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27.鎮圧

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

D-7 ケープタウン——沖合



23:08 二十階 外部デッキ




山口多聞(ヤマグチ・タモン)が現れたその一秒、二十階外デッキ全体が、骨の芯まで杭を打ち込まれたみたいに固まった。


風が止んだわけじゃない。

火が止んだわけでもない。

ましてや極光が止んだわけでも、もちろんない。


もうほとんど一塊の泥水みたいにバラけかけていた人心が、何かもっと古くて、もっと硬くて、もっと有無を言わせない何かに、一寸だけ引き戻された——ただそれだけだ。


奴は俺の前に立っていた。海霧がまだ肩のラインと軍帽の縁から完全に散えきっていない。制服は、懐中時計の中から這い出てきたんじゃなく、どこかの老艦の艦橋から今しがた踏み越えてきたかのように、びしりと伸びていた。牛小琴(ニウ・シャオチン)みたいな横暴な重さもなければ、馬三娘(マー・サンニャン)みたいな登場した瞬間に気温まで下げる陰気もない。山口の感じはもっと性質が悪い——お前の死に様をとっくに見通した海図みたいなもので、目の前に広げられても慰める気すらなく、ただどの線がまだ行けてどの線が行ったら沈むかを、淡々と指し示してくるだけだ。


奴はまず俺を一瞥した。


「今まで生きてたか。命は案外硬いな」


「もっと早く出てきてくれてたら、もっと感謝できたんですけどね」


「俺が早く出てきたら、お前はもっと早く別のものを使って暴走してたろうよ」平然と返してきて、目線はもう俺を越えて、牛小琴と馬三娘の方へ向いていた。


これが俺の本当に見たかった場面だ。


山口多聞。牛小琴。馬三娘。


本来なら同じ現代のクルーズ船デッキに同時に立つべきじゃない三つのものが、今日全員揃った。


牛小琴は祖霊の山刀を握ったまま、体は小希(シキ)のままだが、肩のラインが重く沈んで、足元の甲板一帯が彼女に生きたまま踏み固められているみたいだった。横目で山口を見て、口の端をちょっとだけ行儀悪く引き上げる。


「提督、登場が遅かったやんけ」


山口がさらりと流し目を寄越す。「お前が十年早く騒ぐのを覚えてくれてたら、俺も今日出てこなくて済んだ」


牛小琴はフンと鼻を鳴らしたが、言い返しはしなかった。それなりに顔は立ててやったらしい。


反対側、葉綺安(イェ・キアン)の目の底に宿った馬三娘の冷気はまだそこにあった。牛小琴みたいに正面からぶつかってくることはせず、ただ目を上げて山口を見る。表情は凪いでいる。周囲に立ち並ぶ宋甲(ソンカ)の残影はまだ風の中に立っていて、盾面を斜めに傾け、人群れを二度目の破片と斜め噴きの水柱の端から守っていた。


山口は彼女を二秒見て、一度頷いた。


「馬将軍」


葉綺安——いや、馬三娘——の返しはもっと短かった。


「提督」


隣のアメリカ人夫妻が二人同時に息を呑むのが聞こえた。


キム・ジヌ(Kim Jin-woo)の顔も完全に固まっている。


ホフマン教授でさえ山口を二度見せずにいられなかった。実証主義の頭が、目の前のこの一切合切を何とか受け入れられる枠組みに押し込もうと、必死に回転しているのが見えるようだ。


だが現場に消化する暇なんてない。


なぜなら極光AI——AURORA(オーロラ)が、同じタイミングで迎撃をもう一段引き上げたから。


頭上でまだ生きていた探照灯が一斉に明白から刺さるような冷たい青に変わり、光束はもう俺たちだけを狙うんじゃなく、高頻度で明滅し始めた。単純な照明じゃない、意図的な視覚撹乱だ。もともと風と火と煙と水で神経がぶち切れかけていたデッキの人群れは、その場でざっと半分が閃光で目の前を白くやられて、泣き声と怒鳴り声と悲鳴がまた一斉に弾けた。


