森の探索:2つ目Part2
エントレットからエントの葉を貰い、ついでにこの森の情報を教えてもらった
話によると、ここには植物系の魔物が多く生息している森のようだ
動物がいない理由は至ってシンプル、動物よりも恐ろしい植物の数々によって、何百年も前に殲滅されたからだそうだ
…はいそこ、物騒とか言わない
アリア
「植物系の魔物が多いなら、目的のチャスナットシューターもいるんじゃないか?」
ユリーシャ
「ブラックさん、この森を最初から御存知だったのですか?」
ブラック
「…歴史までは知らん」
サクラ
「素直じゃないですね
普通にこの森の場所を教えてくれれば、もっと早くここに来れたと思うんですけど」
グリ
「…いい加減、探索しようぜ…」
グリの軌道修正により、探索を再開する
先程までと違い、動いていない草木や花に注意を向ける
何しろ植物系の魔物ばかりの森だ、注意する対象は自ずと絞られる
アリア
「…球根みたいのから生えてる、真っ赤な大きな花
なんかグルグル回ってる、葉っぱが鋭い綺麗な花
茶色い実を大量に実らせた、両腕付きの歩く木
…これくらいか?」
サクラ
「出てきた順に…ブラッディーペタル、リッパーリーフ、チャスナットシューターですかね?
ブラッディーペタルは人食い花とも言われる植物で、巨大な花で獲物を捕らえます
生命力が極めて高く、その花弁や実は薬の原料になるとか
花弁の数が戦闘力に直結し、最大数の花弁を持つ個体は攻撃回数も多く注意が必要です
リッパーリーフはスピンブロッサムの上位種で、回転する花によって宙を舞い獲物に襲いかかります
スピンブロッサムと違い刃のように鋭い葉を持っていて、花弁の攻撃と合わせて連続攻撃を仕掛けてきます
回転飛行によって植物の割に移動力が高いので、距離を取ったからと油断するのは禁物です
チャスナットシューターは自立歩行して、トゲ付きの実を投げつけて攻撃してくる木です
トゲの実の中身は食用になり、滋養強壮に優れるそうです
命中力に優れる実を連射してくるので、避けるのは諦めて守りを固めるのが良いでしょう
弱点は全て炎です」
グリ
「植物のくせに凶悪なのばっかd…
……………
…おい今なんて言った?」
サクラ
「弱点は全て炎です」
ブラック
「…そこじゃない」
サクラ
「チャスナットシューターの事でしたら、メイン盾の人に聞いたらどうですか?」
ユリーシャ
「アリアさん!
チャスナットシューターは合計何体ですか?」
アリア
「茶色い実の木か?
……………
…大体3体くらいだと思うぞ
それにしてもエントレットといい、幹の溝が顔みたいで気持ち悪いな」
ブラック
「…3体なら《薙ぎ払いⅠ》で一掃できるか」
グリ
「先制は…難しそうか」
ユリーシャ
「このパーティ唯一の弱点は、先制要員が居ない事ですからね」
…戦闘前に喋る暇があるなら、先制攻撃を仕掛けるのは簡単な気がするだろう
だが、ルール上先制判定に成功しないと先手は打てないのである
まあ、先手はチャスナットシューターからだね
…え?戦闘仕掛けた側が後手になる具体的な理由?
ドラクエとかでもたまにあるじゃん
イベントとかで主人公御一行の前に急に出てきたのに、初手で驚き戸惑って何もしてこない敵みたいな感じなんだよ
……………
…これ、残虐非道の破壊軍が敵目線だな…
まあそんな事は置いといて、チャスナットシューターはその代名詞であるトゲの実を合計6個投げつける!
