133.行政手続き 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
「じゃあその口調をやめろ」俺は言う。「昨夜、修道院に人間が直接突入して人を奪いに来た。今あなたはここに座って不可逆的リスクの話をしている。あなたたちのシステムが優先順位について深刻な認知障害を抱えているとしか思えない」
マリアが窓枠に腰かけたまま、そこで笑い声を上げた。
「認知障害」彼女は繰り返した。味わうみたいに。「それも悪くない」
アンジェロは資料から視線を外してバローロを見た。
「神父、少なくともあの証人の現在の安置状況を確認させてください」
バローロは顔を上げなかった。
「安全だ」
「継続可能ですか?」
「あなたたちに渡すより、よほど継続可能だ」
俺でさえ、思わず彼を一度見た。
重量級の神父がこれほど面の皮を剥ぐような一言を言うのは珍しい。アンジェロの口元から笑みが完全に消えた。
「行政序列に疑義を呈しているのですか」
「あなたたちが今日ここに現れた時間に疑義を呈している」バローロは言う。「地下施設は今日始まったわけじゃない。ペーパーカンパニーも今日できたわけじゃない。あなたたちが今日スーツで接収に来るのは、遅すぎるし、きれいすぎる」
この一言で、俺の中の燻っていた火がはっきり点いた。
そうだ。
きれいすぎる。
黒衣の先遣は汚れていた。あれは露骨な汚れだ。でもこの三人、スーツを着て、ネクタイを締めて、靴の表面が死人の顔を映しそうなくらい光っている連中の問題は、きれいすぎることだ。地下施設に触れたことがないみたいに、子供を見たことがないみたいに、冷蔵車の匂いを嗅いだことがないみたいに、医療廃棄物に人の皮が混じったビニール袋を触ったことがないみたいに、きれいだ。彼らが触れるのは後ろ側だ。どう報告するか、どう圧し潰すか、どう切り離すか、寄付者にどう安心させ続けるか、ある名前を会議録からどう蒸発させるか。
そしてこういう清掃業者は、殺し屋より捕まえにくい。
最終的に四十分以上話し合った。
結果は和解とは呼べない。お互いがまだ死んでいないことを一時的に受け入れた、という程度だ。
俺たちが渡したのは、加工済みの摘要副本一部、会社コード対照表一部、国境越えの送金ノード三か所。原本の帳簿、完全な人名の連鎖、生きた証人の資料、地下施設内部の対応マーキングは保持した。アンジェロは受け取っても満足の表情を見せず、それ以上強引に手を伸ばしてこなかった。今日これ以上伸ばすには、まずバローロを越え、次に俺を越えなければならない。どちらも、スーツを着た人間が得意な仕事ではないと分かっていたからだ。
接待棟を出る前に、彼は最後に俺に一言言った。
「周さん、南下した後、銃では解決できない敵がいると分かるでしょう」
俺は彼を見て、平坦に返した。
「じゃああなたも一つ覚えておいてくれ。ネクタイを締めたからといって、敵に見えなくなるわけじゃない」
彼はもう笑わなかった。
俺たちが車に戻ると、マリアが俺の横に寄ってきた。今しがた娯楽性の高い手術デモを見終えたみたいな顔だった。
「あなたがスーツを嫌いな理由、分かってきた気がする」
「スーツが嫌いなわけじゃない」
「じゃあ何が嫌いなの?」
俺は車のドアを叩きつけた。
「歩く消毒液の匂いが嫌いなんだ」
彼女は一瞬固まってから、くすくす笑いが止まらなくなった。葉綺安が助手席に滑り込んでシートベルトを締めながら一言投げた。
「今日の比喩、あなたが勝ったわ」
「病人と文才を競いたくない」
「残念、今日の調子はよかったのに」
林雨瞳が最後に乗り込み、ファイルを膝に置いた。来たときより顔色が沈んでいた。
「あの人たちは知りすぎている」彼女は言う。
「ああ」
