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159.黒ミサの塔を制圧せよ 2

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

俺が先に撃った。


俺が一番速いからじゃない。この層で一番まずいのは死体が増えることじゃなく、節拍が止まらないことだからだ。あの回し手がもう半回転させれば、外の塔はあの汚いリズムを通り全体に注ぎ続ける。綺麗にやる必要はない。まず断つ。


一発目は肩甲骨に。


近距離でカービン銃をこういう木鉄混成の艙室で撃つのは、鉄棒で鼓膜を叩かれるみたいだ。弾が入る音は想像より鈍い。あの邪教徒の体には布と骨だけじゃなく、苦行帯みたいな皮革の拘束具が一層巻かれていたからだ。弾は止まらなかったが、砕け方が余計に汚くなった。回し手が前に倒れ込み、半分の肩が即座に潰れた。それでも手が本能的に前を掴もうとした。


二発目は手首に直接打ち込んだ。


鋼製のハンドルが手から離れ、止まるはずのない空回りの音を立てた。


同じ瞬間、エリザヴェータが落ちてきた。


「跳んだ」でも「飛びかかった」でもない。人間の動作には予備動作がある。足から腰、肩へと力を送り出す過程がある。彼女にはない。暗闇に釘付けにされていた何かが、突然別の場所に存在することを決めたみたいだ。一秒前まで中心柱の陰にぶら下がっていたのに、次の瞬間には打鐘手の後頸が彼女の手の中に収まっていた。


すぐには折らなかった。


これが彼女と人間の最大の違いだ。人間が人間を殺す時、速さか激しさかという概念が多少なりともある。彼女にはない。まず相手を押さえ込んで、家畜の脊椎のどこから刃を入れれば一番省力かを確かめるみたいに。打鐘手の手の鉄鎚がまだ二打目を落とす前に、エリザヴェータの指が下顎と耳後ろの間に食い込み、上に持ち上げてから反対方向に折った。


音は小さかった。


骨が折れるというより、濡れた布を一節絞ったみたいな音だ。


手を離した時、その男の頭はまだ元の位置に繋がっていた。ただ中の向きが、もう正しくなかった。


「節拍が本当に耳障りね」と彼女は言った。


威張っているわけじゃない、俺に合わせているわけでもない。この邪教儀式が本当にうるさくて、拙くて、低級だと思っているのだ。短命な種族が血と雑音で、自分たちも理解していないものを無理やり模倣している——そう感じているのだ。


三番目に動いたのは神父だ。


バロロ神父は奇襲には向かない。正面から「お前はもう遅い」と宣告するのに向いている。


誦讀口の脇に控えていた黒頭巾の二人が立ち上がろうとした瞬間、神父はすでに突っ込んでいた。単純な体当たりじゃない。鉄鎖、聖書、板金鎧、そして自分の体重に一切の心理的負荷を感じていない前圧を全部乗せて、左側の一人を中心柱の外箍に叩きつけた。相手の胸骨が鉄の輪に当たった時、二、三本何かが一緒に砕ける音が聞こえた。


「悔い改めよ」


右手の聖書は頭を狙わなかった。まず刃物を握る手の甲を叩く。刃が落ちてから、二打目で顔面を補填する。その顔が鉄箍と木柱の隙間に沈み込み、血は噴き出さず、木目に沿って下に滲んでいった。まるで塔が自分で細い赤い脈を生やしたみたいだ。


右側の一人の方が速かった。誦讀口の下の金属簧片と導聲管に向かって直接飛びついた。自分が戦闘要員じゃないのをよく分かっている。この層で一番価値があるのは設備だ。どこかのレバーを引き切るか、この層の節拍を完全に詰まらせれば、塔が壊れるとしても俺たちに不利な壊れ方になる。


その機会を与えなかった。


カービン銃は長すぎる、直接捨てた。二歩で切り込んで、鎌を逆手に持ち、柄頭で顎を打ち上げて頭を上に仰け反らせ、鎌刃を下から斜め上に引いた。喉じゃない。脇の下から胸肋にかけての、一番瞬時に力を奪える線だ。布が裂け、皮が裂け、その下の干し肉みたいに硬い層も裂けた。この距離で綺麗にやる必要はない。相手の手を装置から離させればいい。


