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18. スリランカ日帰り観光 18-2

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

その後、市場脇の海風広場でホフマン教授とリード夫妻(the Reids)と合流し、船方が用意したランチを取った。


「ランチ」とは言っても、実態は「体裁よく包装されたローカル体験」だ。シーフード、ビリヤニ、カレー、ロティ、ココナッツスイーツ、冷たい飲み物——一通り揃っていて、席は遠くの海面と広場の人の流れが一番よく見える位置に設けられている。


サラ・リード(Sarah Reid)はたくさん写真を撮り、俺たち一人一人のものも撮ってくれた。彼女の撮り方は静かで、「そこに立って」と指図するタイプじゃない。狙いを定めて、すっと撮る。だから仕上がりが、ポーズ写真よりずっと自然になる。


ジョナサン・リード(Jonathan Reid)は今日も口数は多くなかったが、船上よりは明らかに肩の力が抜けていた。


陸地に足をつけると、人の中の何かが自然とほぐれるらしい。彼は俺と港町について少し話し、この先の航路についても語った。モルディブは完全に頭を空っぽにするのに向いている、マダガスカルは景色を見に行く場所、ケープタウンは天気と気分次第——そんな感じで。


雨瞳(ユートン)は横で聞きながらときどき相槌を打ち、ホフマン教授は話題を自然にコロンボの旧劇場と植民地時代の音楽ホールへとスライドさせた。最終的にテーブル全員が「どんな街が一番人をリラックスさせるか」を議論していた。


シキは真剣にしばらく考えてから、結論を出した。


「おいしいものがある街」


誰も反論できなかった。


---


午後、船へ戻ると、極光号(オーロラ)(オーロラ・インペリア)は朝よりさらに異様に巨大に見えた。


午前中ずっと街を歩いた後で、再びこの船の前に立つと——この構造物が「海に浮かぶ異種建築」であることを、改めて突きつけられる。


だが同時に、もう三日間この中で暮らしている。最初の衝撃は薄れ、代わりにもっと危険な感覚が芽生えていた。


——ああ、帰ってきた。


「船に戻った」じゃない。「今俺たちが住んでいる場所に帰ってきた」。


その感覚が浮かんだ瞬間、俺は自分で少し可笑しくなった。


---


再乗船すると、中層のラウンジエリアに冷たいおしぼり、冷飲、軽いスナックが用意されていた。岸上から戻った旅客向けの暑気払いだ。


いかにも極光号(オーロラ)らしい手回しだ。下船時は「外の街は面白い」と思わせ、戻った瞬間には別の「高級な快適さ」で一気に引き戻す。「どちらが良いか」を比較する隙を与えず、「両方体験できて最高」と感じさせる。


シキはアイスココナッツウォーターを一気飲みして、その場に座り込みそうなほど満足した。


「この船、ほんと分かってる」


「今日、それ三回目だぞ」


「三回言うってことは、ほんとに分かってるってことでしょ」


雨瞳は岸で買った茶葉をスタッフに預けて部屋へ届けさせ、自分はラウンジに腰を下ろして午後のアクティビティを確認し始めた。


葉綺安はソファの端にだるそうにもたれ、ヒールを脱いだ。足首の新しいアンクレットが照明の下でかすかに光る。市場で見た時より、今の方がよほど彼女に似合っていた。


俺がそれに気づいたのを、彼女もすぐに察した。隠すでもなく、足先を軽く揺らして見せる。


「どう?」


「いや」俺は言った。「お前は『高そうに見えて、実際高くて、でも苦労して買ったように見えない』ものを身につけるのが上手いなと思って」


「それ、悪口に聞こえる」


「センスが一貫してるって褒めてるんだよ」


彼女は鼻を鳴らして、それ以上は相手にしなかった。


---


午後の後半は、無理にスケジュールを詰め込まず、前の二日よりずっと緩いペースで過ごした。


シキとキム・ジヌ(Kim Jin-woo)は、甲板のアスレチックエリアで対戦する約束をしていた。体力が有り余っている者と勝負欲が有り余っている者——意外と相性がいいらしい。


