パーティバランス
トゲの実を求めて、ロシレッタを後にした残虐非道の破壊軍
目的地は森、しかもチャスナットシューターがいる森に限られる
ユリーシャ
「近くの森ですと…郊外の森でしょうか?」
ブラック
「…いや、あの森には弱い魔物しかいない
チャスナットシューター並の強さはいないだろ」
サクラ
「だったら、バルトゥーの屋敷があった森の周辺が良さそうですね」
アリア
「バルトゥーの屋敷?
なんだそれは?」
グリ
「俺は分かんねぇが…
その辺りに森があるのか?」
ユリーシャ
「確かに森はありますが…歩いて半日は掛かりますね
一先ずその方向に向かって、見つけた森を手当たり次第探索しましょう」
グリ
「手当たり次第って…
迷ったりしないでくれよ?」
ユリーシャ
「ちゃんと地図を持っているので、安心してください」
アリア
「探索なら私に任せな!
屋外限定だけどな」
サクラ
「レンジャー持ちですか
役職からして…《不屈》目当てですかね?」
ブラック
「…先に行くぞ」
ユリーシャ
「ブラックさん、そっちじゃないですよ?」
…ブラックに協調性がないのが気になるが、とりあえずバルトゥーの屋敷があった場所に向かうようだ
方向は南、ちなみにブラックは東に向かおうとしたようだ
南に向かって歩くこと30分、森はまだ見つからない
グリ
「なあ引率の人ー
全然森が見当たらないんだけど?」
ユリーシャ
「一応の目的地である森までは半日掛かるんですよ?
この辺りにある森の殆どは地図に載っていないので、新しい森を探すのも困難です」
アリア
「まあいいじゃないか
こういう地道な作業が冒険者らしいだろ?」
サクラ
「やってる事は家事手伝いですけどね」
ブラック
「…はぁ」
歩きながら森を探す残虐非道の破壊軍
森は見つからなかったが、蛮族の一団に見つかってしまったようだ
アリア
「…何かが近付いてくる音がするぞ?」
グリ
「姉貴…
囲まれた後に言われても困るよ…」
ユリーシャ
「…どうやら穏便に済ませる空気では無さそうですね
サクラ
「3体がボガードソーズマン、残りの2体がボガードトルーパーですね
ボガードソーズマンは隠密行動や斥候に特化した細身のボガードです
両手に装備した剣による2回攻撃やボガード特有の連続攻撃など手数が多いですが、戦闘向きではないので火力や耐久は低いです
ボガードトルーパーは盾と剣で武装した屈強なボガードです
盾を持っているので耐久性能が高くしぶといですが、機動力に欠けるので強力な一撃を与えると良いでしょう
弱点はボガードソーズマンが物理攻撃、ボガードトルーパーが土属性です」
アリア
「意外と攻撃力が低いんだな
これなら素の防護点でいいか〜」
ブラック
「…これは先手を取られてるな」
このまま戦闘に突入する
ボガードの集団による先制攻撃が、残虐非道の破壊軍を襲う!
…しかし
アリア
「私が守る!」
グリ
「…攻撃が止まって見えるね」
…ほとんど全ての攻撃をアリアが庇った
まあ、アリアは全くダメージを受けてないんだけどね
ちなみに、庇い損ねたソーズマン3体の攻撃はグリに向かい、全て避けられてしまった
ここからは反撃の狼煙を上げる
グリ
「まずは俺から行かせてもらうぞ
…喰らえ!」
ボガードソーズマンA
「ガッ」
グリの攻撃はソーズマンAに当たるが、ほとんどダメージを与えていない
だが、グリの狙いはダメージを与える事ではない
ボガードソーズマンA
「…ボガガグゴッ!」
…ソーズマンAはグリに怒りの矛先を向けたのだ
これは戦闘特技《挑発攻撃Ⅰ》の為せる技だ
簡単に説明すると、与えるダメージが下がる代わりに、敵のヘイトを自分に向けさせる戦闘特技だ
まあ頭が良い敵には全く効果は出ないが…
どれくらいヘイトが向くかはGMの匙加減なので、GMによっては全く意味を成さない悲しい戦闘特技になる可能性もある
まあ、作者がGMの場合は通常の効果以上にヘイトを稼げるけどね
次に行動するのはブラック、自分の大剣を横に構える
グリ
「俺が攻撃した奴は残しといてくれ」
ブラック
「…薙っ!」
ボガードトルーパーA
「ガゴッ!」
ボガードトルーパーB
「ブガッ!」
ボガードソーズマンB
「ボ…ゴ…」
ブラックは、まとめて3体のボガードを薙ぎ払った
これは戦闘特技《薙ぎ払いⅠ》によるものだ
簡単に説明すると、ダメージが下がる代わりに3体の敵をまとめて攻撃できる戦闘特技だ
まあ、2H武器をファイターで振る時限定だが…
…正直言うと、2Hファイターの必須特技の1つと言っていいほど強い
だって複数対象だよ?ドラクエのブーメランの雑魚殲滅力とか考えてみ?
