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唐突に入る調理回

 ジンの指令により現在伐採作業をしているのだが、伐採用の道具はほとんど無い

 木が伐れそうなのはルシアの槍とノアの魔剣くらいだ

 必然的に3人は暇になる


ダンテ

「1番働くとか言われてた気がするが、なんだこの空白の時間は」


サクラ

「そしてその空白の時間を過ごす私たちを描写する作者

 なんで働いてる人たちを描写しないんでしょうかね?」


ジン

「そんな事俺たちが分かるわけねぇだろ」


ダンテ

「結局、今集めてる丸太は何に使うんだ?

 まさか振り回して武器にする訳じゃないよな」


ジン

「流石に数百キロするような重量物を武器にする訳ないだろ

 彼岸島じゃないんだし

 丸太は扉を塞ぐ為のものだ」


サクラ

「扉を塞ぐ?」


ダンテ

「言われてみれば、窓は塞ぐのに扉は全く手をつけてなかったな

 丸太だったら簡単には開けられないだろうし、閉じ込めるのにはうってつけだな」


サクラ

「何故先に言わなかったんでしょうか…?」


ルシア

「ねえ、これいつまで伐ってたらいいの?

 もう10本は伐ったわよ?」


ジン

「それだけあれば十分だな」


ノア

「疲れたよ〜」


ダンテ

「あとは…」


ホワイト

「落とし穴作ったよ〜」


ジン

「よし、じゃあ次の行動に移るぞ」


 次にやるのは、窓の処理だ



 窓は木の枝を束ねて板状にして塞ぐのだが、木の枝だけで塞げるわけがない

 木を打ち込む釘が必要だ

 丁度遺跡の横にはボロの厩舎が建っているのでここから拝借したいところだが、馬10頭が邪魔だ


ダンテ

「これどうするんだ?」


ルシア

「厩舎から素材を奪ってるときに騒がれたらマズいわよね

 流石に10頭が大騒ぎしてたら喧しいし」


ジン

「ライダー持ち、馬ってどれくらいで売れるんだ?」


ノア

「馬?

 えっと…普通の馬のレンタルが250Gだったから…

 …買うと5000G?」


サクラ

「売却価格は半額して2500Gですかね」


ジン

「10頭いるから×10して25000G…

 …よし、持って帰って売ろう」


ダンテ

「いやいやいや…

 流石にレベル3程度の敵から、戦利品として2500Gも手に入るわけないだろ?

 その処理はおかしくないか?」


ジン

「前回も馬車を売ったんだし、今回も売っていいだろ」


ダンテ

「前回の馬車はデータ上換金アイテムとして登場していた馬車だ

 今回の馬はデータ上敵キャラの部位なんだから、売るって処理は変だろ?」


サクラ

「これは…」


ルシア

「長くなりそうねぇ…」


 馬に乗った追い剥ぎ問題

 今これを書いている時点で、検索エンジンに『馬に乗った追い剥ぎ』と入力すると1番上に出てくる程度には有名な問題だ

 ルール的には、敵から手に入るのはドロップアイテムのみで他は一切手に入らない

 しかしRP的に考えると、そこに残ったものがあるならそこからいくらでも取れるだろう

 ドラクエⅣやⅤでエスタークを倒した時、あのデカい双剣をどうにか入手できないかと考えた事はないだろうか?

 え?ねーよ?

 そうですか…

 まあそんな感じで、本来は入手できないが見た感じ手に入れられそうなアイテムをどうするかと言う事だ

 今回は馬に乗った追い剥ぎの馬

 ソードワールドの騎獣はどれも高値だが、性能がイマイチなのが多い

 ライダーの強みは騎乗時に働く様々なバフなので、騎獣のステータスはオマケみたいなものだ

 正直、騎手からすれば乗れれば何でもいいのだ

 騎獣というだけで需要があるのだから、どんなに弱い馬でも買うとなると並の冒険者じゃ手を出し辛い価格になっている

 シナリオ中に入手したら騎獣として使うか売りたいものだ

 しかし、馬に乗った追い剥ぎから手に入るドロップアイテムは端金になる程度のものだけで、馬は含まれない

 さて、この馬はどうするのが正解なのだろうか…?


ジン

「どうせ今の俺たちから見たら25000Gなんて端金だ

 別に売ったってどうって事はないだろ」


ダンテ

「確かに今のこの環境では金銭のバランスが崩壊してるが、壊れているからと言って更に壊していいってのは違うだろ?

 この馬はルール上入手不可能なんだし、売れないだろ」


ルシア

「収集つかないわね」


サクラ

「どうします?」


ホワイト

「食べるってのはどう?

