38. 永久の女大公 38-1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
ヘッドライトの白い光が目を刺す。石段の血はまだ乾いておらず、グレゴルの首なし死体がそこに転がっている——誰かが最も乱暴な方法で打ち込んだ句点のように。
L.U.P.の連中は目を血走らせ、C.U.I.B.の連中は銃を構えている。葉綺安は俺の左、希は俺の右。そしてエリザヴェータは俺のすぐ隣に立ち、手を俺の肩に置いたまま——まるで今夜の宴の主人は自分であり、他の全員は眠りを邪魔しに押し入ってきた田舎者だとでも言わんばかりの態度だった。
この張り詰めた空気の中では、誰かが咳払いひとつしただけで死人が出そうだった。
アレクサンドル・モラルはヘッドライトの真正面に立っている。ロングコートは不愉快なほど清潔で、靴先にも泥がほとんどついていない。背後のC.U.I.B.武装要員たちは教科書通りに展開し、いつでも屠殺作業を引き継ぐ気満々に見えた。どれだけ精鋭部隊のふりをしていても、その目は誤魔化せない。
あれは軍人の目じゃない。
軍人が見るのは、位置、射界、タイミング、退路だ。
こいつらが見ているのは違う。価値だ。血がいくら、骨がいくら、生体サンプルがいくら、連れ帰って解体したら何が取れるか、注入したら何が生まれるか。すべてを用途に換算するその目は、亡霊よりもよほど化け物らしかった。
L.U.P.の側は、ちょうど正反対だった。
狼の牙のピアスの女は、まだグレゴルの遺体の傍に跪いていた。銃はすでに持ち上げているが、銃口は俺ではなく、エリザヴェータに向いていた。目は赤くない。泣いてもいない。取り乱してもいない。だからこそ分かる——今この女の全身が、怒りで燃えている。
頭狼が死んでも、残った狼はすぐには吠えない。
まず、匂いを刻む。
これが一番厄介だ。泣く人間はまだ説得できる。黙っている人間は、たいてい引き金を引く以外の選択肢を持っていない。
俺は両陣営を見渡して、まず心の中で十秒ほど悪態をついた。
それから口を開く。
「今夜、最初に引き金を引いた奴は、自分の仲間をゴミ袋に詰める覚悟をしとけ」
誰も返事をしない。
——結構。少なくとも、まだ人の話を聞く気はあるらしい。完全に狂犬の噛み合いモードには入っていない。
モラルが少し動いた。育ちの良さを見せつけるように、俺が話し終えるのを待つ素振りをする。狼の牙の女は、エリザヴェータから視線を外さず、指も引き金から一ミリも離れていなかった。
俺は続ける。
「まず基本的なことを整理する。グレゴルは死んだ。この落とし前は今夜中には絶対につけられない。狼の側が復讐したい気持ちは分かる。巣の側が誰かを連れ帰って解体したい気持ちも分かる。そしてこの女大公殿下は——」
俺は少し頭を傾けてエリザヴェータを見た。
彼女はごく自然に顎を少し上げた。遅ればせながら点呼に応じる、とでも言うように。
「——今は俺と行く方が面白いと思っている」
「面白い、ではない」
彼女が横から訂正した。
「ここに留まるより、心地よいと言うておる」
「分かった、心地よい」
俺は言う。
「いずれにせよ、今夜は両方のどちらにも連れて行かれたくないそうだ」
モラルがようやく口を開く。その口調は相変わらず、しぶとく死なない文明人の声だった。
「周さん、それはあなた一方の判断で定義できるものでは——」
「黙れ」
俺は遮る。
「今はてめえが演壇に立って論文を発表する時間じゃねえんだよ」
彼の顔から笑みが少し薄れた。それでも、まだ切れない。こいつの厄介なところはそこだ。殴りたくなれば殴りたくなるほど、拭いても拭いても落ちない油みたいに滑って、余計に苛立つ。
L.U.P.の側で誰かがルーマニア語で低く罵り、さらに二丁の銃が持ち上がった。俺はすかさずショットガンの銃床を地面に叩きつける。
——ドン、と夜の中に鋭く響いた。
「全員よく聞け」
俺は言う。
「グレゴルの仇を討ちたいなら、それでいい。今夜じゃない。今夜やっても報われない。道連れになるだけだ」
狼の牙の女が、ようやく顔をこちらに向けた。
特別に整った顔立ちではない。むしろ険しい印象で、頬骨が高く、唇が薄い。耳元の銀の狼の牙が、車のライトを受けてちかちかと光っている。だが今の彼女の目には、それ以外のものは何もなかった。頭狼を噛み殺した上に、まだ平然と斜面に立って夜風を浴びている、その下手人だけが映っていた。
「あいつが、グレゴルを殺した」
彼女は言う。
「分かってる」
「それでも、あんたはそいつを連れて行くつもり?」
「そうだ」
「なぜ?」
真っ直ぐな問いだった。
その一言で、その場の全員が俺の答えを待ち始めた。
俺はグレゴルの遺体を一瞥した。喉の奥で、苦いものが込み上げてくる。怒っていないと言えば嘘になる。昨夜この老人がルーマニアの状況を俺に見せてくれて、今夜は俺の目の前で首を刎ねられた。だが、だからこそ分かる——今この狼たちを、怒りのままに突っ込ませるわけにはいかない。
「今夜、あんたたちにはあいつを殺せないからだ」
俺は言う。
「そして今夜、あいつが俺と行かなければ——今夜、あんたたちはさらに何人も失う」
狼の牙の女は黙っていた。
だが、手の甲の血管が浮き上がっていた。
聞きたくない言葉だ。傷つく言葉だ。だが、一番傷つく言葉は、たいてい本当のことだ。
そこへ、モラルがのんびりと口を挟んだ。
「その点に関しては、私も周さんの判断に同意せざるを得ませんね」
俺はすぐさま彼を見る。
「黙れ。お前と何かに同意した覚えはない」
彼は聞こえていないかのように、L.U.P.の方へ視線を向けた。
「皆さんも分かっているはずです。今夜この場が制御不能になって、最終的に得をするのは、あなた方ではない」
狼の牙の女が、銃口を素早くモラルに向け直す。
「あんたも口を出す資格はない」
「しかし、状況を分析する資格はありますよ」
モラルは落ち着き払っている。
「あなた方の指導者はすでに亡くなった。現場に重火器はない。霧への対処手段もない。山域を封鎖する外周の人員もいない。もし閣下が今夜本当に離脱を決断されたなら——」
彼はエリザヴェータに目を向け、声をさらに柔らかくした。
「あなた方には止められない。我々にも止められない。結果として今夜は一人死に損になり、その後の追跡も交渉も、すべての可能性が消える」
こいつが殴りたい奴だというのは最初から分かっていた。
だが今は、あの眼鏡ごと顔面を吹き飛ばしてやりたい衝動に駆られる。
なぜなら、言っていることが事実だからだ。しかも、まるで恩恵でも与えるような口ぶりで。
L.U.P.の側で一人が堪え切れずに前へ出ようとした。葉綺安が即座に半歩前に出る。銃は構えていない。だが意味は明白だ——最初に動いた奴が最初に食らう。
希は石欄干の上にしゃがみ込み、どこかから拾ってきたサブマシンガンを片手に、もう片手にはさっきの鉄の棒を握っていた。街灯から飛び降りて噛みつこうとしている野良猫みたいに、目を輝かせている。今夜がもっと大ごとになっても一向に構わないという顔だ。
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