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136.レイチェルの証言 1

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

俺はバチカン外縁の、消毒しすぎたみたいに白い客室で、二時間も眠れなかった。


ベッドが硬いわけでも、疲れすぎて眠れないわけでもない。この場所が静かすぎるせいだ。音がないという静けさじゃない。すべての音が「処理」されている静けさだ。足音は半分だけ聞こえる。ドアの鍵は一度しか鳴らない。水の流れは壁の中で押し殺されている。遠くの鐘の音でさえ、あらかじめ紙やすりで磨いたみたいにきれいだ。こういう場所は懺悔には向いているが、休息には向いていない。目を閉じると、隣の部屋で誰かが表を使って自分の呼吸数を計算しているような気がしてくる。


二度目の鐘の音が聞こえた後も、明かりはつけなかった。


祈禱書に挟まっていた紙切れはまだポケットに入れたままで、折り目はもう何度も指で押さえたせいで柔らかくなっていた。昨夜、目に見えて何かが起きたわけじゃない。少なくとも、俺の目に届く場所では。廊下から悲鳴は聞こえなかった。引きずるような音もなかった。修女の笑い声もなかった。あったのは、もっと気持ち悪いものだけだ。遠くで扉がごく静かに開いて、また閉じる音が、ときどき聞こえた。壁の裏側でいくつかのプロトコルが粛々と進んでいて、ただ俺の出番じゃないだけ、という感じだ。


夜が明けると、外の光が鎧戸の隙間から斜めに差し込んできて、部屋をいくつかの灰白の長方形に切り分けた。顔を洗い、鏡を二秒ほど見て、自分がどんどん「別の行政システムに引き込まれた消耗品」みたいになっていると思った。ドアベルが七時十分に鳴った。一長一短。医療機器のアラームみたいに正確だ。


ドアを開けた。


外に立っていたのはスーツじゃなく、若い神父だった。黒い法衣、胸に小さな銀の十字架、手にバインダー。


(ジョウ)さん、八時ちょうどに、内城外縁の証言室へ。レイチェルさんの第一回正式供述が行われます。あなたは限定傍聴リストに入っています」


「限定傍聴って何だよ」


「聴くことはできますが、質問、中断、主テーブルへの接近はできません」


「タバコは?」


「できません」


「ここは本当に天国だな」


俺の皮肉を彼はまったく受け取らず、バインダーをめくった。


「また、バローロ神父があなたの出席を強く求めています」


俺は彼を見た。


「あの老いぼれ、俺の点呼まで取りはじめたのか」


「私は伝達するだけです」


ここの人間はみんなそうだ。いつも「伝達するだけ」だ。システム全体に個人の意思なんてものは存在しない。ただ一段ずつ下へ流すベルトコンベアがあるだけだ。こういう人間には怒鳴りようがない。表情まで、レンタルしてきたみたいな顔をしているから。


八時前に、B区の廊下で葉綺安(イェ・キアン)に出くわした。


彼女は窓際に寄りかかって、ブラックコーヒーを一杯持っていた。顔色はコーヒーより悪い。昨夜はたぶん彼女もろくに眠れなかった。不思議でもない。普通の人間がこういう場所に入ったら、眠れないか、眠れても起きたときの方が疲れているかのどちらかだ。


「お前も呼ばれたのか」俺は言う。


彼女はうなずく。


「限定傍聴」


「その名前、殴りたくなる」


「バチカンは殴りたくなることに、聞こえのいい名前をつけるのが得意なのよ」


彼女はコーヒーを飲み干して紙コップを潰し、俺と一緒に内側廊下へ向かった。二つのセキュリティゲートを抜けると、小希(シキ)がすでにそこにいた。牛小琴(ニウ・シャオチン)の保温ボトルを抱えて、まっすぐ立ったまま、黙っている。林雨瞳(リン・ユートン)は壁に寄りかかって書類を見ていた。目の下が少し青くなっているが、手は相変わらず安定している。エリザヴェータは端の方に立っていた。顔色は一度血を抜かれたみたいに白く、唇をきつく結んでいる。今日は強引に中へ入ろうとはしていない。プロトコルに一度叩かれて、今どの線は越えられないかを理解したということだ。


バローロ神父は証言室の外に立っていた。あらかじめそこに置かれた黒い壁みたいだ。


俺たちを見て、一言だけ言う。


「中では黙れ」


俺は彼を一瞥した。


「ここの人間は全員、俺にそれを言いたがるな」


「お前が言われるだけのことをするからだ」


俺は短く鼻で笑って、返さなかった。


証言室は、俺が想像していたよりも取調室より手術室に近かった。白い壁、長テーブル、薄いガラス、頭上の感じの悪い冷たい光、テーブルの端に録音機材、その隣に紙の書類の束と電子スクリーン。主テーブルの後ろには五人。黒衣の司祭が二人、銀縁眼鏡の年かさの神父が一人、スーツが二人。テーブルの脇にはさらに女職員が二人いて、一人が記録を担当し、もう一人はレイチェルの手首の仮識別バンドを見張っている。この人たちが一緒に座っていると、医療と法廷と教務と貨物管理を無理やり一つに溶接したみたいだ。