「しかも最近知ったんじゃない。ずっと前から一部を知っていて、どこが先に爆発するかを待っていた」
「ああ」
「なんでもっと聞かなかったの?」
俺はエンジンをかけて、ゆっくり先導車を聖ルチア旅客院の門から出した。前方の護衛車はすでに動いていて、後方のK-7も続く。バックミラーの中で、あの三人のスーツ男は元の場所に立っていた。教区の接待院の前院に打ち込まれた黒い釘三本みたいに、整然と、まっすぐで、血の気がなく、でも血よりたいして少なくもない。
俺は前の道を見ながら、声を平らにした。
「今の局面がどういう形をしているか、だいたい分かったから」
「話して」
「地下施設は一つの秘密拠点じゃない。一本の商売ラインの一区間だ。黒い帳簿は記録のためにあるんじゃない。関わった全員が自分は一欠片しか触っていないと言い張れるようにするためにある。黒衣の先遣は口を封じ、スーツの先遣は切り離しを担当し、神父と修女は余計な手出しをさせないための抑止力だ。俺たちの車に乗っているのは、生存者一人と帳簿数冊じゃない。一本の鎖を地底から引きずり出すための鉤だ」
林雨瞳は返さなかった。それが答えだった。
俺はもう一言付け足した。
「今一番危険なのは、ワイスマンみたいに力ずくで来る連中じゃない。あれは理解できる。本当に厄介なのは、後ろにいる、取締役会に来たみたいな格好をした連中だ。あいつらは保護すると言いながら、木の枝を剪定し続ける。最後には自分一人が空き地に立っているだけになる」
車は再び走り出した。
午後の南下ルートは朝より乾いていたが、風はさらに鋭かった。ブドウ畑が後ろに流れていき、都市の縁の工場と倉庫が増えていく。道路標識にイタリア方向の表示が増え始めた。国境に近づいているということで、護送が単純な護送でなくなっていくということでもある。
後部座席はしばらく静かだった。
レイチェルは窓に頭をもたせかけて、外を流れる田畑と低い家を見ていた。何を考えているかは分からない。エリザヴェータの手はまだ、誰かを遮れる半分の位置に置かれたままで、引っ込んでいない。マリアは珍しく口を閉じて、指先でゆっくりと刀鞘を叩いていた。自分のために拍子を数えているみたいに。葉綺安は肘を窓枠に乗せて、半分目を閉じていた。眠っているのか、車内の全員のために最後の清醒を少し残しているのかは分からない。
俺はハンドルを握り、今日この停留地を過ぎてから、もう事態は正式に変質したと分かっていた。
昨夜の聖ワレリウスの夜襲は、血が多く、骨の折れ方も分かりやすかった。あれは俺の知っている世界だ。誰が突っ込み、誰が倒れ、誰が支え、誰が追い打ちをかける。せいぜいそこに、祈りながら人を砕く神父と、失控した手術刀みたいな修道女が加わるくらいで、荒唐無稽であっても、少なくとも全部実体があった。
でも今日は違う。
今日、あの三人がスーツにネクタイで前院に立ち、口を開いた瞬間から出てきたのは、授権、手続き、リスク、接収、保全、名簿、証人、行政序列だった。銃声もなく、血もなく、表情すらきれいだった。それでも俺は昨夜より銃を手に取りたかった。
あういう人間が動き出すと、多くのものが紙の上で先に一度死ぬからだ。
廊下で死ぬ人間がいる。
院の中で死ぬ人間がいる。
報告書の中で死ぬ人間がいる。
そして最後の種類は、たいてい墓すら残らない。
俺はハンドルを握り締めて、前の道を見た。この南下が本当に始まったのは、昨夜の夜襲でも今日の会合でもないと、ふと思った。
あのネクタイを見た瞬間から始まっていた。
本当の大人たちが動き出したということだから。
そして本当の大人は、たいていどんな怪物よりも上手に人を食う。
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