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37.真祖 37-3

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

首から下は、まだ銃を構えた姿勢のまま。頭だけが後方の石柱にぶつかり、石段を転がり落ちていく。血はそれから噴き出した。白い石壁と手すりに、沸騰したばかりのもののように熱い赤が大量に散った。


全ての音が、一瞬止まった。


風さえも止まったように感じた。


俺の頭が半拍、空白になった。


「クソったれが。」


グレゴールが死んだ。


壮絶でも、長くもなく、遺言もない。


一発外れて、次の瞬間には首から上がなかった。ただそれだけだ。


少女は元の場所に立っていた。裾さえ乱れていない。自分の手の甲に跳ねた血の一滴に視線を落とし、晩餐会のドレスに赤ワインを零されたような顔で、かすかに眉をひそめた。


それから、俺を見た。


その目と視線が合った瞬間、背骨の全部が冷えた。


殺気のせいじゃない。


少女が俺を見るその目に、敵意も怒りもなかったからだ。


あったのは、好奇心だ。


長く生きすぎた何かが、一度も嗅いだことのない匂いを嗅いだときの、静かで、致命的に危険な好奇心。


少女が一歩前に出た。


他のハンターたちがようやく反応し、銃が二丁同時に向けられる。だが少女はそちらに目もくれず、霧が地を這うように滑って、まっすぐ俺に向かってきた。


反射的に銃を上げた。


間に合わない。


速すぎる。


指がトリガーにかかった瞬間には、もう少女は目の前にいた。その匂いが届いてくる。香水じゃない。夜、酒、石壁、古い棺木、それから冷たいのに生々しい血の匂い。


そして少女は、俺に噛みついた。


正確に。


首の側面へ、迷いなく。


その瞬間、氷の錐で体を貫かれたみたいになり、膝が崩れかけた。だが奇妙なことに、痛みは半秒しか続かなかった。次の瞬間には少女が動きを止めていた。歯はまだ肉に食い込んだまま、しかし目だけが、わずかに見開かれた。何かおかしいものを口にしたような反応だった。


少女が引いた。


舌の先に、俺の血が少し残っている。


少女は眉をひそめた。


本当に、眉をひそめた。軽く、でも確かに。


それから俺を見て、初めて俺に分かる言語で口を開いた。英語だ。優雅すぎて腹が立つような発音で。


「……汝、死んでおるのか?」


片手で首を押さえ、もう片方の手にまだ銃を握ったまま、頭の中ではまだグレゴールの首が飛ぶ光景が滑り続けていた俺は、その一言を聞いてあやうく声に出して罵るところだった。


「死んでるのはそっちだろ、クソったれが。」


少女が瞬きした。少し意外そうだ。


それからさらに近づいてきた。鼻先が俺の顔に触れそうなほど。変な缶詰の匂いを確認する猫みたいに。


「違うのう。」少女は低く言った。「汝は生きておる。だが、その身には……」


視線が下がり、俺の右手の指輪に落ちた。


月光の下で、その指輪は光を一切跳ね返さない墨のように黒かった。


少女は二秒ほどそれを見つめ、「ああ」と言った。


大きな声じゃない。ごく小さな声だ。何百年前の引き出しから、一枚の記憶を取り出したような声。


「港の……面白き人の子よ。」


俺は少女を見た。首はまだ滲んでいる。この場面の馬鹿馬鹿しさが、もう限界に達していた。


「俺を知ってるのか。」


「見ておったのじゃ。」少女は当然のように言った。「海上の鉄船。煙を吐く死者。騒がしき見物人ども。そして汝。汝の匂いは港全体を突き抜けておった。まるで、生者の体に墓地を半分詰め込んだようにな。」


