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ある白い影の物語

 ここは、ルキスラ帝国のどこか…

 巡回中の兵士たちが、ルキスラ帝国でのある噂を話し合っている…


兵士A

「巡回って言っても、この辺回るだけなんだよな…」


兵士B

「そういえば知ってるか?」


兵士A

「いや話題言われないと分かんねぇよ…」


兵士B

「この帝国に飛び交う白い影の噂だよ!

 他に何があるって言うんだよ!」


兵士A

「勝手に喋って勝手にキレるなよ…」


兵士B

「で?

 知ってるか?」


兵士A

「そりゃ知ってるよ

 今日も朝礼で言われてただろ?」


兵士B

「あれ?

 そうだっけ?」


兵士A

「そういえば、お前は寝坊して出てなかったな…」


兵士B

「まあその噂なんだけどさ

 昨日の夜この辺で見ちゃったんだよね」


兵士A

「昨日の夜って…お前行政区の警備だっただろ?

 なんでここにいたんだよ…」


兵士B

「サボってたからな!」


兵士A

「どうなっても知らねぇぞ…」


兵士B

「でさ、その影がなんなのか俺見ちゃったんだよ」


兵士A

「影の正体が分からないから朝礼の議題になってたんだぞ?

 見える訳ないだろうが…」


兵士B

「田舎生活舐めんなよ?

 …でさ、その影の正体なんだが…女の子だったんだよ」


兵士A

「女の子?そんな訳無いだろ

 だって、話を聞く感じでは白くて細長い物体だろ?」


兵士B

「え?そうなの?」


兵士AB

「君たちは、陽性残像ってのを知ってるかな?」


兵士A

「…急に出てきたと思ったら、お前かよ…」


兵士B

「なんだそれ?」


兵士AB

「暗い場所で明るい物体が動いているのを見ると、それが尾を引いて見えるという錯覚のことだ

 つまり、ルキスラ帝国を騒がせる白い影の正体は、陽性残像によってそう見えるだけの少女…という事も十分にありえる」


兵士A

「…なるほど?」


兵士B

「ほらな!

 俺の言った通りじゃないか!」


兵士A

「…で?

 どんな女の子だったんだ?」


兵士B

「確かね…チビのエルフだったかな?」


兵士A

「は?エルフなのにチビ?

 そんな訳無いだろうが…」


兵士O

「なんの話をしてるんだい?」


兵士AB

「おやおやこれは…」


兵士A

「なんでここに集まってくるんだよ…

 俺たち待ち合わせでもしてたか?」


兵士B

「例の白い影の正体についてだよ」


兵士AB

「なんとエルフの少女だったと言うね

 しかも低身長の」


兵士A

「エルフのくせに小さいとか、あり得ないよな?」


兵士O

「あり得ない事ではないね」


兵士B

「マジでか!?」


兵士O

「エルフが高身長というのは種族的に多いだけで、実際は人間と同じように個人差があるからね」


兵士AB

「…つまり?」


兵士O

「合法ロリエルフは実在する!」


兵士A

「そういやお前はロリコンだったな…」


兵士B

「…こいつ捕まえようぜ?」


兵士AB

「丁度私たちにはその権限がありますし…」


兵士O

「ロリが好きなんじゃない、『合法ロリ』だから好きなんだ!」


兵士A

「おいおい…

 その辺にしとけよ…」


兵士B

「仕方ないな〜

 まあ、俺たちの仲だからな!」


兵士AB

「そういえば、あの噂を知っていますか?」


兵士A

「…デジャヴを感じる言い方だが…」


兵士B

「あれだろ?

 秘密裏に行われてる謎の研究のことだろ?」


兵士A

「なんでお前は分かるんだよ…」


兵士O

「外見が衰えなくなる薬を幼児に飲ませる研究のことかな?」


兵士A

「合法ロリを量産するな」


兵士AB

「意外と良い線行ってるね…」


兵士B

「お前知ってるのか!?」


兵士AB

「まあ噂程度だけどね」


兵士A

「…そんな話をこんな場所でしていいのか?

 最悪反逆罪で死刑だぞ?」


兵士AB

「まあ問題ないでしょう

 どうせただの独り言だから」


兵士O

「詳しく聞こうかね…」


兵士AB

「どうやら、この帝国では非人道的な実験を行ってるらしい…

 しかも、穢れに関係する研究だとか…」


兵士A

「…穢れ?」


兵士B

「マジで?」


兵士O

「穢れ…合法ロリ…貫通済み…閃いた!」


兵士A

「通報した」


兵士B

「はいはい、詳しい話は牢屋にぶち込まれてからにしようね〜」


兵士O

「三食昼寝と合法ロリ付きなら終身刑も甘んじて受けよう」


兵士A

「死刑だよ」


兵士AB

「まあこんな所にしておこう

 丁度例の白い影が出てきたから」


兵士A

「…え?」


兵士B

「マジでか!?」


兵士O

「合法ロリエルフちゃ〜ん!

 僕の愛を受け取って〜!」


兵士A

「はいはい、お前は豚箱に入ってろ…」


 …この兵士たちの頭上で、白い影が尾を引く

 その影を目で追いながら、兵士たちは巡回に戻るのであった…

老人

「…名称詐欺とか言うな」


隻眼の青年

「まあ、白い影の出番は全く無かったからな〜」


王冠帽の青年

「ある兵士たちの物語だったもんな」


白い影

「本当だよ!

 全くひどいよね〜」


王冠帽の青年

「…え?」


白い影

「私が主役のはずなのに、全くと言っていいほど出番が無かったんだもん

 絶対おかしいでしょ?」


隻眼の青年

「まあ、お前は頭空っぽなキャラだからな〜

 なんの抵抗もなく本編と後書きの壁越えてくるし」


老人

「ああ、確かにこんな感じの奴だったな…」


王冠帽の青年

「ちょっと待ってくれ…

 …一応このリプレイはこの爺さんの昔話の体で進めてるんだよな?

 なんで登場人物と語り手が共演しちゃってるんだ?」


白い影

「簡単だよ

 ほら、おじちゃんが詐欺って言ってた所の上の方に線あるじゃん?

 あれ越えてきただけだよ〜」


隻眼の青年

「結構できるもんだよな〜」


王冠帽の青年

「…収集つかなくなってきたな…」


老人

「…この白ゴキブリが出てきたら、問答無用で完結させるのが最善手だ」


白い影

「みんな〜

 私をよろしくね〜」

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