 ちょうどお腹空いてきたし♪」


ジン

「…まあ、それならいいかもな

 前回も馬は食べたし、食事を取る事で何かしらのバフも期待できるかもしれない

 保存食にできれば帰りの食費も浮くしな」


ダンテ

「…俺も賛成だ

 別に予期せぬ報酬を得る訳でもないし、この馬10頭を無駄にもしないからな

 ジンも言ってたが、燻製にして保存食ってのもいいな」


 という訳で、馬は全員バラして、ついでに厩舎も解体

 釘だけでなく建材として使われていた木材も手に入れた

 早速窓を塞ぐのだが、例の如く隠密しなければならない

 よって多数の窓をホワイト1人で塞ぐ

 どれだけ時間がかかるかは想像に任せよう


サクラ

「そして視点はこっちですか」


ノア

「せっかくこっち視点なんだから、何かやろうよ!」


ルシア

「何やるのよ?」


ダンテ

「…馬肉の調理でもするか?」


ジン

「ここじゃ目立つし、やるなら少し移動するぞ」


 そんな訳で、場所を移して馬を加工しよう

 なるべく遺跡から離れた場所で、調理の準備を始める

 …こいつら、馬と蛮族ばっか食ってんな〜


ダンテ

「とりあえず解体し終わった馬肉を持ってきたが、ここからどうするんだ?」


サクラ

「最近読んだ文献に、桜鍋という鍋料理の調理法があったので、試してみますか?」


ノア

()()()()鍋を作るの?」


ジン

「バラした後の革とか売れそうだよな」


ルシア

「馬の革とかデータとして存在しないもの、このGMが用意できる訳ないじゃない」


サクラ

「とりあえず鍋を作るので、その辺で何か食べられそうな山菜とか採ってきてください」


ダンテ

「分かった」


ノア

「ラジャー!」


 それでは桜鍋もとい、サクラ鍋を作ろう

 まずは鍋が必要だが…


サクラ

「最近のこの卓は調理が多いので、調理セットを買っときました」


ルシア

「用意周到ね

 あのナイトメアでさえ持ってなかったのに」


ジン

「大体その辺のものを加工したり、野性味あふれる調理法だったよな」


 焚き火を焚いて鍋を乗せ、温まってきた辺りで馬肉の脂身を鍋に塗りたくる

 脂身を塗るのは、鍋への焦げ付き防止と香り付けが主な目的だ

 その後馬肉を食べる量だけ投入

 余った馬肉は後で燻製にして保存食として帰りに食べる

 あまり火が通り過ぎないように注意しながら馬肉を炒める

 火が通り過ぎると馬肉が硬くなるからだ

 肉の色が赤から茶色に変わり始めた辺りで酒を投入

 酒を…


ルシア

「…酒なんて持ってるの?」


サクラ

「…保存食と一緒に味噌などの調味料は持ってきましたが、酒は無いですね

 肉の臭みが残るかも知れませんが、まあ無いものは仕方ないので諦めましょう」


 酒を除いた砂糖、醤油、味噌を割下として投入

 そろそろ馬肉以外の食材を入れたいところだが、手持ちの保存食に使えそうなものは少ない

 というか無い


ノア

「ただいま〜!」


ダンテ

「色々と食べられそうなのを採ってきたが、俺には知識がないから保証はできないぞ」


サクラ

「その辺は見識判定で調べるので安心してください」


 山菜採りから帰ってきたメンバーから食材を受け取り、パパッと選別する

 毒キノコやただの草など食べられないものをを除外し、残った食材を鍋に投入

 水分が少し心許ないので水を追加


サクラ

「大体完成ですね」


ノア

「わーい!」


ジン

「じゃあ食べるか」


ルシア

「ホワイトを待ってあげなさいよ」


ダンテ

「ならその間に余った肉を燻製にしておこう」


 こうして、残った馬肉を燻製にした後、窓を塞ぎ終えたホワイトを加えて鍋パーティを開催したのであった

 …一応言っておくけど、この後戦闘だからね?

老人

「……………

 …食材のレパートリーが少ないな」


王冠帽の青年

「今回の投稿、遅かったな」


隻眼の青年

「いや〜

 新しいTRPGやったり色々してたらいつの間にか時間空いてたんよね〜」


子供

「さくらなべってなんでさくらなべっていうの?」


隻眼の青年

「確か諸説あるんだよな〜

 1番有力なのは、切った馬肉が桜みたいな色だからってやつだな」


王冠帽

「馬の肉ってそんな色なのか?」


老人

「普通に赤かった気がするが…」


ホワイト

「鍋はちょっと臭かったけどおいしかったよ!」

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