155.収束 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
地上の線では、ちょうど一番厳しい第七分目に入っていた。
ニウ・シャオチンが七分後に負荷が落ちると言ったのは脅しじゃなかった。人の体は神壇じゃない。借り物がどれだけ硬くても、摩耗はある。
シキの体は今、街口の内側に立っていた。呼吸がさっきより少し重くなっている。外から見ても大してわからないが、マー・サンニャンは隣に立ってすぐわかった。ニウ・シャオチンが重力場を押さえている節点が、揺れ始めている。失制じゃない。「安定」を維持するコストが上がっているだけだ。
向かいの白衣もそれを感じ取ったらしい。
主要道路の二枚目の護板はすでに半分押し込まれ、後方の扈従盾列が板の縁に沿って側道に貼りついてきた。地上の騎乗指揮ユニットはまだ自分では突っ込んでこないが、長柄兵器を右に少し傾けると、白衣の列全体が角度を変えて、重力場が一番薄い右側の角口を集中的に狙い始めた。
凡人の防線がここで一度爆発しかけた。
憲兵の一人が弾倉交換の時に手が滑り、弾倉が地面に落ちた。消防士の一人は右側の白衣三体が急に迫ってくるのを見て、担架を押す手が明らかに乱れた。後ろの倉庫入口で列を作って入っていた民間人の中にも、逆方向に走り出そうとする者が出始めた。
マー・サンニャンは振り返って誰かを叱ったりしなかった。
ただ右側の角口に向かって一歩踏み出した。
この一歩で、自分と街口全体を二つに切り分けた。右は一番崩れやすい欠け目、左はニウ・シャオチンがかろうじて安定させている正面だ。手の長矛は震えない。大げさな動作もしない。白衣の盾持ちユニットが角口に入った瞬間、まず最前列の膝裏を刺し、次の一体の喉を跳ね上げ、三撃目で横薙ぎ、四体目の矛先を弾き飛ばした。
その憲兵は彼女の半歩後ろで、顔を固まらせて見ていた。
矛が速いからじゃない。本当に怖くなったからだ。この距離、この角度、この街口の混乱の中で、一撃ごとに相手が一秒長く生きられる場所を計算できる人間がいるということが、凡人にとっては怪物より理解しがたかった。
ニウ・シャオチンは右側の重力場をさらに絞った。
広げるんじゃなく、逆に狭めた。
街口右角の三歩幅の地面だけに全重量を押しつけ、角口を強引に食い破ろうとしていた白衣三体の下半身を一気に沈めた。一体目が膝を折った瞬間、マー・サンニャンの矛が顔面を貫いた。二体目が横から滑り込もうとしたが、足元が重くなって歩幅が詰まり、手を上げた瞬間に後ろの若い警官に脚を撃たれた。三体目の弓手が護板の後ろから矢を放ったが、弦を離れた瞬間から何かに引き下げられ、半分も飛ばずに落ちて、看護師の頭上を掠めて後ろの倉庫の扉に刺さった。
その看護師はもう完全に腰を抜かしていて、扉に張り付いたまま震えていた。ニウ・シャオチンは振り返りもせず、一言だけ言った。
「中入り」
その看護師は本当に動けた。医療箱を抱えてすぐに扉の奥へ潜り込んだ。
これが重力場の本当の使い道だ。
人を殺すためじゃない。
崩れかけた秩序を、もう一度地面に押しつけるためだ。
後ろにいたフランス軍の将校がようやく声を取り戻し、自分の部下に向かって怒鳴り始めた。
「あいつらが狙った場所を撃て!脚だ!まず脚を狙え!盾と正面からぶつかるな!」
今頃わかったが、わからないよりはマシだ。
マー・サンニャンが振り返ってニウ・シャオチンを一瞥した。
「あとどのくらい持つ?」
「五分ならいけるで」ニウ・シャオチンは言った。「五分過ぎて節点を変えへんかったら、この体を潰してまうわ」