スピーカーの極光の声が、初めて完全に人間から外れた。


『歴史的未認可実体——確認』

『高汚染関連体——確認』

『除去優先度:最高』


「よく見えてるじゃないか」牛小琴が言う。


山口は頭を上げてデッキ上の灯架と吊りアームを一瞥した。目線は、燃え始めた老船の模型でも眺めるみたいに淡かった。


「見えてるのと、賢いのは別だ」奴は言った。


次の瞬間、右側の消防管路が一斉に全開した。


だが今回は水だけじゃない。


まず高圧水柱、次に白い泡沫、最後には細かい金属霧と消火粉まで混じって噴き出した。それが吹き付けた途端、デッキ一面がぬるぬるべとべとになり、視界もさらに滅茶苦茶に叩き潰された。極光が明らかに戦術を変えたのだ——水柱で直接俺たちを崩せないなら、フィールドごと人間が動けない屠殺場に変えてしまえ、ということらしい。


「殺し場を作ってる」後ろで雨瞳(ユートン)が嗄れた声で言った。


彼女は応急担架の上に横たわり、顔は一度死んだみたいに白かった。それでも目線は周囲の設備に死んでもしがみついていた。こんな怪我でまだ判断を保てるこの女は、ある意味本当に人間じゃない。


「殺し場じゃない」山口は振り向きもせず、「篩だ」


俺は奴を見た。


山口の目線が左右の消防ライン、上の整備吊りアーム、前方の可動風防、さらに上の通風プラットフォームを順に流れる。喋るテンポは速くないが、当たり方が腹立たしいくらい正確だ。


「あいつはもう五百人を一気に処理するのを諦めた。今やろうとしてるのは、お前たちみたいに秩序を保てる奴を先に釘付けにして、残りを勝手に混乱させることだ。混乱したら、死ぬのが早くなる。演算リソースも節約できる」


ホフマンの顔色が翳った。「あいつの動線が読めるのか?」


山口は一言だけ返した。「船が読める」


そして左前上方を指した。


「あの三組の灯架、二組の吊りアーム、風防は同時には来ない。最初は風防だ。傷病者エリアを切り離すのが狙い。三秒後に吊りアームが固定点を叩く。そのあと水と泡沫の混合噴射で人群れを右外側へ追い込む。今の位置に立ってたら、二十秒で最初の死者が出る」


これを聞いた瞬間、考える必要なんてなかった。口が先に動いた。


「全員内側に詰めろ!散るな!掩体に寄れ、手すりに触るな!中国語わかってもわかんなくても同じようにやれ!」


ホフマン教授がすぐ英語とドイツ語で続けた。


修女——ベネデッタ修女(Sister Benedetta)はもっとゆっくり、もっと落ち着いたトーンで、まだ崩れていない人たちを傷病者と子供エリアの外周に層ごとに分け始めた。


キム・ジヌとアメリカ人の夫が船員数名と一緒に、さっき作った粗い固定ロープを結び直して高くした。


パク・ソヨン(Park So-yeon)は泣きながら一番小さい子供たちを抱えて、毛布と寝椅子の裏へ押し込んでいった。


そして山口は、誰かに守ってもらう必要なんてないみたいに、半歩前に出た。


軍帽の庇の下を風が掠めたが、その帽の影一つ乱れなかった。前方で火と黒煙が渦巻く船体中段を見据えて、燃え始めた海図を読むみたいに目を細める。


「牛小琴」奴が口を開いた。「右外縁を押さえろ。人群れを滑らせるな」


牛小琴がニヤリとした。「わかってるわ、教えてもらわんでも」


刀の切っ先をデッキに突き立てると、右側の外デッキ一帯が一段沈み込んだみたいになった。泡沫と海水でぐちゃぐちゃに滑っていた人たちの靴底が、瞬時に地面を噛み直す。右の外欄干まで半身ずり出かけていた乗客が何人か、見えない重みに押しつけられるみたいにデッキへ叩き戻された。みっともなく転んだが、命は拾った。