…しかし
グリ
「…命中力高いって言われたから身構えてたけど、普通に避けれんじゃん」
アリア
「この程度の実、痛くも痒くも無いな!」
サクラ
「…これ完封いけそうですね」
ユリーシャ
「相手の手数が多いですから、流れ弾に注意しましょう」
ブラック
「…避けられないか」
ユリーシャ
「ブラックさん、回復は必要そうですか?」
ブラック
「…この程度、要らない」
……………
…この時点でグリの回避力には及ばず、アリアは愚か流れ弾を食らったブラックにさえまともなダメージを与えられていない
チャスナットシューターが勝つのは絶望的だろう
…何故か魔物目線になってるけど、気にしたら負けだ
そんな訳で、残虐非道の破壊軍のターンに移行する
最初に動くのはグリ
手に持った武器で攻撃する前に、ある疑問を口走る
グリ
「…これってさ、こいつらが投げてきたトゲの実を回収するのはダメなのか?」
ユリーシャ
「……………
…難しいと思います
私たちが必要としているのは、飽くまで店のメニューとして使う食材です
流石に人を攻撃した挙句、地面に転がった実は使えないでしょう」
グリ
「…まあそんなうまい話はないよなぁ…」
アリア
「要はまだ実ってる方のトゲの実を持って帰ればいい話だろ?」
グリ
「はいはい…
…とりあえず攻撃するか」
渋々チャスナットシューターとの間合いを詰め、《挑発攻撃Ⅰ》を乗せた攻撃でヘイトを稼ぐ
グリ
「うわぁ…
…俺が挑発したチャスナットシューター、めっちゃ葉っぱ震わせて威嚇してくるんだけど」
次に動くのはブラックだ
チャスナットシューターに近付き、大剣を構える
ブラック
「…薙っ!」
…まあ、《薙ぎ払いⅠ》ですよね
ちなみに、これでチャスナットシューターのHPを半分程削った
ブラック
「…流石に削り切れないか」
アリア
「私が攻撃しても当たるとは思わないけど…
…やっぱりダメだ!私が守るよ」
アリアも他の2人のようにチャスナットシューターとの間合いを詰め、手にした剣で攻撃を繰り出す
…まあ、攻撃は盛大にスカしたが、他の仲間を守る体制に入る
うん、アリアはこれで良い、ってかこれが一番良い
ユリーシャ
「パーティの安定感が高すぎると、ヒーラーである私の仕事が減って暇ですね…
まあ皆さんが元気なのは良い事ですが」
サクラ
「そして後衛は安全の為に前線に向かう…
…普通に考えたらおかしいですよね」
ユリーシャさんとサクラも前線に出て、ついでにアリアに庇ってもらう
…本当ならアリアが《かばう》を宣言した後に近付いた彼女たちは《かばう》圏内に入らない筈だが、まあそこはGMの温情って事で
そして、チャスナットシューターのターンが始まる
まずは挑発されて激おこのチャスナットシューター
グリに向かって2個のトゲの実を投げつける
グリ
「…まあ、余裕だな」
……………
…マジでさ、グリに命中判定の攻撃当てる手段なんか無いの?