これは、どう好意的に解釈しても褒め言葉じゃない。


背後でようやくハンターの一人が銃を上げた。少女は振り向きもせず、指を横に弾く。肉眼で見える灰紅色の霧が石壁に叩きつけられ、そのハンターの手から銃が弾き飛んだ。


「静かにいたせ。」少女は少し面倒そうに言った。「妾が話しておるのじゃ。」


その時、遠くの林の外から自動小銃の連射音が響いてきた。


ダダダダダ――


続いて爆発音、ガラスの砕ける音、ルーマニア語の怒鳴り声。反対側の林の斜面に車のライトが灯り、白い光が木々の隙間を何度も薙いでいく。


俺の頭の中で悪態が一つ浮かんだ。


また来た。


少女は半秒ほど耳を傾け、表情が好奇心から不機嫌へと瞬時に切り替わった。午後の茶会の時間に誰かがマシンガンで窓を叩き割ったみたいな顔だ。


「またあやつらであるか。」


「誰だ。」


少女は答えず、ただ林の外へ視線を向けた。その方向から、聞き覚えのある爆発音が一つ。そして聞き覚えのある罵り声が一つ。


葉綺安(イェ・キアン)だ。


次の瞬間、(シキ)のあの鋭く容赦ない叫び声も混じってきた。


そうか。


やっぱりついてきていた。そして案の定、もう誰かと交戦している。


少女がため息をついた。


実に貴族的な、実に不機嫌な、実に殴りたくなるため息だった。


「あやつらは実に無礼であるな。」少女は言った。「三日と空けず妾を煩わせおって。欠片も紳士的ではないのう。」


俺は滲み続ける首を押さえながら、外の銃声がどんどん激しくなっていくのを聞き、ひとつだけ確認したいことがあった。


「あれはC.U.I.B.か。」


少女がようやくこちらを向く。その表情は「他に何があるというのじゃ」と言っていた。


「巣より這い出でた虫どもよ。」少女の口調は、庭のカタツムリを語るほど平坦だった。「火吐く鉄管やら注射器やらを持てば、妾と交渉できると思うておる。実に鬱陶しいのう。」


外でまた銃声の連続。続いて、(シキ)が何かを叩き壊した音。イェ・キアンもとうとう本格的に怒ったらしく、次の瞬間、誰かが特別に悲惨な叫び声を上げた。


少女は――いや、何百年生きているか分からないこの面倒な存在は――その音に耳を傾けながら、目の奥にかすかな興味の光を浮かべた。


それから俺を見た。


真剣に見た。


食べ物を見る目でも、敵を見る目でもない。今夜突然現れて、奇妙な匂いを持ち、おまけに別の騒がしい連中まで連れてきた、珍しい何かを見る目だ。


少女が口を開いた。


「妾も、汝と共に行こうかのう?」


俺は固まった。


本当に、固まった。


「……は?」


少女は俺がこれほど間抜けな聞き返し方をするとは思っていなかったらしく、眉がごくわずかに上がった。


「ここは最近、あまりに騒がしいのじゃ。」少女は言った。「巣の虫どもが鬱陶しい。汝のほうがよほど面白い。それに――」少女は俺の首の血をちらりと見た。「汝の匂いは奇妙である。もう少し調べてみとうなった。」


俺は少女を見た。それから地面のグレゴールの、まだ血を噴き続けている首なし死体を見た。


頭の中に浮かんだのは、ただ一つだ。


今夜の体験コースは、返金不可なだけじゃなかった。


塾が直接、校長を俺に持ち帰らせようとしている。


遠くの林では、まだ銃声が響いている。


城の回廊の灯りが、血に濡れた石畳を照らしている。


月光が少女の肩に落ちて、五百年以上の夜を生きてきた存在に、清潔な外套を一枚羽織らせているみたいだった。


俺はその場に立ち尽くしたまま、首を押さえ、もう片方の手にはまだ散弾銃を握っていた。


ルーマニアというこの土地は、最初から最後まで、人間をまともに生かしておく気が一切ないらしい。


少女は俺が答えないのを見て、ごく自然に付け加えた。


「不服かのう?」


俺は口を開いた。


結局、出てきたのはこれだけだった。


「……は?」


回廊の突き当たりで、風がペレシュ城の尖塔を抜けていく。


眼下の林では、巣の連中と俺の仲間がすでに入り乱れて戦っている。


そして俺の目の前に立つ少女の吸血鬼は、今夜泊まるホテルを変えるかどうか決めるみたいな顔で、静かに俺の返事を待っていた。


山の斜面外縁で最初の銃声が響いたとき、俺はまだペレシュ城の側廊に立っていた。手には祝聖済みの純銀散弾銃、首にはついさっき刻まれたばかりの噛み跡がまだ熱を持ち、足元には一瞬で首をもぎ取られたグレゴールが転がっている。


正直に言うと、この状況はもう「クソったれが」の一言で片づく次元じゃない。


だが、とりあえず口をついて出たのはそれだった。


「クソったれが。」


下の林で火花が三度連続して閃き、続いて短く、抑制された――だが致命的に効率のいい点射が響いた。その撃ち方には見覚えがある。無闇な掃射じゃない。誰かが誰かの移動を援護している撃ち方だ。次の瞬間、さらに荒々しく、直線的で、怒りを丸ごと銃口に叩き込んだみたいな爆音が続いた――あれは考えるまでもない。葉綺安(イェ・キアン)だ。


あいつは撃つときにロマンなんて概念は存在しない。


機嫌は最悪だが仕事のクオリティだけは常に安定している現場監督みたいなもので、現場に「いてはいけないクソ野郎」を発見したとき、まず人を呼ぶんじゃなく、先にそいつを壁に埋め込んでから考える。


続いて、(シキ)の声も混じってきた。


悲鳴じゃない。


笑い声だ。


興奮するとちょっと狂気じみた笑い。深夜に中学生に花火を一箱まるごと渡して「火をつけるな」と言ったときの、あの感じだ。そういうやつに一度でも火をつけさせたら、あとは近所一帯の火災保険が下りることを祈るしかない。


