ミニ企画「桜の木の下 その2~桜の木の陰で座って本を読んでいた女生徒編~」
ミニ企画2話目です。続きになりますので未読の方は「桜の木の下」から順にお読みになられた方がいいです。
猫凹様より「3.桜の木の陰で座って本を読んでいた女生徒」のご希望を頂きましたので、この内容で展開してまいります。
猫凹様、ご要望ありがとうございました。
……地面の下から声がしたってことは、やっぱり、アレなんだろうなぁ。逢魔が時とは言うけれど、こんなところで不思議体験をしてしまうとは。
「えーっと……お騒がせして申し訳ありませんでした。安らかにお眠り下さい」
手を合わせて黙祷してからその場を去ろうとしたら、「待って」と声をかけられた。
「それってどういう意味?」
振り返ると、桜の木の陰から文庫本を手にした女生徒が、そのやや幼げな顔に疑問符を浮かべてこちらをうかがっていた。ショートヘアに小さな髪飾りが良く似合っている。夕日にしっかりと長い影が伸びていて、確かにそこに存在していると思えた。
「あ……れ。もしかして、君、生きてるひと?」
「なに? もしかして、わたしのこと幽霊か何かと間違えたの?」
地面の下から声が聞こえたように思ったのは僕の勘違いで、実際には桜の木の陰からだったらしい。彼女が座っていたから下から声が聞こえたように思ったんだろうか。
「いや、だって放課後のこんな時間、こんな場所に他に人がいるなんて思わなかったから」
「ちゃんと足、生えてるんだけどな?」
彼女がスカートの裾をちょっと持ち上げてばさりとやったので、ちょっとドキっとした。
「……まあいいけどね。で、お探しの死体は見つかった?」
彼女は小さく微笑んで、僕が先ほど掘り返していた地面を指差した。
「いや、だいたい死体なんか埋まってるわけないし、見つかるわけないよ」
僕が首を横に振って苦笑いをすると、彼女は「ふ~ん」と何かこちらを値踏みするような奇妙な眼差しで見つめてきた。
「……よかったね、何も見つからなくて」
そう言って、彼女は文庫本を片手に小さく手を振りながらふもとの方へ歩いていってしまった。
僕はしばらくその場に突っ立ったまま、去っていく彼女の後姿を眺めていた。
死体なんか捜しに来た僕も大概アレなかんじだけれど、夕方のこんな時間、夕日がだいぶ傾いてだいぶ薄暗くなってきたこんな時間に、明かりもないこんな場所で、文庫本を読んでいたらしい彼女は、本当の所何をしていたんだろうかと思いながら。
問い「彼女はこんな時間にこんな場所で何をしていたんだろう?」
1.「彼女、本当は何か埋まってるような口ぶりだったけれど……?」【ホラー】【推理】
2.「彼女、友達いないのかな……?」【ラブコメ】【コメディ】
3.「彼女、暗いところでも字が読めるのかな?」【妖怪】
感想等で一言、「その2」の何番希望と書いていただけたら、次はその選択に沿った展開を書きます。
4.を追加して直接こんなのがいいと希望を書いてくださってもかまいません。
3日目以降はがくんと閲覧数落ちますので、ご要望の募集期間は「その2」投稿日より最大5日程度とさせていただきます。今回選択の目安となるように、どの選択を選んだらどういう方向に進めようと思っているかを【】で付けてみました。予定は未定なので実際にどうなるかは「神の味噌汁」というやつです。
今後どなたからも希望いただけなくなった場合には、こちらで適当に選択したものでなんとかお話をまとめる予定です。現在の所、毎回ご要望いただけた場合も「その5」あたりでオチもしくはまとめにはいる予定です。
お暇な方はご参加くださいませ。
→2012/08/01 企画終了いたしました。