パク・ソヨン(Park So-yeon)はサラと一緒に船内限定のフォトエキシビションへ。映像と構図に、ソヨンも自分なりのこだわりがあるようだ。


ホフマン教授は九階の劇場へ戻った。また学術的な姿勢で海上エンタメを堪能するつもりだろう。


俺たち三人は、八階のダイニングエリアと廊下をぶらぶらして、最終的に「午後から開くワインセラー&ペアリングバー」に流れ着いた。


デザートラウンジほど明るくなく、シガーバーほど重厚でもない。意図的に「ほろ酔い」を演出した空間だ。カウンターの向こうは壁一面のワインラック、手元には一口サイズの塩味と甘味のペアリング。椅子は深く、照明は柔らかい。


座っていると、「まだ夕方だし、もう一杯くらい平気だろ」という錯覚に簡単に陥る。


雨瞳は冷えた白ワイン、俺はウイスキー、葉綺安は果実酸の効いたカクテルを選んだ。三人で奥の半円ソファに収まると、これまでのどの瞬間よりも、「本当の旅の同行者」みたいな空気になっていた。


面倒事を抱えて臨時で組まれた奇妙な組み合わせではなく——


岸上から戻ったばかりで、みんな少し気が緩んでいる。


コロンボの話、市場の話、ランチの話、サラの写真の話、ホフマン教授がいつまで劇場で研究を続ける気かという話。そんな風に話しているうちに、なぜか前の二晩に言葉にしなかったことの近くまで来ていた。


雨瞳はソファにもたれ、グラスをゆっくり揺らしながら、俺に聞いた。


「昨夜、よく眠れた?」


「その聞き方、完全に点呼だな」


「答えて」


「まあまあ」


「まあまあだけ?」


「他に何があるんだよ」俺は彼女を見た。「感想文でも提出しろってか?」


葉綺安が横でそれを聞いて、ゆっくりと笑った。


雨瞳が振り向く。「何がおかしいの?」


「別に」葉綺安は酒を一口含み、語調は相変わらず淡い。「士達(シーダー)が平静を装うのが上手いなと思っただけ」


二人を交互に見ながら、俺は一瞬、このタイミングで酒を飲み始めたのは早すぎたかと本気で後悔した。


だが、人間関係の張力というのは、こういうものだ。前の二日なら冗談や夜の賑わいで緩衝できたものが、四日目になると、慣れと緩みで逆に直接的になる。わざわざ言葉にしなくても、その「線」がずっとそこにあることは、全員が分かっている。


俺はソファに深く沈み込み、グラスを置いた。


「お前ら二人、今から俺を挟み撃ちにする気か?」


雨瞳は静かに言う。「そんなことない。ただ、あなたこの二日、とても充実してたなと思って」


葉綺安も静かに言う。「同感」


この二人の顔を見て、俺は「ここで立ち上がって出ていったら、むしろ後ろめたそうに見える」と判断した。


だから動かなかった。


二人に挟まれたまま、海の午後の光が窓から斜めに差し込んで、ワイングラスとテーブルの縁を照らしている。全体の構図は、どこか高級旅行雑誌の、あまり品行方正じゃないページみたいだった。


---


しばらくして雨瞳がトイレへ立った隙に、葉綺安がこちらを向いた。


「今日、口数が少ない」


「今日は本当に休暇してる気分だから」


「それは確かに」


彼女は窓の外を見て、指先でグラスの縁をゆっくり叩いた。少し間があって、口を開いた。


「士達」


「ん?」


「この数日、船の上で時間が経つのが早いと思わない?」


「思う」


「早すぎるくらい、均一に」


俺は彼女を見た。


一見、妙な言い方だ。だが、俺には一発で分かった。


時間が本当に速くなったわけじゃない。この船が、一日の切り方を非常に上手くやっているだけだ。朝食、デッキ、ランチ、岸上、アフタヌーンティー、カジノ、レセプション、夜景——どのブロックもちょうどよく、長すぎる空白もなく、不自然な断絶もない。