レイチェルは向かいに座っていた。


清潔な服に着替えて、髪も梳かされていたが、それでもまだ痩せすぎだ。両手をテーブルの上に置いて、指先をカップに当てている。温度が本物かどうか確認しているみたいに。バローロは主テーブルには座らず、彼女の斜め後ろの目立たない位置に陣取っていた。近すぎず、でも彼女の視界を塞がない距離だ。あれだけ大きな塊が角に座っているというのに、むしろその方が圧迫感がある。動かない刑具みたいで、方向を間違えたら必ずぶつかる。


マリアもいた。


もっと後ろの壁際に立って、両手を前で重ねている。模範的な修道女の立ち姿だ。北から一緒に殺し抜いてきた経緯を知らなければ、ただ少し静かすぎる女性聖職者にしか見えないだろう。だが俺にはよく分かっている。あいつが静かにしているときは、何もないんじゃない。まだ自分の番が来ていないだけだ。


俺たちは脇の長椅子に案内された。テーブルに正対する位置じゃなく、少し角度のついた場所だ。限定傍聴というのはつまり、見ることはできるが、参加しているように見えすぎてはいけない、ということだ。


銀縁眼鏡の老神父が最初に口を開いた。声は穏やかだ。


「レイチェル、昨夜休まれた後の状態で、あなた自身が重要だと思う場所から自由に始めていただいて構いません。急かすことはしません」


表面上は安心させる言葉に聞こえるが、芯は手続きだ。彼が言い終わった瞬間、脇の女職員が録音ボタンを押した。赤いランプが点いた瞬間、部屋全体が解剖開始を宣告されたみたいになった。


レイチェルはすぐには話さなかった。


俯いて手の中のお湯を見て、数秒経ってから、口を開いた。


「あなたたちは……あれをネオナチだと思っていた」


誰も割り込まなかった。


「違う」彼女の声は大きくないが、安定していた。「復辟でも、再編成でも、戦後の残党が再集結したものでもない」


彼女は顔を上げた。目が少し乾いている。昨夜まったく泣かなかったみたいで、水分をすべて何かと戦うために取っておいたみたいだ。


「あれは、ずっとそこにいたのよ」


室内の空気は変わらなかった。でも、人の顔は少し変わった。驚きじゃない。最悪の予想通りの答えを、誰かの口から直接聞かされたときの、あの締め付けられるような表情だ。


レイチェルは続けた。


「ワイスマンは第三帝国を再建しようとしているんじゃない。本当に死ななかったものに、新しい皮を被せようとしているだけ。名前は変えられる、徽章は変えられる、制服は変えられる、対外的な帳簿は変えられる。でも中身は止まったことがない」


そこで一度、止まった。喉に何かが引っかかったみたいに。バローロは彼女に触れなかった。ただ、彼女の手元のお湯を半寸だけ前に押した。彼女はカップを握って一口飲み、続けた。


「地下はあそこが中枢じゃない。ただの作業場よ。作って、分解して、試して、移送する場所。人間を送り込んで、骨と薬と、記号と古い儀式を同じ空間に入れて、誰が生き延びるか、誰が戻ってくるか、戻ってきた後もまだ命令を聞けるかを見る」


脇のスーツの一人がついに堪えきれずに聞いた。


「"戻ってくる"というのは、比喩ですか、それとも――」


「比喩じゃない」レイチェルが遮った。目が初めて硬くなった。「戻ってくるの」


部屋が一拍、静まった。


「見たから」彼女は言った。「死人が立ち上がるだけじゃない。あのものたちは……体が生きているものもあれば、そうじゃないものもある。薬で動いているものもあれば、古いものを使っているものもあれば、両方を合わせているものもある。それぞれ違う名前で呼ばれていたけど、もう覚えていない。最後はみんな同じように見えたから――戦争が人間を喰い尽くして、命令だけを残したみたいに」


この一言は重かった。


華やかな恐怖描写なんかじゃない。でも、大抵のおぞましい場面描写よりずっと重い。実際に見た人間にしか言えない言葉だから。


林雨瞳は俺の隣で動かなかった。ただ、手の中のペンの握りが少し強くなった。小希は保温ボトルを抱えたまま俯いて、レイチェルの目を見なかった。葉綺安はずっとテーブルの面を見つめていた。少し気を抜いたら、別の何かを思い出してしまうのを恐れているみたいに。エリザヴェータは角に立ったまま、顔色がほとんど透けて見えそうなくらい白く、でも唇の端だけが、非常に冷たく引き締まっていた。怖いんじゃない。怒っている。自分も死体みたいに見えそうなくらい、怒っている。


レイチェルの声が、少しずつ落ち着いてきた。


「あなたたちがこれから会うのは、ワイスマンだけじゃない」


彼女は言った。


「古い邪術で引き戻されたナチスのアンデッドに会う。戦車でも、人間でも、亡霊でもないのに、三つ全部が少しずつ混じった戦争機械に会う。今の時代に名前を口にするべきじゃないものにも会う。ワイスマンは今、前面に立っている人間というだけで、全部じゃない」


銀縁眼鏡の老神父が聞いた。


「このシステム全体がいつから始まったと思いますか」


レイチェルは迷わなかった。


「ずっと前から」


「具体的には?」


彼女は二秒沈黙して、ゆっくり言った。


「彼らが"戦争に負ける"前から」

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「普通かなぁ?」★三つを押してね!


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