ロシレッタの英雄、その名は…
ロシレッタに襲撃してきたドレイク軍団、そのリーダーを倒す事に成功した
早速兼唐突だが、この戦闘の被害を説明しよう
まずは人族側、死者0人と負傷者が68人、現在回復持ちが大忙しという状況
街への被害は全く無し、冒険者たちはロシレッタを守り抜いたのであった
次に蛮族側、死者はマークを含むドレイクが10人、マークの魔剣は消失
完全に人族側の勝利に終わったのであった…
ユリーシャ
「もうMPが切れそうですよ…」
ニャック
「弾丸代払って欲しいもんだよ…」
ロクダット
「任務達成でござる」
ダンテ
「お疲れ
結局何人を回復したんだ?」
ニャック
「残弾数からして…8人くらいか?」
ユリーシャ
「私は15人程…」
ロクダット
「拙者は10人でござる」
ジン
「俺も知らない冒険者に回復してもらったからな」
ルシア
「おいタマネギ!
そこで待ってなさいよ!」
ウィザード
「嫌だよ!
だって回復終わったら殺しに来るんだろ?」
サクラ
「お疲れ様でした」
ノア
「それにしても疲れたね〜」
ニャック
「マークからは〈剣のかけら〉が合計15個手に入ったけど、他はどうなったんだ?」
《…討伐お疲れ様でした
今回戦闘に参加した冒険者は、ロシレッタ自然公園に集まってください》
ダンテ
「…ひとまず公園に向かうか?」
ユリーシャ
「それもそうですね」
ニャック
「報酬はどれくらいになるのかな〜」
そんなこんなで、戦利品を回収しながらロシレッタ中央の自然公園に向かうのであった
ロシレッタ市街の中央、そこには広大な自然公園とそれに囲まれた三角形の建物が建てられている
その自然公園に設置された1つの演壇、そこには人間の女性とドワーフの男性、エルフの男性の3人が乗っていた
ダンテ
「…誰だあれ?」
ニャック
「あれがロシレッタの三無能だよ〜
右から“活火山”アデラ、“岩石頭”ヨルゲン、“狭間に揺れる”シモンだ」
アデラ
「ここは3人がそれぞれ報酬を渡すのが手っ取り早くて適切でしょ!
なんでそれがわからないの!」
ヨルゲン
「却下じゃ
ロシレッタを統治するのは我ら三種族、よって三分割して三回に分けて渡す
異論は認めん」
シモン
「まま、ほら、おふたりさん落ち着いて、ね?
とりあえず、次の問題である報酬の量を考えましょうよ」
ダンテ
「…こんな流れで俺たちがあのドレイク軍団を討伐することになったのか」
ニャック
「これがいつもの事だからな〜」
まあなんやかんやあって、報酬が渡される時になる
ちなみに報酬の渡し方は、報酬が入った麻袋を冒険者ひとりひとつ取っていく形になった
ふたつ以上取った冒険者がいたとしても、ここには99人の冒険者と3人の代表議員がいる
この状況でそんな馬鹿なことはしないだろう
アデラ
「この戦いの功績を称え、ここにいる冒険者達には1人当たり10000Gを進呈するわ!」
ヨルゲン
「さあ冒険者よ
壇上に上がり、報酬を受け取るのじゃ」
シモン
「はい、はい、慌てないで、ね?
ちゃんと人数分あるから、とりあえず一列に並んでくださいね」
ジン
「…10000G!?」
ウィザード
「これまた凄い量だな…」
ニャック
「まあこの国を救ったんだし、そりゃね?」
サクラ
「儲けもんですね」
ルシア
「あなたほとんど働いてないでしょ…」
ユリーシャ
「10000Gあれば、孤児院をもっと綺麗に出来そうですね」
ノア
「10000G…
そろそろ自分の騎獣を買おうかな…」
ダンテ
「とりあえず俺たちも並びに行こうぜ?」
ロクダット
「御意」
まあそんなこんなで、少し出遅れた為一番最後に並んでしまった一同
彼らの番になるまでカットで
……………
…大体の冒険者が報酬を受け取った後
アデラ
「次の冒険者!」
モブ冒険者A
「…俺は、敵のドレイクを1人逃してしまいました…
なので、報酬は受け取れません」
シモン
「それを言う為にここに並んでいたのですか?」
モブ冒険者A
「…はい」
ヨルゲン
「そんなものは関係ない
活躍した冒険者は、相応の報酬を得るもの
受け取るが良い」
モブ冒険者A
「…分かりました」
ニャック
「これの次が俺たちの番だな〜」
シモン
「うん、次は君達だね
…ひょっとして、敵の指揮官を倒したのは君達?」
ダンテ
「まあ…そうですけど」
ヨルゲン
「そうか、お主達か…
お主達は敵のリーダーを倒した功績として、追加で1人当たり40000Gを進呈する」
ジン
「…合計50000G!?」
アデラ
「貴方達はこのロシレッタを救いました
その功績を称え、この勲章を捧げましょう!」
モブ冒険者たち
「おーー!!