…話を戻そう!
とりあえず今のでソーズマンBの人生が幕を閉じた(人ってか蛮族だけど)
アリア
「当たると良いけど…やっぱりダメだ!」
…アリアはトルーパーを狙って攻撃をしてみたが、寸前の所で避けられてしまった
だが、アリアは攻撃目的ではない
ちゃっかり他の仲間を庇う態勢に入る
ユリーシャ
「…今回はMPを温存しておきましょうかね」
サクラ
「じゃあ私も」
…そんな訳で、残虐非道の破壊軍の行動は終わった
ここからはボガードたちのターン、先に動くのはグリに激怒するソーズマンA
ボガードソーズマンA
「ボガガ!」
グリ
「余裕余裕!」
…だが、グリには全く当たる気配はない
続いてソーズマンCが追撃するが…
ボガードソーズマンC
「ボガ!」
グリ
「…それで本気か?」
…当たる気配は一向に無い
次はトルーパー2体、ブラックを狙うが…
アリア
「こっちだ!」
…アリアに庇われて攻撃が届かない
アリアに当たった攻撃もかすり傷にすらならずに弾かれてしまう
…これがパーティバランスの恐ろしさだ
敵の攻撃はタンクのアリアが全て担い、庇いきれない攻撃は回避盾のグリがヘイトを稼ぎ避ける
敵への攻撃は2Hファイターのブラックで一掃し、万が一ダメージを受けてもヒーラーのユリーシャさんが回復してくれる
敵の情報はサクラが事細かに解析し、弱点をさらけ出す
…正直、バランスが良すぎて怖い
そしてこちらのターンが来てしまった…
グリ
「なら今回は別の敵にk…」
ブラック
「…薙っ!」
ボガードトルーパーA
「ガ…バ…」
ボガードトルーパーB
「ゴ…バ…」
ボガードソーズマンC
「バーガ!」
グリの行動を差し置いてブラックが薙ぎ払う
この攻撃により、トルーパーAとBが帰らぬ人(蛮族だけど)になってしまった
まあ、ソーズマンCには避けられてしまったが…
ブラック
「チッ…避けられたか…
…余ったCを狙え」
グリ
「…なるほど、分かった
喰らえ!」
ボガードトソーズマンC
「バッ!
…ボガブゲボバッ!」
グリの攻撃はしっかりソーズマンCに当たったが、全くダメージを与えられなかった
まあ、挑発は大成功だけどね
アリア
「当たるといいけど…当たった!」
ボガードソーズマンA
「ガッ!」
次のアリアの攻撃はしっかりソーズマンAに当たったが、あまりダメージにはなっていない
その代わり、しっかりと守りの態勢に入る
ユリーシャ
「…安定していますが、油断は禁物です」
サクラ
「…まさか戦場のど真ん中が一番安全になるとは思いませんでした」
正直、戦場から離れるよりもアリアの側にいる方が安全である
だって守ってくれるからね!
そんな訳でボガードたちのターンだ
ソーズマンA
「ボガガッ!」
ソーズマンC
「ボゴガッ!」
グリ
「余裕よy…
…あっ、自動失敗」
ソーズマンAの攻撃は避けきれたが、Cの攻撃で自動失敗を出してしまう
だが、グリは人間だ
ソードワールドの人間と言えば、何だっけ?