最初の二日はただ「心地いい」と感じるだけだ。四日目になって初めて、その「過剰なまでの滑らかさ」そのものが、一種の高度なコントロールだと気づき始める。


返そうとしたところで、雨瞳が戻ってきた。


その言葉は喉の奥で止まり、代わりに、ごく普通の一言になった。


「高級サービスってそういうもんだろ」


葉綺安は俺を一瞥して、それ以上は追わなかった。


---


夕方、出港すると極光号(オーロラ)は再び外海へ向かった。


コロンボのシルエットがゆっくり遠ざかり、最終的に金色の光の帯になって消えた。甲板から港が退いていくのを見ていると、不思議な感覚がある。さっきまで、熱気と車の音とマーケットのスパイスの匂いがする地面を踏んでいたのに、振り返ればもう、冷房と酒と香水とカーペットに包まれた海上都市に戻っている。


---


夜のプログラムは相変わらず充実していた。


十九階では離港カクテルパーティー、九階の劇場ではテーマ公演、確率サロンではインド洋航路スペシャルセッションまで追加された。キム・ジヌはもちろん行った。パク・ソヨンは今夜は付き合わず、サラと一緒に露台で海を見ながら話していた。


ホフマン教授は劇場から出てきた後、今夜の伴奏編成についての見解を俺に五分ほど語った。最終的に俺が覚えていたのは一文だけだ。


——この船は、人を喜ばせることに、本当に惜しみなく金をかける。


夕食は九階の気楽なシーフードバーにした。フルコースのディナーじゃなく、ゆっくり食べられるシェアプレート形式。グリルシュリンプ、ムール貝、白ワイン、フィッシュフライ、サラダ、レモン。船外の夜の海と合わせると、これまでの夜よりずっと「旅らしい」感じがした。


シキは戻ってきてから、アスレチックでキム・ジヌをどれだけ打ち負かしたかを興奮気味に語り続けた。雨瞳は「全然驚かない」と一言で片付けた。葉綺安は大きなリアクションこそなかったが、珍しく自分からフィッシュフライを二度おかわりした。


酒が半分ほど減った頃、サラが外から入ってきて、俺たちのテーブルの隣に腰を下ろした。今日撮った写真を二枚、笑いながら見せてくれた。


一枚目は、コロンボのマーケット。シキが俯いてスパイスの匂いを嗅いでいる。斜めに差し込む陽光が横顔に落ちて、熱気と色彩に包まれているみたいだ。


二枚目は、午後の薄暗いバー。雨瞳と葉綺安が俺を挟んで座り、テーブルに三杯のグラス。光が低く落ちていて、画面に静かな緊張感がある。


シキは一枚目を見た瞬間に叫んだ。


「これ、めちゃくちゃよく撮れてない?」


サラが笑ってうなずいた。


「本当に楽しそうだったから」


俺は二枚目を受け取り、二秒ほど見つめた。


なぜか、言いようのない感覚が浮かんだ。


写真が悪いんじゃない。むしろ逆だ——完璧すぎる。


構図が安定していて、光の角度が正確で、三人の距離感と姿勢がちょうどいい。ちょうどよすぎるというくらいに。まるで、誰かが事前にこの船のすべての角に下書きをしておいたみたいに。


その感覚は一瞬だったが、浮かんだ瞬間、昨夜の夕食での断片的な会話が、頭の中で自然に繋がった。


極光号(オーロラ)がいつも勧めてくるルート。揃いすぎたスタッフの笑顔。いつもより早く静まる夜。葉綺安が言った「時間が均一すぎる」。


俺は写真から目を上げ、その感覚を押さえ込んだ。


——たぶん、この船が場面を作るのが上手すぎるだけだ。


これほど豪華な場所では、「偶然すら設計されているように見える」錯覚が起きやすい。それだけのことだ。


---


夕食後、前の二日みたいに次の場所へ走らず、自然に甲板と中央廊下へ散っていった。


風は弱く、海は穏やかで、船の足取りは安定している。旅客たちも、最初の数日より浮き足立った感じが薄れ、それぞれ固定の習慣ができてきた。同じフロアで飲む者、同じ時間に劇場へ行く者、毎晩決まった廊下を歩く者。