林の下で光と影が乱舞し、弾丸が幹を貫いて木屑と白煙を散らした。ルーマニア語で命令を怒鳴る声、負傷者を引きずって後退する音、フロントガラスを丸ごと撃ち抜かれた車一台。サーチライトが傾き、狂った魚みたいな白い光が林の中をめちゃくちゃに泳ぎ回る。


俺は振り返り、目の前に立つ少女の吸血鬼を見た。


彼女は頭をわずかに傾けて外の銃声に耳を澄ませていた。その表情は形容しがたい。緊張でも、喜びでも、残忍さでもない。どちらかといえば、下の階の住人がリフォームを始めて、電動ドリルの音がちょうど昼寝の邪魔をしている人間の顔だ。


「あれが巣の連中だと言ったな。」


少女がようやく視線をこちらに戻す。その目には、信じられないことに、かすかな嫌悪が混じっていた。


「そうじゃ。」


「いつもこんなに落ち着いているのか。」


「では、どうすればよいと?」少女が逆に訊いてきた。「あの者どもが火吐く鉄管を数丁持ち出したからといって、妾が取り乱して悲鳴でも上げねばならぬのか?」


俺は地面のグレゴールを見て、それから少女を見た。


「取り乱してはいない。ただ、さっき俺の仲間の首をついでにもいでいっただけで。」


少女は首なし死体を一瞥した。今初めてそこに人間がいたことを思い出したみたいな目で。


「ああ。」少女はごく軽く言った。「あれはあの者が先に妾に火吐く鉄管を向けてきたゆえじゃ。」


怒るべきか、それともこの理不尽なまでの論理に感心すべきか、俺はしばらく判断がつかなかった。


外の銃声がさらに密になった。


一発が側廊の窓枠をかすめ、石の面に火花を散らした。それでも少女は振り向きもせず、ただわずかに眉をひそめた。


「ますます無礼になっておるのう。」


「先に言っておくが、あれは俺が連れてきた連中じゃない。」


「分かっておる。」少女は俺を見て、天気予報でも述べるような口調で言った。「汝が連れてきたのは別の二人じゃ。あの二人のほうが騒がしいが、面白い。」


なるほど。


葉綺安と(シキ)まで、ちゃんと区別して把握していた。


胸の中で不吉な感覚がもう一段上がった。観察力があり、人を記憶し、港でのほんの短い接触まで覚えている。こういう存在が一番厄介だ。古すぎる、強すぎる、暇すぎる、そのうえ余裕を持ってこちらに興味を持っている。この三つが揃うと、たいていろくなことにならない。


また銃声が炸裂した。


今度は距離が近い。葉綺安がどこかの遮蔽物の後ろにしゃがんで、口では悪態をつきながら、突っ込んでくる連中を一人ずつ車の後ろに叩き返している光景が目に浮かぶ。(シキ)も大人しくしているはずがない。今頃どこか登ってはいけない高いところに這い上がって、笑いながら「ちょうどいい玩具」を下に向かって投げているに違いない。


「本当に一緒に来る気があるなら、」俺は目の前の、五百年以上生きてきたくせに高校も卒業していなそうな厄介な存在を見据えた。「今すぐ鑑賞タイムを切り上げろ。下にいる二人は俺の仲間だ。」


少女が瞬きした。


「それで?」


「だから手伝うか、黙って俺と山を下りるか、どちらかにしろ。」


少女はゆっくりと笑った。


大きな笑みじゃない。むしろかすかな、軽い笑みだ。だがその瞬間、回廊全体の灯りが一段冷えたような気がした。彼女が意図的に威圧を放っているわけじゃない。長く生きすぎた何かが本当に感情を見せたとき、周囲の空気が本能的に道を開けるのだ。


「汝は面白いのう。」少女は言った。「港で見たときから、そう思うておった。」


「ありがとう。今は選考会じゃない。」


「誰に対してもそのような口を利くのか?」


「違う。」俺は言った。「今しがた俺を噛んで、おまけに俺の唯一の現地協力者の首を落とした相手に対して、俺はかなり礼儀正しくしている。」


少女は本当に一秒ほど考えてから、頷いた。


「それは確かにそうじゃな。」


俺はしゃがんで、グレゴールが床に落としていた狼の徽章を拾い上げた。銀色の狼頭にはもう血が少しついていて、触れるとまだ温かい。石柱の根元まで転がっていった頭を一瞥してから、俺は小さく一言だけ吐いた。


「クソったれが。」


早すぎた。


「とても面白い」★四つか五つを押してね!


「普通かなぁ?」★三つを押してね!


「あまりかな?」★一つか二つを押してね!

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