マー・サンニャンはすぐには答えなかった。
側道のさらに奥を見た。南側の医療搬送線に向けて切り込む予定だった路地だ。距離は遠くない。だが間に廃車の詰まった口が二か所、半壊した倉庫の角が一つ、そして今まさに散発的な白衣と避難民が一緒に塞いでいる横道が一本ある。普通の状況なら五分では届かない。非常の状況なら、誰かが先に道を通れる形にしなければならない。
彼女は通信機を取り出し、直接俺の短鎖に繋いだ。
「ジョウ・シーダー」
俺は地下の第三障害の後ろに退きながら、彼女の声を聞いた時、ちょうど板の隙間に挟まった白衣の首から鎌を引き抜いたところだった。
「言え」
「私とニウ・シャオチンで南側の医療搬送線に向けて切り込む。地上の街口をあと三分安定させれば動き始められる。地下で正確な位置を教えてくれるか?」
左側の旧連絡廊の内壁に残っている、血と灰にまだ完全に埋もれていない古い設備番号を見上げた。さっき回収した平面図の端も確認する。デュヴァルも寄ってきて、壁の番号を読み上げた。
「B3、旧連絡廊、南補助エレベータ井戸の北側」俺は言った。「地上の南側医療搬送線から設備区に切り込むなら、半壊した酸素貯蔵室を探せ。その下が俺たちだ」
ニウ・シャオチンがすぐ返した。
「了解や。地上で使える合流参照点は?」
上がってくる前に見た設備区の平面を頭の中で引っ繰り返した。
「折れた聖母像の噴水池がある。隣に横倒しの救急車と三段の土嚢口がある。そこから南の裏路地に入れ。正面入口は使うな」
通信の向こうが一秒静かになった。
それからマー・サンニャンが言った。
「わかった。あの折れた聖母を地上の合流点、お前たちの地下B3北側エレベータ井戸を下の合流点にする」
俺は障害物に寄りかかって弾倉を交換し終え、前を見た。
地下の騎乗ユニットは右側の板の隙間から自分を半分引きずり出していた。まだ死んでいない。本当の意味で重傷でさえない。ただ、第二輪の一番重い一撃を、俺たちが力ずくで逸らした。今は再整列に時間がかかっている。俺たちが買えたのはその時間だけだ。
足りるか?
わからない。
だが少なくとも今は、内と外の二本の線が盲目じゃなくなった。
「合流確認」俺は言った。
ニウ・シャオチンの返事は二文字だけだった。
「確認や」
マー・サンニャンは何も付け加えなかった。ただ平坦に一言言った。
「地下で先に死ぬな」
俺は少し笑った。胸と肩が本当に痛かった。
「そっちもな」
短鎖が切れる前に、向こうでフランス語の叫び声に驚きの声と医療スタッフを呼ぶ声と銃手の再配置を命じる声が混ざり合っているのが聞こえた。マー・サンニャンとニウ・シャオチンの組が座標を決めた瞬間から、地上の線全体を転換させる準備を始めたらしい。
通信機を胸元に押し戻し、銃を握り直した。
バローロ神父が第三障害の前に立ち、わずかに首を傾けて俺を見た。
「合流点は決まったか?」
「決まった」
「なら彼女たちが来るまで持ちこたえろ」
俺は彼を一瞥した。
「東洋人は芝居がかってるってツッコミは、もうないのか?」
バローロ神父のあの石壁みたいに四角い顔が、ごく薄く動いた。笑いじゃない。笑いより薄い。現実を認めるだけの、ほんの小さな皺だ。
「芝居がかってる」と彼は言った。「だが、役に立つ」
前方では地下の騎乗ユニットが長柄兵器を持ち直した。
地上では主要道路の騎乗ユニットが側道の入口に向きを変え始めた。
合流座標は決まった。
あとは、どちらが先に限界を迎えるかだ。
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