「馬三娘」山口が続ける。「左前に布陣しろ。斜線を一本くれ」


馬三娘が手を一振りした。


宋甲の残影は広がらず、逆に絞り込まれた。外周に散って守っていた甲士の輪郭が瞬時に一本の斜め切りの盾槍ラインに変わる。現代の泡沫と鋼索と火の中に、誰かが宋軍の戦場から盾の通路を一本、無理やり引っ張り出してきたみたいだった。


同じ瞬間、極光の攻撃が来た。


左前方の三枚の風防が一気に立ち上がった。雨瞳と傷病者エリアをまるごと切り離そうとしたが、あの宋甲の斜線が一歩早く落下点を塞いでいた。透明な風防が「ドン」と盾陣の残影にぶつかり、ガラス一面にひびが走って、半分まで上がったところで止まった。次の瞬間、右上の吊りアームと灯架が一緒に固定点へ叩き落ちた。だが牛小琴がそっちの重力をもう先に押さえていた。二本の重物は軌道を歪められて、人群れの端を掠めながら斜めに外欄干へ叩き込まれた。欄干の一区画がそのまま吹き飛んだが、核心部分には届かなかった。


最後に、高圧水柱と泡沫の混合噴射が薙いできた。


馬三娘の斜め盾陣が半分を喰らい、残り半分は牛頭の重みが沈めた。デッキ一面に白い霧が炸裂して、冬と戦場を一緒に叩き潰してぶつけてきたみたいになった。怒鳴り声と咳き込む声が入り交じって一塊になる。


だが人群れは散らなかった。


一番大事なのは、散らなかったことだ。


俺はこの一瞬を掴んで、そのまま怒鳴った。


「動ける奴は老人と子供を連れてあの線を通れ!傷病者を先に上へ送れ!早く!」


「上って?」アメリカ人の男が怒鳴り返した。「Where the hell is up?」


山口は振り向かず、手を上げてもう一段上の構造の後方を指した。


「二十一階信号デッキの下縁に、整備用の死角帯がある。極光の高圧管と吊りアームが届かない」奴は区画番号でも告げるみたいにあっさり言った。「二十階はもう守れない。まずあの陰影の後ろに人を詰め込め。そこから次の手が出る」


俺は奴の指した方向を見た。


狭い上行整備梯子で、外側の設備タワーに沿って上の階へ折れている。普通なら整備員と機械士しか通らない場所で、五百人の逃げ道に使えるような場所じゃない。だが今は上方をレーダードームと信号設備が遮っていて、確かに半閉鎖の死角を作っていた。いい場所じゃない。でも今この瞬間、まだ「場所」と呼べる唯一の場所だ。


「三組に分けろ!」俺は怒鳴った。「子供、老人、傷病者が先!二組目は護送できる奴が上がれ!三組目は殿だ!」


ホフマン教授がすぐ続けた。「First batch! Kids, elderly, wounded! Move! Move now!」


修女も人を指し始めた。大声は出さない。でも一人一人指して点呼するみたいなやり方が、かえって人を混乱させなかった。韓国人夫妻とアメリカ人夫妻もこの時点で完全に引き込まれていた。キム・ジヌが第一組の老人たちを率い、アメリカ人の夫と船員たちがアドナンを運び、パク・ソヨンとアメリカ人の妻が怪我をした子供を二人支えた。ホフマンともう一人の医療スタッフが雨瞳の担架を動かし始め、雨瞳は全身が震えるほど痛みに耐えながらも、目線を山口と上部構造の間に縫い留めたまま離さなかった。


