燃える水の島
泳ぎ始めてから1時間、ようやく島に辿り着く
3人が岸に上がった後を追うように、ヒポグリフに乗った2人が上陸する
ニャック
「はぁ…はぁ…
…やっと着いたな…」
ダンテ
「はぁ…はぁ…
…とにかく疲れた…」
ウィザード
「はぁ…はぁ…
…何この肉体労働…」
サクラ
「お疲れさまです」
ノア
「早く迷宮に行こうよ!」
ダンテ
「はぁ…はぁ…
…ちょっと休ませてくれ…」
…まあ、1時間も泳いだらそうなるわな
今までよく足つらなかったよな〜
ひとしきり休んだ後、島の探索を始める
地面はほとんどが岩で、苔すら生えていない
こんな場所に動物が生きているのか心配になってくるが、動物の代わりに幻獣が生息している
現に頭上では雷を纏った怪鳥が飛び、辺りの壁に空いた横穴には鷲の頭と翼を持つ獅子が巣を作っている
サクラ
「あの鳥はサンダーバード、そこのはグリフォンですね
どちらも幻獣の一種で、サンダーバードは雷を操る力を持ち、グリフォンはライオンと鷲の能力を兼ね備えていると言ったところでしょうか?
サンダーバードはほとんど住処を持ちませんが、産卵期などには特定の場所に住み着きます
腹具合や気分によっては敵対してくる場合もあるので、注意しましょう
グリフォンは比較的温厚な性格ですので、敵意を出さなければ大丈夫だと思います
稀にですが、我々の使う交易共通語を片言で話すグリフォンもいます
ちなみに弱点はサンダーバードが魔法、グリフォンは風属性です」
ダンテ
「毎度毎度、こいつの知識量は凄いよな…」
ニャック
「おかげでGMは、正体不明の怪物が出せなくて困ってるんだけどな〜」
ウィザード
「さっきはワイバーンも居たからなー」
ダンテ
「まるで幻獣の楽園だな」
ニャック
「まあ、幻獣以外にも蛮族がちらほらいるけどな〜」
ノア
「トワイライト、お手」
そんなこんなで島を探索した彼らだが、ここである問題に気付く
…え?帰り方?
それは後で考えるからパスね
…え?現在地?
ここはちゃんとファルブレイム島で合ってるから
…とりあえず、答え合わせだ
ダンテ
「そういえばニャック
魔剣の迷宮の場所は聞いたのか?」
ニャック
「え?
…この島にあるって事しか聞いてない…」
ダンテ
「…そうだったよな…」
サクラ
「つまり、この幻獣だらけの島で迷宮を探さなければいけないという事ですか?」
ダンテ
「敵対的な幻獣に出会ったらマズイな…」
ウィザード
「空から探すのはどうだ?」
ノア
「やってみる?」
サクラ
「サンダーバードの放電で墜落したいなら構いませんよ」
ウィザード
「…遠慮しとく」
ダンテ
「迷宮を探索する冒険者が多いって言ってたから、その辺で冒険者を探すとかはどうだ?」
ニャック
「結構この島を探索してたけど、他の冒険者を見たか?」
ダンテ
「…見てないな…」
ノア
「そこのグリフォンに聞いてくるね」
ダンテ
「いやちょっと待t…
…行っちゃったか…」
トワイライトに乗り、壁に開けられた横穴に向かうノア
近くに向かうと、それまでくつろいでいたグリフォンが起き上がる
流石は獅子と鷲を掛け合わせた幻獣、威圧感がその辺の魔物の比ではない
ノア
「ねぇグリフォンさん
この辺に魔剣の迷宮ってないかな?」
グリフォン
「……………」
ノア
「えっと…」
グリフォン
「…ソレ、ナカマ?」
ノア
「…え?」
グリフォン
「ソレ、ナカマ?」
ノア
「…あぁ!この子の事?
この子はヒポグリフのトワイライトだよ」
グリフォン
「ヒポグリフノトワイライト…?」
ノア
「うん!
それでね、近くにある魔剣の迷宮の場所が知りたいの」
グリフォン
「…メイキュウ、アンナイ」
そう言うと、グリフォンが横穴から出てくる
大きな鷲の翼を広げ、先導しながら宙を舞う
向かう方向は島の中央部のようだ…
…一方、下界では
ニャック
「…会話内容は聞こえなかったけど、グリフォンが案内してくれるみたいだな〜」
ウィザード
「マジかよ」
ダンテ
「…会話できるグリフォンは稀な個体なんだよな?」
サクラ
「そのはずですが…
これはイベント補正でしょうか?」
ニャック
「まあいいじゃんか〜
とりあえず、あのグリフォンを追いかけようぜ」
ダンテ
「はいはい…」
王冠帽の青年
「…1時間連続で泳いだって、地獄じゃないか?」
隻眼の青年
「俺は3日くらいなら連続して泳げるぞ?」
老人
「それはバケモノだろ」
子供
「こんかいはなにをせつめいするの?」
隻眼の青年
「ん〜と…
…グリフォンはサクラが説明したし、特にないな〜」
老人
「なら、今回の後書きは何をする?」
王冠帽の青年
「雑談でいいんじゃないか?」
隻眼の青年
「雑談ね〜
…とりあえず帰りをどうするかが問題なんだよな〜
なんかいい案ないか?」
老人
「そう来たか…
例えば、タイガーに向かわせるとか…いや、あの時のタイガーは警戒心が高いから無いな」
子供
「ワイバーンにはこんでもらおうよ!」
隻眼の青年
「あいつらに火を吐いたワイバーンにか?」
王冠帽の青年
「なんならグリフォンに運んでもらうのはどうだ?」
老人
「…良いかもな」
隻眼の青年
「とりあえず、グリフォン宅急便を仮決定しとくか〜」
王冠帽の青年
「宅急便って…某黒猫大和に怒られそうなんだが…」
隻眼の青年
「拠点が〈黒猫亭〉だし、大丈夫だろ?」
老人
「宅配便でいいだろうが…」




