ろに引いていくから、赤い布を肉の中から引き抜くみたいだ。後ろの二人の朗読者が退こうとしたが、エリザヴェータは追わなかった。ただわずかに頭を傾けて、二塊の喋る肉のどちらがうるさいかを品定めするみたいに見た。
「そなたらの祭文は、死ぬ直前の声調すら揃っておらぬ」と彼女は言った。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