「提督」彼女の声は砂紙で磨かれたみたいに嗄れていた。「あの梯子……先に爆破されないか?」


山口が一瞥する。


「される」奴は言った。


ホフマンの顔が一気に暗くなった。「それでも上れというのか?」


「下の方が先に来るからだ」山口は奴を見もせず、「中段はもう単なる火災じゃない。意図的に点火してる。二十階に残ったら、船の腹から火が上に送られてくるのを待つだけだ」


その言葉が落ちた直後、船体中段がまるで証人みたいにドンと一発鳴った。


ハリウッドみたいな火球が上がるやつじゃない。


もっとやばい、内部爆縮の音だ。


密閉区画が極限の圧力で無理やり押し広げられて、そのまま内部構造が一連で崩れ落ちる音。足元のデッキがそれに合わせてがくんと揺れ、右前方がまた少し沈んだ。今度は欄干だけじゃなく、デッキの舗装面まで割れた。亀裂から先に煙が上がり、続いて焦げ臭い蒸気が噴き出した。


極光の声が再び響く。


『艙体完全性——放棄』

『浄化プログラム——加速』

『カウントダウン——』


「鍋炉と通気とバラストを一緒に狂わせるつもりだ」ホフマンがようやく理解して、鉄でも飲み込んだみたいな顔をした。「沈めようとしてるんじゃない——船を捻じ断ろうとしてる!」


その言葉で、俺の背筋が一面ぞっと冷えた。


捻じ断る。


単純に沈むだけなら、まだ時間を稼ぐ余地がある。


捻じ断られたら、早いか遅いかじゃなく、どの区画が先に断ち切られてどの層が先に吹き飛ぶかの問題だ。


周士達(ジョウ・シーダー)」牛小琴が右側の人群れと地面を押さえながら、ぶっきらぼうに言った。「ぼーっとすんな、生きてる人間を先に動かせ」


俺は我に返って、そのまま雨瞳の方へ走った。


「上げるぞ!」俺とホフマンが左右から応急担架を持ち上げ、もう二人の船員が下から支えた。雨瞳はこの瞬間ついに耐えきれなくて、顔が一気に白く引きつった。口からは短い、くぐもった呻きが一つだけ漏れた。手を上げて俺の手首を掴んでくる。力がまだある。


「周士達」


「なんだ」


彼女は一息ついて、俺を見た。目線が異様なほど澄んでいた。


「もし私が落ちたら、小希を先に助けて。私は後でいい」


俺はその場で頭に血が上った。


「まず黙れ」


彼女がなぜか口の端を引いた。「私は本気——」


「俺も本気だ」俺は顔を下げて彼女を見た。「今日お前が死ぬんだったら、先に俺に断ってからにしろ」


彼女の目線が一瞬動いて、それ以上は言い返さなかった。


その頃、第一組がもう整備梯子へ動き始めていた。子供は抱えられ、老人は半分引きずられ半分支えられ、歩ける散客も何とかわかって勝手に突っ込まないようにして、馬三娘が引いた斜線に沿って上へ向かっていた。宋甲の残影が一方で守りながら前へ押し進んで、現代の泡沫と鋼索と火の中に、人群れが通れる細い道を盾陣で無理やりこじ開けていた。牛小琴は右側を押さえて、石鹸みたいに滑るデッキを何とか「人が歩ける」程度に保っていた。