航程が延びると、「旅客」はいつの間にか「一時的な住人」に変わっていく。


俺と雨瞳は、中央廊下を少し歩いた。


この時間の船内は、昼間ほど明るくなく、前の二晩ほど賑やかでもない。静けさと繁華の中間みたいな空気だ。店はまだ開いていて、バーにも人がいて、遠くからバンドの音が届いてくる。カーペットが足音を吸い込み、通り過ぎるスタッフも昼間より気配が薄い。


角を曲がったところで、雨瞳が不意に立ち止まった。


「どうした?」


彼女は前方の、中央ビューデッキへ続く通路を見て、わずかに眉をひそめた。


「昨日も、ここを通った」


「それの何が?」


「この廊下の匂い」彼女は首を振った。「反対側の廊下と、全く同じ」


俺は二秒、彼女を見て、危うく笑いそうになった。


「林雨瞳、お前、匂いまで記録してたのか」


「ダメ?」


「ダメじゃない」俺はポケットに手を突っ込んだ。「ただ、そういうのを覚えてるお前に、普通に感心してる」


彼女は答えず、もう一度前を見てから、歩き出した。


これ自体は、合理的な説明がつく。同じフロア、同じ香氛システム。匂いが同じなのは当然だ。


だが彼女がそこで一瞬止まったことを、俺はなぜか、ちゃんと頭の隅に仕舞い込んだ。


ほんの些細なことだ。取り上げるほどのことでもない。


でも、こういう「取り上げるほどでもないこと」が、四日目ともなると、最初に見た豪華さよりも、ずっと長く残り続ける。


---


十六階へ戻ると、廊下は昨日よりさらに早く静まっていた。


人がいないわけじゃない。ただ、音の収まり方が早い。前の二晩なら、この時間でもグラスを持って部屋へ戻る者や、夜の場所へ向かう者、バスローブ姿で部屋を行き来する者がいた。今夜は違う。人はいるが、みんな扉の向こうに早く消えていく。


この船の夜が、気づかないうちに、前より整然と畳まれるようになっている。


ドアにカードをかざしていると、葉綺安が向かいからゆっくり歩いてきた。


今夜はあまり飲んでいない。足取りはしっかりしていて、手には十九階から持ち帰った最後の半杯の酒。自分の部屋の前で立ち止まり、振り返って俺を見た。


「士達」


「ん?」


「最近、この船がだんだん『住んでる場所』みたいに感じない?」


俺は一瞬止まり、それから笑った。


「それ、危険な発言だぞ」


「どこが?」


「ホテルを家だと思い始めると、自分がただの通りすがりだってことを忘れやすくなる」


彼女は俺を見て、すぐには返さなかった。


二秒後、淡々と言った。


「そうね」


そして扉を開け、部屋へ入った。


俺はその場に立ち、扉が閉まるのを見ていた。


耳の後ろの端末が、ちょうど光った。オーロラがいつも通りの完璧な声で、明日の航程とおやすみの挨拶、朝食時間の案内を伝えてくる。


俺は手を上げて、通知音を切った。


---


部屋に入り、扉を閉めた。一瞬で静寂が降り、外の海面の黒と、船体の安定した低い振動だけが残る。


バルコニーに立ち、しばらく外を眺めた。


海は海で、船は船で、風も、昨日までと何も変わらない。


だが、シンガポールからコロンボへ、そしてコロンボからモルディブへ向かう四日目の夜——極光号(オーロラ)はようやく、別の顔を見せ始めていた。


何かが「変わった」わけじゃない。


ただ、十分に遊び、十分に見て、歩く速度が少し落ちたとき、人はようやく、その場所が最初から持っていた輪郭に気づく。


疑うほどでもない。


眠れなくなるほどでもない。


ただ——


手の中にある、磨きすぎてつるつるになった石。


落とす前に、もう一度だけ、無意識にじっと見てしまうような感覚。

「とても面白い」★四つか五つを押してね!


「普通かなぁ?」★三つを押してね!


「あまりかな?」★一つか二つを押してね!

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