まあ今は魔法が当たるからまだマシだけどさ、GM的に魔法の処理が面倒だから魔物に魔法使わせたの殆どないんよね〜
……………
まあ、そんな事は置いといて、残り2体のチャスナットシューターの攻撃だ
アリア
「まあ、あんたらの攻撃は無駄だけどね!」
ブラック
「…俺に3個飛んできたぞ
普通に全部当たったし」
ユリーシャ
「ブラックさん、回復しますか?」
ブラック
「…問題ない」
流れ弾は全てブラックに飛んできた
しかもアリアが庇った攻撃もブラック狙い、グリ以上にヘイトを稼いでいる
まあ、DPS一番高いのブラックだし、ここでブラックが倒されたらチャスナットシューターを倒す火力はないから、ブラックが狙われるのは当然か
そんなこんなで残虐非道の破壊軍のターン
最初に動くのはグリ…ではなくブラック
大剣を横に構え、一気に振り払う
ブラック
「…薙っ!」
さっきの攻撃でチャスナットシューターのHPを半分程削っていたが、この攻撃で倒れたチャスナットシューターはいない
まあ、半分『程』ですしお寿司
ブラック
「…チッ
ギリギリ残ったか…」
グリ
「えっと…
…この場合はどうした方が良いんだ?」
サクラ
「さっき挑発したチャスナットシューターなら、次の攻撃で倒せますよ」
ユリーシャ
「ですが、新たに別の対象を挑発した場合は相対的にアリアさんの負担が減りますね
その代わり、グリさんの負担が増えますが…」
グリ
「……………
…まあ、どうせこいつらの攻撃は余裕で避けれるし、別のを挑発するか」
そんな訳で、さっきとは違うチャスナットシューターに《挑発攻撃Ⅰ》を乗せた攻撃を繰り出す
攻撃は普通に命中し、チャスナットシューターのヘイトを稼ぐ
グリ
「よし」
アリア
「私は攻撃しないでいいか」
ユリーシャ
「アリアさん、《かばう》をお願いします」
アリア
「分かってる!」
アリアは攻撃をせずに、仲間を庇う事に集中する
…まあ、攻撃してもしなくても変わらないから攻撃しないだけだが
ユリーシャさんとサクラも特に何もせずに手番を終わらせる
そしてチャスナットシューターのターンが始まる
…はい、2体のチャスナットシューターがグリを狙って避けられて、1体がブラックを狙って1発庇われて無効化
ブラックに多少のダメージを与えて終わった
ブラック
「…妙にヘイトを稼いだな…」
ユリーシャ
「回復しますか?」
ブラック
「…まだ問題ない」
アリア
「ここで薙ぎ払ったら勝ちか?」
サクラ
「そうですね
黒い人の火力なら、余裕でオーバーキルでしょう」
グリ
「そんな訳で、頼めるか?」
ブラック
「…言われなくとも」
ブラックが大剣を構え、3本の木を目掛けて一気に振るう
ブラック
「…薙っ!」
これにて戦闘終了
戦利品判定と戦後処理をしよう
先に戦利品を提示しよう
トゲの実(150G)が12個、ちなみにリプレイ書きながら作者が今振った
だって前回の〈黒猫亭〉でバラされちゃったし、戦利品くらいは振っとかなきゃって思ったからね
ちなみに平均個数は3体で4.5個、荒ぶったな〜
サクラ
「平均数の2倍超って、相当荒ぶりましたね」
ブラック
「…戦利品判定の2dで2回6ゾロが出たからな
その後の個数の1dで2回6が出たし、3体目の戦利品判定は1ゾロが出た」
グリ
「確率おかしいだろ」
ユリーシャ
「一先ず目標数達成しましたので、帰りますか?」
アリア
「まさか3体倒しただけでシナリオが終わるとはな〜」
ブラック
「…文句は作者に言え」
そんなこんなで、この森を後にする残虐非道の破壊軍
次回、帰宅!
デュエルスタンバイ!
…一方その頃、〈黒猫亭〉では
ダンテ
「…確かに毬栗を投げてるな」
ノア
「何見てるかって?
…お答えしましょう!
グループSNE発売の『ソードワールド2.0 魔物カードセット』(1800円+税)に入ってるチャスナットシューターのカードのイラスト!
