131.神の歪んだ愛 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
二百キロを超えるものが加速するとき、見た目がひどく悪い。人間が飛びかかるんじゃない。壁が突然こちらに向かって来ることにした感じだ。一番前にいた銃手は退く暇もなく、バローロの左手の聖書がそのまま真下に叩きつけられた。頭を狙うんじゃない。人間ごと銃を地面に叩き込む。石畳が鈍くひび割れ、その男は重機に押し潰されたみたいに半分めり込んだ。
「悔い改めなさい」バローロは言う。
横から別の男が刀を抜いて脇腹を狙って突っ込んできた。バローロは見もしない。右手のチェーンを引き戻し、鉄の節が湿った風切り音を立てて横に薙いだ。ぱん、という音が顔面に入った。ステーキをまな板に叩きつけた音に似ているが、もっと重い。相手はその場で横に一回転して、歯と血を院壁に撒いた。
バローロはその場に立ち、胸の上下はそれほど大きくないのに、目の奥に狂気に近い光が本当に浮かんでいた。
「今すぐ止めれば」彼は言う。「まだ間に合う」
返ってきたのは拳銃の二発だった。
彼は目を閉じた。痛ましそうに。
「主よ」
前に踏み出し、発砲した男のヘルメット前縁を片手で掴んだ。五本の指が五本の鉄鉤みたいに食い込み、そのまま上半身ごと持ち上げる。男は両足を空中でばたつかせ、短刀で腕を何度も刺した。三度目を刺したとき、バローロは突然相手の向きを変えて、石柱に叩きつけた。
投げつけるんじゃない。
貼りつける。
その一撃の乾いた音は、奥歯の神経に直接来た。
男がまだ崩れ落ちきらないうちに、バローロは引き戻して、左手の聖書を正面から一発叩き込んだ。縁の角が顔の真ん中に入る。そしてこの狂信者の目の縁が赤くなり、声がわずかに詰まった。
「赦してください」彼は神に言う。「また暴力で秩序を保ってしまいました」
そう言ってから、その男を他の二人の銃手の中に放り込んだ。チェーンを旋回させ、一巻き、一絞り、一引き。三人が同じ工業用スリングで縛られたみたいに引きずられ、固まった。そのまま全身を回転させ、肩から腰、腰から手へと連動させ、聖書を攻城槌のように横に薙いだ。
人間同士の喧嘩じゃない。
宗教的な土木工事だ。
三人が同時に吹き飛び、長椅子を砕き、燭台を倒し、玄関ホールに木片、石灰、血の飛沫、火花が一斉に散った。バローロはその中心に立ち、頭を下げ、一息ついてから、本当に慈悲の祈りを唱え始めた。
俺は二秒黙った。
「この老いぼれ、結局善人なのか悪人なのか」
葉綺安は下の混乱を眺めながら、平坦に言った。
「結果よ、あの人は」
ワイスマンのこの一団は、明らかにこの組み合わせを想定していなかった。攻撃のリズムが崩れ始める。二階に突き上がってレイチェルを奪おうとする者、バローロを迂回してマリアを包囲しようとする者。結果、両方がミンチ機に手を突っ込む羽目になった。
東側階段から三人一組が上がってきた。俺はちょうど二階の角に立って見ていた。先頭の一人が顔を出した瞬間に俺を見つけ、反射的に銃を上げようとした。俺は動かなかった。俺より速かったのは、手すりの陰から伸びてきた白い手だ。
マリアがいつの間にか室内に戻り、階段の手すりの外側にしゃがんでいた。蜘蛛の巣の端に止まった病んだ鳥みたいだった。
その男に向かって笑いかける。
「おやすみなさい」
そして鋼片一枚を、相手の目の窪みとゴーグルの隙間に押し込んだ。
男は叫び声を最後まで上げられず、そのまま後ろに倒れ、後ろの二人を巻き込んで崩れた。マリアは手すりから三人の真ん中に飛び込み、七苦を半尺も抜かずに、刃光が錯覚みたいに短く走って、二人の武器が先に落ちた。刀背、膝撃、肘打ち、そこかしこから出てくる鋼片で三人を、もう攻撃の体制を立て直せない形に刻んでいく。一撃一撃が致命的なわけじゃないが、一撃一撃が不快なほど正確で、リズムを潰し、重心を潰し、呼吸を潰すことに特化している。
「見てよ」彼女は打ちながら俺に言う。「私、かなり自制してるでしょ」
「それを自制と呼ぶなら、疫病も美容品だな」
彼女は肩まで揺れて笑った。
侵入者の一人が隙を見て拳銃を抜き、こちらに向かって無差別に撃ってきた。弾丸が壁に当たり、石灰が爆ぜる。俺が銃を上げる前に、葉綺安がすでにその男の手首を蹴り上げていた。大きな動作じゃない。道に落ちた空き缶を踏んで弾くみたいな、無駄のない動きだった。マリアが横目で彼女を見た。
「あなたたちは手を出さないと思ってた」
葉綺安は言う。「あなたに向けて撃ったら、うるさい」
「あなたたちも、えさを護るのね」
