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ハイカラにギャルが転生!〜令和ギャルの大正暮らし〜  作者: がお


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32/52

【32話】久しぶりの学校!?

夏休み編も終わりです。

夏休も終わり

ミアは久しぶりに学校の教室へ入った。

教室には、すでに何人かの生徒が来ている。

夏休み前と変わらない教室。

けれど、久しぶりに見るせいか、少しだけ懐かしく感じた。

「おはよう、ミアちゃん」

声を掛けられて振り向く。

そこには琴音が笑顔で立っていた。

「琴音、おはよー!」

ミアも笑顔で答える。

「久しぶり!」

「ほんと、久しぶりだね」

琴音も嬉しそうに笑った。

ミアは自分の席に鞄を置く。

「なんか、学校来るの久しぶりすぎて変な感じするね」

「うん。夏休み、長かったもんね」

「ねー」

二人は顔を見合わせて笑った。

「そういえばさ」

ミアが琴音を見る。

「鎌倉、楽しかったね!」

「うん! 楽しかった!」

琴音の表情も明るくなる。

「海も綺麗だったし、花火も凄かったよね」

「うんうん! あんなに近くで花火を見るの、初めてだったよ」

「私も!」

二人は夏休みの出来事を思い出しながら話す。

「また行きたいなぁ」

ミアが言うと、琴音も頷いた。

「私も行きたい!」

「じゃあ、また行こうよ」

「うん!」

「今度はもっと色んなところ見て回ろうよ」

「いいね!」

琴音が楽しそうに笑う。

ミアと琴音が夏休みの思い出を話していると、教室の入口から一人の少女が入ってきた。

「おはようございます」

振り向くと、伊集院だった。

「おはよー、伊集院!」

ミアが手を振る。

「おはよう、伊集院さん」

琴音も笑顔で挨拶する。

「お二人とも、おはようございます」

伊集院は二人のところへ歩いてくる。

「夏休み以来ですね」

「うん! 久しぶり!」

「鎌倉以来だね」

琴音が言うと、伊集院も微笑んだ。

「ええ。楽しかったですね」

「また三人でどっか行こうよ!」

ミアが言う。

「そうですね。機会があれば、またご一緒しましょう」

「やった!」

ミアは嬉しそうに笑った。

琴音も二人を見ながら、楽しそうに笑っていた。

ミアと琴音が話していると、伊集院がふと思い出したように鞄を開けた。

「そうでした」

「ん?」

ミアが伊集院を見る。

伊集院は鞄の中から、何枚かの写真を取り出した。

「鎌倉で撮った写真が届いたんです」

「えっ、写真!?」

ミアの目が輝く。

「うん。二人の分もありますよ」

伊集院は写真をミアと琴音に手渡した。

「わあ!」

ミアは写真を受け取ると、嬉しそうに眺める。

そこには、鎌倉で三人が一緒に写っている姿があった。

「懐かしい~!」

「本当だ。こんな感じだったね」

琴音も写真を眺めながら笑う。

「この写真、いいね!」

ミアが一枚を持ち上げる。

「三人とも、ちゃんと写ってますね」

伊集院も写真を覗き込む。

ミアは写真を大事そうに眺めた。

「これ、部屋に飾ろうかな」

「いいですね」

琴音も笑う。

伊集院は二人の様子を見ながら、静かに微笑んだ。

その日は始業式だけだったため、学校は半日で終わった。

昼前。

生徒たちはそれぞれ帰り支度を始めていた。

ミアも鞄を持ち、琴音と一緒に教室を出る。

校門へ向かって歩いていると、伊集院が二人に声を掛けた。

「ミアさん、琴音さん」

「ん?」

ミアが振り返る。

「どうしたの?」

「実は、お二人にお話があります」

「なに?」

伊集院は少し嬉しそうに微笑んだ。

「今日、父が帰ってきたんです」

「お父さんが?」

「はい」

伊集院は頷いた。

