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フラグ回収

 ほぼ貸切状態の酒場で休憩をするヴァルキリー2人組に、ミルクとエールを持った怪しい影が忍び寄る…

 …これが酒場の店員の表現として相応しくはないのは明白だが、その店員の目的から考えるとこの表現が相応しい


ダンテ

「嫌な予感しかしない…」


ユリーシャ

「まあまあ

 ニャックさんを信じましょう」


サクラ

「というか、私たち目線でこの回をやるみたいですよ

 絶対向こう目線だと思ったのに…」


ダンテ

「そういうメタいことを言うなって」


 ニャックは慣れた手つきで、テーブルにミルクとエールを置く

 客が注文した飲み物を受け取っている間に、背中に忍ばせていたメニューを取り出し、中身を見せながら話を始める


ユリーシャ

「ニャックさん、ミルクとエールをテーブルに置いて、お客様と話し始めましたね

 …メニューを持ちながら色々と話しているので、オススメのメニューでも説明しているのでしょうか?」


サクラ

「この時間帯で休憩だと…サンドイッチがいいでしょうね」


ダンテ

「えっと…?

 サンドイッチは…7Gか、まあまあだな」


 半分聞き流している銀髪の女性と、うとうとと居眠りを始める金髪の少女

 金髪の少女が遂に夢の世界に旅立とうとした時…


サクラ

「あっ、金髪の子がミルクを溢しました」


ユリーシャ

「台布巾はないのでしょうか?」


ダンテ

「…あの子、なんの躊躇もなくニャックのバンダナを奪って、テーブルを拭き始めたぞ?」


ユリーシャ

「銀髪の人がニャックさんの頭をずっと見てますね…」


ダンテ

「嫌な予感しかしない…」


 長い沈黙…見つめ合う銀髪の女性とニャックの額に生えた親指大の角…

 …沈黙の後、銀髪の女性の何かが外れる

 次の瞬間、背中に装備していた槍を構え、ニャックに殺意を込めた連撃を繰り出す

 攻撃を間一髪のところで避け続けるニャックだが、その攻撃は店内の椅子やテーブルに幾度となく当たる


サクラ

「…銀髪の人、取り出した槍を振り回し始めましたね」


ダンテ

「うわっ!?

 椅子が飛んできたぞ!」


ユリーシャ

「金髪の子、御構い無しにテーブルを拭いてますね

 …丁度拭き終わったようです

 バンダナを何事もなかったかのようにテーブルの隅に置いているので、この先も台布巾として使うのでしょう」


ダンテ

「なんでそんなに冷静なんだよ!」


サクラ

「無作為に椅子やテーブルが飛んでくるだけなので、命中率はそんなに高くないですよ?」


ダンテ

「いや、そういう問題じゃないだろ!」


ユリーシャ

「金髪の子が動きましたよ

 …銀髪の人に何か言ってますね

 その隙にニャックさんは静かに離れているので、逃げるみたいですね」


ダンテ

「金髪の子、店員のバンダナでテーブル拭くような人だが、こういう時は常識人なのか」


ユリーシャ

「…銀髪の人、またニャックさんに襲いかかってます!」


ダンテ

「なんでだよ!」


サクラ

「…あまり槍を振るってないですね

 金髪の子に店内の物を壊すことを注意されたのでしょう」


ダンテ

「いや、暴れることを注意しろよ」


ユリーシャ

「ニャックさん、アクション映画のワンシーンのような姿勢で窓を突き破って外に逃げましたよ」


サクラ

「銀髪の人、割れた窓から追いかけましたね」


ダンテ

「…大丈夫じゃなかったな」


ユリーシャ

「金髪の子、何事もなかったかのように座ってますね

 さっきから眠そうにしてますが…寝不足なのでしょうか?