作者が確認の為に買ってきたの」
ニャック
「まさかこのレベル帯でこの魔物データたちを1980円で買うとは…
リプレイで使うとしても、俺たちのシナリオでは絶対使わないよな…」
ダンテ
「まあ…
…2.5の卓では使うかもしれないだろ?」
ウィザード
「そもそも2.5卓は動くのか?」
ニャック
「えっと…
……………
…なんやかんやで凍結してるね〜」
ノア
「ダメじゃん!」
ダンテ
「一応俺の中の人が2.5メインで小説を書いているが、趣味の範囲だから投稿はしないだろうな」
ニャック
「まだ出てないキャラとか別卓のキャラとかめっちゃ出てたもんな〜」
ロクダット
「御意」
ウィザード
「何故ここで御意!?」
ロクダット
「意味はないでござる」
ニャック
「いきなりぶっ込んできたな〜」
ダンテ
「…元々何の話だったっけ?」
ウィザード
「2.5卓の話じゃなかったか?」
ノア
「違うよ
作者が散財した話だよ」
ロクダット
「栗を調味料にする話でござる」
ニャック
「一応やり方は聞いたけど…
…本当にそんなので出来るのか?」
ロクダット
「最終手段として、栗とラプテラス肉で煮物を作るという手もあるでござる」
ダンテ
「まあその辺はおつかい組が帰ってきてからだな
実際ここにトゲの実がない訳だし」
ニャック
「それもそうだな」
ノア
「いつもなら、もうすぐ他の人が乱入してくる時間帯だよね〜」
ウィザード
「ここにいない人だと…
…ジンかルシアか?」
ダンテ
「ジンは滅多にここに来ないから、となると…」
ルシア
「ただいま〜
……………
…何でナイトメアがここに残ってるのよ」
ニャック
「いやここ俺の家だぞ?」
ノア
「お姉ちゃんだ〜!」
ルシア
「藁とか羽とか色々ついてるけど、さっきまで納屋で寝てたりしたの?
全く…もう少し身だしなみに気を使いなさいよ」
ノア
「えへへ〜♪」
ウィザード
「なんか…めっちゃ姉属性振りまいてるな…」
ダンテ
「なんだかんだで久々の登場だからな
…最後の出番ってシナリオ関係ない所でエール飲んでたくらいか?」
ニャック
「ところで、なんで俺がここにいちゃいけないんだ?」
ルシア
「クエスト行ったと思ったのよ!
悪い?」
ダンテ
「いや悪くはないが…
…いつもなら、この辺で試作品食べさせてるんだが…」
ウィザード
「私が来てから作ってないよな」
ニャック
「作ってたとしても、どうせ俺が作った料理は食べないだろ?」
ルシア
「食べないわね」
ダンテ
「……………
…ニャックとルシアの会話が成立している事に違和感しか覚えない…」
ウィザード
「ってかオチが行方不明になってるぞ」
ロクダット
「拙者に任せるでござる」
ダンテ
「何かいい案があるのか?」
ロクダット
「…忍法、木っ端微塵の術!」
ウィザード
「ロクダットが爆発した!?」
ルシア
「爆発オチなんてサイテー!」
老人
「……………
なんか…〈黒猫亭〉が破茶滅茶な事になってるな…」
隻眼の青年
「後書きが増殖してる感はあるよな〜」
王冠帽の青年
「後書きが増えるってどういう事だよ…」
子供
「こんかいはどんなはなしをするの?」
隻眼の青年
「ん〜と…
…2.5卓の話するか?」
王冠帽の青年
「遂に本編を無視するのか」
老人
「2.5卓の事はよく分からんから、隻眼よろしく」
隻眼の青年
「へいへい〜
今までのSW2.0卓は荒ぶるGMのダイスとかGMの温情とかでヌルゲーだったんよね
だからSW2.5では難易度とにかく上げてシナリオやってたんだけど…
…なんか残虐非道の破壊軍に慣れてると初期キャラが弱すぎるって感じて興味が失せていった」
王冠帽の青年
「なんかオリジナルのNPCとか作ってないのか?」
隻眼の青年
「正直、2.0卓よりもNPCは豊富に作ってたね
まあやった回数が少ないからまともに出てきたNPCがほとんどいないけど」
老人
「要は、再スタートするにあたって色々と入念に準備したが、インフレ環境に慣れすぎて飽きられた…と?」
隻眼の青年
「…まあそんな感じだな〜」
子供
「いつかやらないの?」
王冠帽の青年
「せっかく準備したのに勿体無いよな」