手が緩んだ瞬間、一蹴りで中心柱の台座に叩きつけた。


エリザヴェータはその時すでに元の位置を離れていた。俺の止めを刺しに来るわけじゃない。彼女の目にはもうそいつは標的じゃないからだ。中央輪組の外周を滑るように通り抜けて、自分の食卓を巡回するみたいに動いた。半跪半座で控えていた三人の誦讀者がようやく本当に反応し始め、一人が顔を上げた瞬間には、瞳孔が縮まる前に彼女はもうその目の前に立っていた。


誇張じゃない。


人間なら踏み出し、踏み込み、跨ぎ越えるという過程が最低でも一つある。彼女にはない。ただ元の場所にいて、次の瞬間別の場所に現れる。片手でその誦讀者の頭頂を押さえ、すぐには殺さず、顔を上に向けさせた。


「あなたたち、仰ぎ見るのが好きなのよね」と彼女は静かに言った。


次の瞬間、その頭を誦讀口の脇の金属共鳴盤に叩きつけた。


歯、鼻、額骨が一緒に潰れた。その音は、外のスピーカーから流れる見せかけの嘆き声よりずっと本物だった。


残りの二人の誦讀者が後退した。一人は鉄鉤を掴もうとして、一人は階段に向かって逃げようとした。


神父の鎖の方が速かった。


鉄鎖というものは、普通の人間の手の中では武器だ。神父の手の中ではもっと法的手続きに近い。まず絡めて、引いて、それから判決を下す。逃げようとした邪教徒の腰を後ろから輪套にして引き倒し、輪組の縁に叩きつけた。起き上がる前に神父が胸を踏みつけ、聖書を法槌のように垂直に立てた。


「跪け」


脊骨が砕ける音は、木の艙室の中で外より鮮明に響いた。


最後の一人が修道女に向かって飛びついた。


運が悪いとしか言いようがない。


修道女に戦力がないわけじゃない。ただその戦力の方向が他の人間と違うだけだ。短い鉄杖を握って、手の中の数珠か今やっている干渉を断ち切ろうとしていた。マリア修道女は退かなかった。舞台みたいに目を閉じて祈るわけでもない。ただ体を捻ってその一撃を躱し、手の数珠を相手の手首に絡めて自分の方向に引いた。


動作は小さく、教会的で、血腥くなかった。


だが次の瞬間、もう片方の手が卓上の蝋垂れ杯を取り上げて、そのまま顔面に叩きつけた。


殺すためじゃない。黒い油蝋と火を顔に塗りつけるためだ。


邪教徒の顔が点火された古い雑巾みたいになり、両手で掻きむしりながら悲鳴を上げかけた瞬間、修道女が一歩前に出て、俺には全部聞き取れなかったラテン語を低く吐き出し、そのまま横に押した。男は壁際の骨の束と白い布切れの山に突っ込み、火がその油と香灰で長く浸かったものを一層ずつ伝い上がった。大きく燃え広がるんじゃなく、供物みたいに張りついていたあの気配を、遺体が焼かれる直前の悪臭へと硬く変えていった。


「自分たちで嗅がせてやりなさい」と修道女は言った。


それも正しい。


コア区画全体を素早く確認した。


第一波の守衛、誦讀者、節拍手——ほぼ片づいた。回し手が止まった。打鐘手が止まった。左側スピーカーの節拍はすでに崩れている。中心柱下方の誦讀口からはまだ喘ぐような共鳴が漏れていて、システムは死んでいない、ただ半分絞られているだけだ。


今一番重要なのは追撃じゃない。節点を奪うことだ。


修道女にすぐ聞いた。「どこが一番重要だ?」


彼女はすでに輪組の脇に立ち、銅鐘と分拍歯盤の一列をしゃがんで見ていた。エンジニアじゃない。でも儀式の構造については相手より深く理解している。こういうものは「力」と「意味」を同時に担っている限り、技師より先に、どこを断つべきかを見抜ける。


「ここ」彼女が中心柱の下から輪組の内輪に斜めに挿し込まれた黒い金属板を指した。「荷重部材じゃない、拍子調整板よ。これを抜けば左側と下半分が同期を失う。この三本の導線を繋ぎ替えれば、乱れるだけじゃなく、自分で自分の拍子を打ち始める」


