依頼
さて、新たな仲間が加わったのだから、クエストを受けるっきゃない
ということで、現在はいつの間にか近所にあるという設定になってしまった〈タッフド・パフィン〉の中だ
ダンテ
「…いつ見ても凄い客数だよな」
ノア
「うぇ…気持ち悪い…
…さっきのお店とは全然違うよね…」
ルシア
「ノアは水でも飲んできなさいよ
…この店に客足取られてるんじゃないの?」
ユリーシャ
「何故近所に建ててしまったのでしょうか…」
サクラ
「立地はともかくとして…
ここはクエストも受けれるし店員も多い、おまけに店主が有能なのでここまで繁盛するのだと思いますよ?」
ニャック
「ってか、ここってうちの宿屋より後に建てられたんだよな〜」
ダンテ
「完全に殺しにかかってるじゃないか」
商売敵の視察をしながら、いい感じの依頼を受けに行く
…その前に、GMはどうやってジンと合流させようか、必死で考えていた
結局ジンと合流する手段は思いつかなかったから、まあなんやかんやで合流したことにする
ジン
「で?
その2人は誰だ?」
ニャック
「見りゃわかるだろ?
新しい仲間だよ〜」
ルシア
「ルシアよ
よろしくね」
ノア
「うぇ…私はノア…」
ジン
「勝手に仲間を増やすなよ」
ニャック
「宿にいなかったジンに言う資格はないだろ」
ジン
「ん?なんか言ったか?」
ニャック
「いえ何も」
まあなんやかんやでパーティが揃ったところで、いよいよ依頼を受けに行く
ニャック
「店主さ〜ん!
クエスト受けたいで〜す!」
エトピリカ
「…頭数が増えてるみたいだけど?」
ユリーシャ
「今日パーティに加わることになった、ルシアさんとノアちゃんです」
ルシア
「ルシアよ」
ノア
「うぇ…ノア…」
エトピリカ
「もしかして二日酔い?
酔い止めに効く飲み物あるけど、飲む?」
ダンテ
「二日というかさっきというか…」
ノア
「…お願いします…うぇ…」
ニャック
「で!
クエスト受けたいんだけど、なんかいいのない?」
エトピリカ
「…依頼を受けるにしても、人数が多いわね…
…確か、大人数向けの依頼がいくつか余ってたわよ
持ってくるから、そこで待ってなさいね」
エトピリカが彼らに『待て』と念を押した後、例の如く店の奥へと向かい、手頃な依頼が書かれた紙を探す
既に前科を持っている冒険者にも、きちんと仕事をこなす店主の鑑のような人物だ
…まあ、前回殺気を向けられたが…
エトピリカ
「何枚かあったわよ
それと特製酔い止めドリンク、まあ今回はサービスよ」
ノア
「うぇ…ありがとう…」
ルシア
「全く…なんで飲めもしない酒を飲んじゃったのよ」
ダンテ
「ふむ…
…『上質な狼の皮集め』、『ゴーレム研究の手伝い』、『ポイズントード討伐』、『馬車の護衛』…
『賞金首捕獲』ってなんだ?」
…ちなみに、今出てきた全てのクエストが、シナリオとして使えるのである
それを全部合わせて3秒で考えたのだから、作者って凄いでしょ?(全然凄くない)
エトピリカ
「ああそれね
最近、行商人が盗賊団に襲われる事件が相次いでるのよ
まあ行商人に死者が出てないから、その盗賊団の情報は結構出回ってるんだけどね」
サクラ
「情報が知られてるなら、すぐに討伐されそうですけど?」
エトピリカ
「まあ問題があるからこうなってるのよね…
簡潔に言うと、盗賊団の規模がかなり大きいのよ
自警団が度々討伐に向かうんだけど、毎回返り討ちにあってるわ」
ダンテ
「だから大人数向けなのか」
エトピリカ
「そう言うことね
目標が捕獲になってるのは、自警団が更生させようとしてるから
まあ大量の被害が出てる割に死者がいないってことは、結構な腕の持ち主だろうからね
盗賊団の捕獲人数によって、賞金が加算されるらしいわ」
ジン
「1人当たりいくら貰えるんだ?」
エトピリカ
「その辺の壁に懸賞金の張り紙があるから、それを確認した方が早いわよ」
エトピリカの言う通り、店の壁には様々な張り紙が貼ってある
求人募集や依頼書などが貼ってある中に、その盗賊団に関する紙も貼られている
ニャック
「えっと…
…1人当たり700Gって書いてあるな」
ジン
「盗賊団が何人いるかは分かるか?」
エトピリカ
「出回ってる情報から照らし合わせると…
少なくとも10人はいるわね」
ジン
「全員捕まえて最低でも7000G、7人で割り勘すると1000G…
まあ儲けとしては普通か…」
エトピリカ
「この依頼を受けるのかしら?」
サクラ
「前回と違って、探索などがないのですぐに終わると思いますよ」
ユリーシャ
「目的も盗賊団の捕獲ですし、評判も上がりそうですよね」
ジン
「それでいて報酬もそこそこ良いし、受ける他ないな」
ダンテ
「任せる」
ニャック
「そんじゃ、受けるとしますかね」
エトピリカ
「分かったわ
それじゃあ、詳しい情報を説明するわね」
こうして、新たなクエストの幕が上がるのであった…
一方その頃、ノアルシア
ノア
「うぇ…これ苦い」
ルシア
「良薬口に苦しって言うし、我慢しなさい」
老人
「説明するものがない…」
隻眼の青年
「何話そうかね〜」
王冠帽の青年
「自警団ってのが気になったんだが」
子供
「ぼくしってるよ!
おじいちゃんがおおきくしたそしきだよね!」
老人
「まあそうだが…
正式名称は『ロシレッタ自警団』、この時の自警団を説明すると、大体20人弱の有志団体だったか
ロシレッタの治安を良くしようと思っている若者たちが立ち上げた私立団体で、主に周辺警備や治安維持、あとは…何をやっていたっけ?」
隻眼の青年
「ん〜と…
…そのくらいだったと思うぞ?」
王冠帽の青年
「普通の自警団だな」
老人
「若者がほぼ思いつきで始めた団体だったからな
こんな団体は勝手に空中分解して記憶から消されるのが普通だったが…」
隻眼の青年
「まあ、そうはならないんだよな〜」
子供
「ぼくしってるよ!」
王冠帽の青年
「ネタバレは流石にマズい!」