流石はあの“残虐非道の破壊軍”だ!」
ユリーシャ
「…残虐非道の破壊軍?」
サクラ
「いつからそんな二つ名がついたのでしょうか?」
ルシア
「ちょっとその不名誉な二つ名の出自に関して詳しく話を聞きたいんだけど?」
…話は盗賊団を捕獲した時に遡る
自警団から報酬を受け取る時、自警団のリーダーが彼らの活躍を広めておくと言っていたのを覚えているだろうか?
なに?覚えてない?
だったらもう一度読み返す事をお勧めする
その自警団のリーダーが彼らの活躍をどう広めたか、想像できるだろうか?
……………
…まあ、大体「残虐かつ非人道的な作戦で、盗賊を捕獲した新米冒険者集団」というような形で広めたのだろう
そんな事を広められては、そりゃ冒険者の店に行く度に変な目で見られるのは当然のことだ
モブ冒険者の誰か
「あいつらスゲーな!
あれで冒険者になったばかりだろ?」
モブ冒険者の誰か
「そんな中で国から勲章貰うとか、一体どんな汚い手を使ったんだ?」
モブ冒険者の誰か
「流石“残虐非道の破壊軍”!
手段を選ばない!」
ジン
「…ちょっとあいつら殴りに行っていいか?」
ニャック
「やめとけ
これ以上悪評がついたら厄介だろ?」
サクラ
「この二つ名になった原因の10割はジンですし」
ユリーシャ
「まあまあ〜
報酬と勲章も貰った事ですし、そろそろ帰りましょうよ」
ロクダット
「御意」
ノア
「そろそろ眠いし、賛成〜」
ダンテ
「……………
…入るパーティ、間違えたかな?」
ロシレッタの英雄、又の名を“残虐非道の破壊軍”!
その冒険譚は、ここから大きな1ページを迎える事になるのであった…
そして でんせつが はじまった!
(ドラクエⅢのエンディングで流れる『そして伝説へ』を脳内再生してください)
老人
「やっとパーティの正式名称が出てきたな」
隻眼の青年
「“残虐非道の破壊軍”…いつ見てもパワーワードだよな〜」
王冠帽の青年
「誰だよこんな不名誉な二つ名考えたやつ」
子供
「こんかいはそのせつめいかな?」
隻眼の青年
「んじゃその説明をするか〜
この二つ名を考えたのh
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
?
「…クからの報告があります」
????
「あン?
なンだァ?言ってみろ」
?
「マークが…やられました!」
????
「マーク?…ギェァハハハッ!
そんな事かァ…あいつはどうせ捨て駒だからなァ!」
ーーー
「マークはどういう経緯でやられたのだ?」
?
「それが…ロシレッタの冒険者にやられたとの報告が…」
?????
「ロシレッタだと?
あそこはただの商業国だった筈だ…」
???
「そんな場所にバロンを倒す奴が居たと言うのか!?」
????
「…ロシレッタ…かァ?
今ン所あのクソジジィとの決着がついてねェが…
…調査隊を出す!」
???
「陛下!
調査でしたら私めの部隊にお任せを」
????
「ダメだァ!
テメェは別でやる事があるからなァ」
?????
「ならばこのベルディアの部隊にお任せを…」
????
「確かに、テメェらの部隊が適任だァ
…だが、失敗は許さねェからなァ?」
ベルディア
「はっ!」
?
「…それから、次の進軍経路の話ですが…」
????
「あン?
クソジジィの軍は北に追い込ンだンだよなァ?
次は籠城させて持久戦、こっちは捨て駒が大量にあるからなァ」
?
「はっ!」
????
「まァ、テメェはもう用済みだがなァ?
…死ね」
?
「…え?用済み?
何故ですk…!」
ーーー
「……………
…相変わらず、消し炭すら残りませんね」
????
「片付けは任せたぞ
…それから…なに見てンだァ?テメェ」