「もう一言言ったら、林雨瞳の代わりにあなたの部屋も消してあげる」
マリアが噴き出して、本当に黙った。
下では、バローロがすでに正門から院の中央まで打ち進んでいた。ワイスマンの手の者が崩れ始める。戦術的な崩壊じゃない。心理的な崩壊だ。二百センチを超える神父が「悔い改めよ」と叫びながら、鉄縁の聖書で仲間を石畳に叩き込んでいるのを見て、隣では精神病棟から逃げ出してきたみたいな修道女が長刀と鋼片で陣形を布切れに変えていく。そうなれば、神を信じるか、撤退を信じるかしかない。
残念ながら、今日はどちらも手遅れだった。
院の外で第三の車がバックして態勢を立て直し、もう一度突入しようとしているらしかった。バローロはエンジン音を聞いて振り返った。死んだ人間みたいに平静だったあの顔に、初めて亀裂が入った。笑いじゃない。笑いよりずっと悪いものだ。灰色の、死人の目玉みたいな両目の奥で、ラテン語の光みたいなものが本当に揺れていた。
チェーンを引きずりながら外へ歩き出す。
まだ動ける侵入者が二人、前を塞いだ。一人が銃を、一人が斧を構える。バローロは止まらない。左手の聖書が銃を叩き落とし、右手のチェーンが斧の柄に絡みついて、そのまま体ごと前に押した。二人はトラックに正面から擦られたみたいに、左右に分かれて吹き飛んだ。
そのままバックしようとしているバンの前に立つ。
運転手は完全に焦っていた。アクセルを床まで踏み込んだ。エンジンが唸りを上げて車体を前に押し出す。普通の人間なら飛び退く。バローロは退かない。両足を地面に沈め、左手に聖書を挟んで脇に固定し、両手をそのままボンネットに押し当てた。
車は押し続けた。
彼も立ち続けた。
その光景は異端の壁画みたいに荒唐無稽だった。黒い法衣、重い装甲、灰白色の皮膚を持つ巨大な神父が、夜の中でヘッドライトに照らされながら、暴走する車に両手で対峙している。足元の石畳が少しずつひび割れていく。それでも彼は喋り続けた。
「息子よ、止まれ」彼は言う。「もがけばもがくほど、罪が重くなる」
タイヤが空転し、焦げた匂いが院中に広がった。
次の瞬間、バローロが突然横に捻った。
車は強引に向きを変えさせられ、そのまま院壁に側面から激突した。フロントが歪み、エアバッグが爆ぜた。運転手がまだ中から這い出る前に、バローロはドアを引き剥がした。缶詰を開けるみたいに。人を引きずり出して、地面に押しつけた。
声が震えているのが聞こえた。
疲労じゃない。
ある種の恐ろしい敬虔さが発作を起こしているのだ。
「こちらを見ろ」彼は言う。「主は最後の瞬間まで、お前に真実を話す機会を与えている。言え。誰の命令でここに来た」
男は血だらけの顔で罵声を吐き続けた。
バローロは頭を下げた。目の縁が本当に濡れていた。
「お前たちはいつも、最悪の答えを選ぶ」
聖書をその男の胸の上に置いた。墓石を置くみたいに。両手を組んで、小声で二言祈った。祈り終わると、全体重を下に乗せた。
男の体が地面で一度大きく跳ね、喉から出ていた音が消えた。
俺は息を吐いた。
「くそ」
葉綺安が横目で俺を見た。
「あなたでも驚くの?」
「宗教の火力を、ちょっと再計算しただけだ」
院の反対側では、マリアがもう相手を探すのに苦労し始めていた。
ただ倒しているわけじゃない。リズムで遊んでいる。逃げようとする者を二歩追ってから、わざと止まる。相手が振り返って銃を向けた瞬間、笑いながら貼りついていく。膝をついて降参した者には、しゃがんで看護師みたいに頭を撫でて、小声で聞く。「今度は信じた?」答えを待たずに、鋼片が走る。動きが軽すぎて、優しく見える。でも軽ければ軽いほど、病が深い。
若い侵入者の一人が回廊の柱の脇まで追い詰められ、両手を振り回していた。幽霊でも払うみたいに。マリアは刀を収めた。すぐには手を出さず、ただ首を傾けて彼を見ていた。標本を研究するみたいに。
「震えてるじゃない」彼女は言った。
男は息を荒らげ、歯をガチガチと鳴らしていた。
「く、来るな……」
「でも、さっきまであんなに来たがってたじゃない」彼女は微笑む。「人を奪いたくてたまらなかったんでしょ?門まで入ったのに、なんで今さら退くの?」
男が突然彼女に向けて発砲した。
マリアは上半身を右に折り畳み、弾丸が胸甲を掠めた。彼女は声を出して笑った。咳き込みそうなくらいに。次の瞬間にはもう相手の目の前に貼りついていて、刀柄で顎を打ち上げ、膝で腹を突き上げ、最後に七苦が銀色の病徴みたいに下から上へ一閃して、男の動作ごと断ち切った。
彼女は顔を上げて二階を見た。
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