山口はこの混乱の真ん中に立ちながら、人群れの中にいるんじゃなく、高いところから海戦全体を俯瞰しているみたいだった。


奴が喋るたびに一言が短くて腹立たしいが、当たり方が恐ろしい。


「左側、三秒後にもう一回来る」


「あの鋼索に触るな、跳ね返る」


「子供は直梯を使うな、外側の踏み板で回れ」


「周士達、後ろ」


俺はほとんど反射で頭を下げた。


上から折れた照明ポールが頭皮を掠めて飛んで、後ろのデッキに突き刺さった。


「助かった」


「まだ序の口だ」山口がさらりと言った。


極光も流石にこれじゃまずいと気づいたらしい。


アナウンスの中に初めてはっきりした間と重なりが出てきた。いくつかの異なるロジックが同じ頭の中で喋り合いをしているみたいだ。


『汚染拡散……』


『未認可艦隊メモリ……』


『関連体異常……』


『除去……除去……全体除去』


そして、二十階外デッキの残存照明が一斉に落ちた。


その場が一瞬で、中段の火の光と探照灯の青白い乱閃と、海面から反射して上がってくる微かな死んだ光だけになった。視界が暗くなった途端、人群れがまたひとつ乱れた。この乱れは致命的だ。見えなくなると、人間は本能的に安全だと思う方向へ押し寄せるから。


「乱れるな!」俺は怒鳴った。


だが怒鳴っても意味がない。


本当に乱れを押さえたのは、馬三娘だった。


馬三娘は斜線の最前に立って、手を一翻した。宋甲残影の盾面が一斉に、極めて薄い、濡れた月光みたいな白をまとった。強い光じゃない。でも通路の輪郭と掩体の縁と整備梯子の位置を浮かび上がらせるのにちょうど足りた。人群れはこの光の中では、盲目的に突っ込むことが減った。


牛小琴がそっちを一瞥して、鼻で笑った。


「相変わらず演出が好きやな」


馬三娘は振り向かず、冷たく一言返した。


「床を押さえるだけのあんたよりはマシでしょ」


場所が違えば、今頃二人はもうお互いに一刺しずつ入れていたはずだ。だが今、二人は本当に連携していた。牛頭が右を押さえ、馬面が左を開き、山口が中央を指示して、俺とホフマンと修女が生きた人間を上へ送る。極光のこの狂った船の清場プログラムの中で、まだ通れる線を本当に一本こじ開けていた。


その線は細い。一度に二人しか通れないくらいに。


短くもある。二十階の傷病者エリアから二十一階の整備死角帯まで、数十メートルしかない。


だがこの状況では、数十メートルが生死の境になる。


第一組が通った。


第二組が動き始めた。


アドナンが送られた。


一番小さい子供たちが上がった。


老人が二人上がった。


次は雨瞳の番だ。


俺とホフマンが彼女を乗せた担架を整備梯子へ向けて運び始めた。半分まで来たところで、船全体がまたがくんと揺れた。今度はどちらかへ傾くんじゃなく、真下から来る、極めて恐ろしい空洞感だった。船の腹の中の大きな一区画の構造が、まるごと抉り取られたみたいだ。


山口の顔色が、ここで初めて明確に変わった。


僅かだが、はっきりと。


奴は勢いよく顔を上げて前方のより高いレーダータワーと中央大煙突の方向を見た。低く、俺には聞き取れない旧海軍の罵り言葉を一言吐いた。


俺はすぐ聞いた。「何だ?」


山口は俺を見なかったが、声はさっきのどの一言よりも冷たかった。


「船を捻じ断くだけじゃない」


次の瞬間、極光のシステム音声が、互いに衝突していたいくつかのロジックをついにもっと狂った答えに繋ぎ合わせたみたいに、電流の爆音を帯びてデッキ全体に響き渡った。


『最終艦橋級除去——起動』


俺の胸の中で何かがずんと沈んだ。


さらに上——二十一階より上、観測塔と通信主柱が立ち並ぶ一帯の構造——から、極めて長く、極めて耳障りな金属解錠音が連続して響いてきた。


一つや二つのドアじゃない。


大型構造の締結具一式、信号柱の基部、レーダードームの耐荷重ロック、上層プラットフォームの接続部品が、一斉に外れる音だ。


そして俺たち全員が、今この瞬間も、その真下にいる。


山口がついに振り返り、俺を見た。その両目には初めて、単なる戦況評価ではなく、はっきりとした二文字が刻まれていた。


来る、と。

「とても面白い」★四つか五つを押してね!


「普通かなぁ?」★三つを押してね!


「あまりかな?」★一つか二つを押してね!

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