 あんなに小さな子が寝不足とは、いけませんね」


サクラ

「現在銀髪の人のエールを手に握ってますし、このままではまた溢してしまいますね」


ダンテ

「流石にエールを溢すのはマズいだろ

 …というか、店主といいコボルドの店員といい、なぜこんな状況で平然としてられるんだ?」


ユリーシャ

「慣れているような雰囲気がありますよね…

 それよりダンテさん、あの子がエールを溢す前に、エールの対処をしてください」


サクラ

「例えば、取るとか起こすとか飲み干すとか蒸発させるとか凝固させるとか昇華させるとか…」


ダンテ

「客の飲み物飲み干すのはどうかと思うが…

 途中から状態変化になってるし…」


 何故自分なのか不明なまま、客の元に向かうダンテ

 子供に教育を施すユリーシャ、多言語を操ることをコンセプトにしたサクラ、コミュ症なダンテ

 絶対にコミュニケーションを取らせるのに向かない者が、客の対処に向かう



 うとうとしている金髪の少女に近づく、挙動不審な青年…

 犯罪臭が漂う言い回しだが、側から見たらそう見えるのだから仕方がない


ダンテ

「……………」


 客の席に、静かに近づく

 ダンテとしては客を起こすのは悪いし、そもそも会話になりたくないのだろう

 しかし、隠密判定はスカウトやレンジャーの仕事

 素人のダンテには難しかったようだ

 床に転がった椅子に足が引っかかり、大きな音を立ててしまう


金髪の少女

「うにゅ…おねぇちゃん…?

 もうちょっとだけ眠らせて?」


ダンテ

「えっと…

 …構わんぞ…?」


 暫しの沈黙…

 見つめ合う2人…

 ロマンスなんか欠片もない

 ……………

 …あの、そろそろ動いて?

 やっと動いたのは金髪の少女、ダンテが姉じゃないと気付いて会話を始める


金髪の少女

「うん…?あれ?

 お姉ちゃんじゃない…?

 …私はノア、あなたは誰?」


ダンテ

「ああ、えっと…

 …一応店員のダンテだ」


ノア

「店員さん…?

 …さっきはお姉ちゃんが暴れてごめんね?

 ナイトメア見るとすぐああなるから…」


ダンテ

「…色々と言いたいことがあるが、まずは1つ

 せめて暴れるのを止めて欲しかったな」


ノア

「うーん…

 ああなったお姉ちゃんは、銃弾でも瞬間接着剤でも止まらないから無理☆」


ダンテ

「そ…そうか…

 あと、そのエール溢すなよ?

 さっきから溢しそうで仕方がなかったから…」


ノア

「…え?」


 …手遅れだった

 違う意味で、手遅れだった

 返事を返した彼女は、手に持ったジョッキに口をつけ、中の液体を半分ほど飲んだ後だった…

 こんなに小さな子がジョッキの酒を一気に半分も飲んでしまったのだ

 …児童保護団体に捕まりそうな気がするが…一応彼女は成人しているから問題ないと信じたい!


ノア

「あ…頭痛い…

 割れそう…気持ち悪い…

 …ううっ…」


 …成人はしているが、酒には弱いようだ

 自分がエールを飲んだと知った瞬間、酔いが回って倒れてしまった

 …エールのジョッキを手に持ったまま

 ……………

 …察してください


ダンテ

「うわっ!?

 …だから言ったのに…

 急いで拭かなきゃな」


 ダンテの手元にあった布を使い、テーブルを拭き始める

 …手元にあった布?


ダンテ

「……………

 …これ…ニャックのバンダナだ…」


 この光景を見たニャックの心の声が、容易に想像できる…

 『もうやめて!とっくにバンダナのライフはゼロよ!』

隻眼の青年

「新キャラの名前が発表されたぞ〜」


老人

「遂に…遂に出たか」


王冠帽の青年

「ノア…か

 一体どんなキャラなんだろうな?」


子供

「こんかいはこのキャラのせつめいだね」


隻眼の青年

「そうだな〜

 ノア、今回のシナリオから参加のヴァルキリーだ

 中の人はLINEの名前から『卯月』くんって呼ばれてるな」


王冠帽の青年

(くん)って付けてるから、男か?」


老人

「そう、つまりネカマだ

 ちなみに、『今は亡きシャドウ』の中の人でもあるな」


隻眼の青年

「つまり、ノアは2枚目のキャラシって事だな

 このノアのせいで、中の人たちが複数のキャラシを持つようになったと言っても過言ではない」


子供

「ノアはどんなひとなの?」


老人

「キャラの構築は本人でもよく分からないと言っているが、このキャラの本領は設定の濃さだな

 とにかく中の人の性癖を詰め込んだキャラで、低身長で痩せ気味で金髪癖毛のオッドアイで年齢の割に幼い見た目と中身で天然と依存癖があるAPP18の少女

 …こいつの性癖、狂ってるよな…」


隻眼の青年

「更に、この中の人は大量のキャラシを作ってるんだよな〜

 もちろん全員細かい設定付きで」


王冠帽の青年

「…設定厨か?」


老人

「まあ、そうだな」

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