「繋ぎ替えられるか?」


「できる」修道女がその板を見た目は、偽の神像を見る時のように冷たかった。「でも輪組を押さえてくれる人が必要」


すぐ神父を見た。


神父は一言も言わず、直接両手を輪組の外輪に当てた。あれはまだ極低速で回り続けていた。塔体の慣性と上層の伝動に引きずられている。普通の人間が手を当てれば皮ごと持っていかれる。神父は違う。機械を止めようとしているんじゃない。異端と腕相撲をしているみたいだ。


鉄鎖を輪組の隙間に絡めて一節の歯を噛ませ、左手で押さえ、右腕を張って、上半身の重量を全部下に沈めた。輪組はまず止まらず、歯の根が浮くような金属の噛み合い音を立て、それから遅くなり、最後に半詰まりの位置で無理やり止められた。


歯を食いしばって怒鳴らず、一言だけ吐いた。


「早く」


修道女が即座に動いた。


数珠をその黒い金属の拍子調整板に絡め、唱えながら卓上の皮剥ぎナイフで撬き始めた。闇雲にやるんじゃない。まず四周に滴り固まった黒蝋と血の封縁を削ぎ落とし、それから一番細い隙間に刃を入れる。あれは純粋な装置でも純粋な法器でもない。ネジがあり、カム機構があり、人の手で塗り込まれた封印の痕がある。解体するには両方を同時に理解しなければならない。


エリザヴェータはその間、手伝わなかった。


コア区画と内廊の境界線上に立ち、捕食の後でふと顔を上げた略奪者みたいに。扉を守っているわけじゃない。塔の中にもっと価値の高いものが降りてきていないかを見ている。その立ち方が厄介だ。人間が扉を守る時は壁に貼りつき、姿勢を低くして、角度を読む。彼女は違う。ただそこに立って、背筋を伸ばし、頭をわずかに傾けて、誰かが自分で来て、相手にされる価値があるかどうかを証明するのを待っている。


内廊の奥から案の定、動きがあった。


大勢の足音じゃない。もっと規則的なものだ。上の層から誰かが木杖で昇降路の外枠を叩いている。三打、一拍の間、二打。警報じゃないが、警報より苛立たしい。上にまだ人がいて、下で何かが起きたのを知っていて、ただまだ完全には反撃を仕掛けていないということだ。


まだ窓がある。


エリザヴェータが顎を上げて、その音の中に自分が直接上がる価値のある獲物がいるかどうかを聞き取ろうとした。


「もう一層上に、少しはましなのがいる」と彼女は言った。


「ましな」という言葉の語尾がごく薄かった。彼女にとって、さっきの層の誦讀者、節拍手、番人は、狩りじゃない。ただの掃除だ。


修道女の手が突然引いた。


黒い金属の拍子調整板が丸ごと抉れ、下から黒くべたついた血蝋の封層が剥がれ出た。それが外れた瞬間、輪組全体が拍子外れの鈍い響きを連続して発した。一群の鐘が一緒に悪夢を見ているみたいな音だ。左側の銅鐘が次々と打点をずらし、外のスピーカーがすぐそれに引きずられた。大爆発じゃない。リズムが病んだのだ。


塔外の邪教徒たちが短く躊躇するのさえ聞こえた気がした。人間にとってはたった一秒の躊躇だ。今のこの戦いでは、一秒が命だ。


「導線」と修道女は言った。


すぐ前に出て、中心柱の底から誦讀口へ引き込まれている三本の導線を掴んだ。思ったより熱い。電気じゃない。長時間の共振が生んだ温度だ。修道女がそのうち二本を交差させ、一本を数珠で押さえていた黒蝋の銅板に引っ張って当て、皮剥ぎナイフの柄で叩き込んだ。


規則的だった低い唸りが即座に、引き伸ばされた自己ハウリングに変わった。


それで十分だ。


第一層はもう止まっているだけじゃない。自分で自分を噛み始めている。


神父がゆっくり手を離した。輪組は元の流れに戻らず、拍子外れの中でぎこちなく痙攣し続けた。首を捻じ曲げられてもまだ立ち上がろうとする家畜みたいだ。


すぐ命令した。「この層を固定する。外せるものは外せ、塞げるものは塞げ。敵の半死の器官じゃなく、俺たちの節点にする」


神父がまず輪組を解体するんじゃなく、扉を封じた。


黒頭巾の死体二体を内廊の入口に引き摺り込んで狭い口の両側に噛ませ、砕いた短卓をひっくり返して脚を外向き、天板を内向きにして最初の衝撃を受ける粗末な障害にした。それから鉄鎖を横に引いて、中心柱の側面の幕を固定していた横桿を引き剥がし、横向きに差し込んだ。長くは持たないが、この層を握り締めておくには十分だ。