グリ
「運命変転は…まあ温存しておくか
…痛っ!」
…運命変転は1日1回という制約がある
現在の戦闘はまだ今日が始まったばかりの時間帯だ
ここで使うのは勿体無いと判断したのだろう
まあ、連続攻撃による次の攻撃は余裕で避けたけどね
そして残虐非道の破壊軍の反撃が始まってしまった…
ブラック
「…薙っ!」
ボガードソーズマンA
「バ…ボ…」
ボガードソーズマンC
「バ…ガ…」
…はい、戦闘終了
戦利品を漁る残虐非道の破壊軍
獲得したのは、鋭い武器(100G)が6本と意匠を凝らした武器(150G)が1本、それから豪華な武器(500G)が1本だ
ユリーシャ
「回復しますね
傷は浅いですから…【キュア・ウーンズ】!」
グリ
「えっと、どうもッス」
アリア
「グリ!大丈夫か?
傷を見せてみろ!」
グリ
「姉貴、もう治ったんだけど」
サクラ
「それにしても、圧勝でしたね」
ブラック
「…先を急ごう」
ユリーシャ
「ブラックさん、何度も申し上げておりますが方向が違いますよ?」
…頑なに東に行こうとするブラック
ブラックは東に親でも殺されたのか?
まあ、両親はどちらも〈黒猫亭〉でピンピンしてるけどね
…一方その頃、〈黒猫亭〉では
ニャック
「とりあえず強火で一気に焼いてみたけど…
…それでも肉汁は逃げてくな〜」
ダンテ
「……………
…相変わらず、匂いは美味そうだな
さっきよりはマシだが、やっぱりジューシーさに欠けるな」
ニャック
「まあそうなるよな〜
…他に肉汁を閉じ込める方法あったっけ?」
ノア
「…美味しそうな匂い〜」
ニャック
「お?ノアが帰ってきt…
…頭に藁付いてるぞ?」
ダンテ
「羽毛も付いてるな…
…何してたんだ?」
ノア
「トワイライトと遊んでたら寝ちゃってたの
ねぇねぇ、何作ってるの?」
ニャック
「えっと…
…宿で出す新メニューの試作品」
ダンテ
「匂いは美味そうだが、味は微妙なんだよな」
ノア
「私も食べたい!」
ニャック
「まあいいけど…
そうなると今から作らなきゃだな〜」
ダンテ
「…俺ので良かったら食べるか?」
ノア
「ありがとう!
いただきま〜す!」
ダンテ
「……………
…どうだ?」
ノア
「…お肉の味がしない?」
ダンテ
「まあ、そうなるよな」
ニャック
「問題は味付けと肉汁なんだよな〜」
ノア
「アプローチを変えてみたら?」
ニャック
「アプローチね〜
…まあやってみるか」
王冠帽の青年
「なんか…安定感が今までと違うな」
隻眼の青年
「そりゃそうだろ〜
残虐非道の破壊軍のバケモノ担当が揃ってるからな」
老人
「実際バケモノ集団になるからな…」
子供
「こんかいはなにをせつめいするの?」
老人
「アリア、グリを説明したから…
…ブラックだな」
隻眼の青年
「んじゃ説明するぞ〜
ブラックは人間の重戦士かつ狂戦士で、中の人はこのリプレイの作者でもあるニャック(オリジナル)だ」
王冠帽の青年
「おいおい…
狂戦士ってどういう事だよ」
隻眼の青年
「そのままの意味だぞ?」
老人
「確かに、あいつは戦闘狂だな」
子供
「ちからもつよいしね!」
王冠帽の青年
「毎回毎回、凄いダメージを出してるよな」
隻眼の青年
「まあ残虐非道の破壊軍の筋力担当だからな〜
病的なまでに力に執着してるし」
老人
「まあ、パーティ内の単発最高ダメージを毎回更新してるのはブラックだからな
合計最高ダメージは他のキャラがよく更新するが、単発だとブラックを超えるキャラはいないな」
王冠帽の青年
「…本当に人間なのか?」
隻眼の青年
「人間なんだよな〜」