俺は誦讀口の解体に入った。


全部叩き壊すんじゃない。まず露出した金属共鳴盤を一枚ずつ蹴り歪めて、折れた槍桿で二つの導音孔を塞いだ。目的は完全に黙らせることじゃない。音を行くべきでない場所に乱れ飛ばすことだ。黒ミサ塔が機能するのは大音量だけじゃなく、内部の各層の節拍と音路の精密さによる。第一層の誦讀口を半塞ぎ半漏れにすれば、塔全体が喉に痰が詰まったみたいになる。


修道女はさらに卓上の黒革の書物を引き裂いて、挟まれていた節拍紙を何枚か抜き出し、まだ低い熱を持つ黒蝋の上に一枚ずつ押しつけた。燃えるんじゃなく、封じるみたいだった。相手自身の経文の写しで、相手の第一層の節拍口を塞いでいる。


爆破するより、ずっと上手いやり方だ。


エリザヴェータがその時ゆっくり振り返り、俺たちを一瞥した。顔にほとんど血がついていない。それが一番厄介だ。神父は人を打った攻城槌みたいで、俺も灰と血と木屑だらけだ。彼女は違う。最初から獲物の「取り除くべき部分」にしか触れていなくて、残りの汚いものは彼女に触れる資格さえないみたいだ。


視線が俺、修道女、神父の上を滑り、最後に自己ハウリングを始めた輪組に落ちた。口調は相変わらず淡い。


「ようやくこの層が少しはましに見えてきたわ」


最後の導音管を槍桿で詰め込みながら返した。「文句を言う余裕があるなら、外はまだ最悪じゃないってことだ」


笑わなかった。


でも内廊に向き直った時のその姿勢は、明らかに満足していた。本物の捕食者が、狩り場がようやく次の層へ続く形に整えられたことへの、辛うじて合格点の評価だった。


立ち直って、第一層の状態を素早く確認した。


前室、制圧済み。コア区画、制圧済み。回し手、停止。打鐘手、停止。拍子調整板、除去。導線、繋ぎ替え済み。誦讀口、半封鎖。左側と下段の節拍、制御不能。塔外はまだ全面警報には至っていないが、反応は積み重なっている。


これが「落とした」ということだ。


綺麗じゃない。完全じゃない。永遠に俺たちのものになったわけでもない。


この層が今、どう鳴るか、どう喘ぐか、塔全体をどう引き摺るかを、俺たちが決めている——それだけだ。


時計を見た。時間を確認したわけじゃない、ただの習慣だ。それから神父と修道女に言った。


「第一層コア、落とした」


神父が聖書を持ち直した。使い終わった鉄の塊を持ち上げるみたいに。


「アーメン」


修道女が上層へ続く、喉の奥みたいに暗い階段を見上げた。


「すぐ気づく」


「分かってる」俺は言った。


エリザヴェータはすでに上へ向かう狭い階段の前に立っていた。血の染みた鉄の手すりに手を添えて、横顔が病的な白い灯りと外の火光に冷たく切り取られている。それは人間が次の指令を待つ姿勢じゃない。一層目の内臓を食い終えて、二層目が自分で上がる価値があるかどうかを考え始めた何かの姿勢だ。


手を銃に戻して、奪い取ったばかりの第一層を最後に一瞥した。


黒ミサ塔の第一層は、今、俺たちのものだ。


外の全面警報は、まだ本当には鳴っていない。


塔内からの反撃も、まだ全体では降りてきていない。


だがこの化け物全体は、もう感じ始めている。足元の一番重要な肉の塊を、俺たちに力ずくで毟り取られたことを。


そして次の瞬間、それを思い知ることになる。

「とても面白い」★四つか五つを押してね!


「普通かなぁ?」★三つを押してね!


「あまりかな?」★一つか二つを押してね!

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