「それで、ミアさんのことを話したんです」

「私のこと?」

ミアは不思議そうに首を傾げる。

「ええ。鎌倉へ一緒に出掛けたことや、学校でのことなどを」

「へぇ~」

「そうしたら、父がぜひミアさんに会ってみたいと」

「えっ?」

ミアが驚く。

「私に?」

「はい」

伊集院は笑顔で頷いた。

「よろしければ、今日、我が家に遊びに来ませんか?」

「伊集院さんのお家に?」

琴音も驚いたように声を上げる。

「父も今日なら皆さんに会えるので、よかったらこのままいらしてください」

ミアは少し考える。

そして――。

「うん! 行ってみたい!」

嬉しそうに答えた。

「それなら、決まりですね」

伊集院が微笑む。

三人が校門を出ると、伊集院家の車が待っていた。

「わあ、車だ!」

ミアが目を輝かせる。

「はい。父が迎えを寄こしてくれました」

伊集院が答える。

運転手が車から降り、後部座席の扉を開けた。

「どうぞ、お乗りください」

「ありがとうございます」

琴音が先に乗り込み、続いてミア、伊集院の順に車へ乗り込む。

三人が後部座席に並んで座ると、車はゆっくりと走り出した。

「なんか、こうして三人で車に乗ると、鎌倉に行ったとき思い出すね」

ミアが窓の外を眺めながら言った。

「そうだね」

琴音も頷く。

「今度はどこに行こうか?」

「また鎌倉でもいいんじゃないですか?」

伊集院が笑う。

「それもいい!」

ミアが嬉しそうに答えた。

車は街中を抜け、伊集院家へ向かって走っていった。

しばらく車を走らせると、伊集院家に到着した。

「着きました」

伊集院が窓の外を見る。

車が門の前で止まった。

ミアは窓から屋敷を眺める。

「やっぱり大きいね」

「そうかしら?」

伊集院は慣れているのか、あまり気にした様子もない。

車を降りると、三人は玄関へ向かった。

伊集院が玄関の扉を開ける。

「ただいま帰りました。」

「お邪魔します。」

ミアと琴音も続いて中へ入る。

玄関を上がると、広い廊下が続いていた。

ミアがきょろきょろしていると、伊集院が振り返った。

「父は書斎で待っています」

「お父さん、もういるんだ」

「はい」

伊集院は二人に微笑む。

「では、こちらへどうぞ」

三人は伊集院に案内され、廊下を進んでいった。

伊集院に案内され、三人は書斎の前までやって来た。

「お父様、ただいま戻りました」

伊集院が扉を開ける。

「おかえり」

部屋の中から声が聞こえた。

書斎の奥には、一人の男性が机に向かって座っていた。

伊集院の父親だった。

机の上には書類が並び、窓際には大きな本棚が置かれている。

父親は書類から顔を上げ、三人を見る。

「君がミアさんかい?」

「はい!」

ミアは元気よく答えた。

「初めまして!」

「初めまして。話は娘から聞いているよ」

父親は穏やかに微笑んだ。

「鎌倉にも一緒に行ったそうだね」

「うん! すっごく楽しかったよ」

「そうか。それはよかった」

父親は嬉しそうに頷く。

「それから、琴音さんだね」

「はい。初めまして」

琴音が丁寧に頭を下げる。

「こちらこそ、初めまして。今日は来てくれてありがとう」

「ありがとうございます」

ミアは改めて部屋を見回した。

――ここが伊集院のお父さんの書斎かぁ。

机の上には仕事の書類が置かれている。

すると、父親がミアに向かって言った。

「ところで、ミアさん」

「なに?」

「君のお父さんとは、昔から仕事で付き合いがあってね」

「やっぱりそうなんだ!」

ミアの顔がぱっと明るくなる。

「お父さんから、君のことを少し聞いていたよ」

「えっ、私のこと?」

ミアは驚いた。

伊集院の父親は、少し笑った。

「ええ。だから一度、直接会ってみたいと思っていたんだ」

ミアは嬉しそうに笑った。

「じゃあ、今日はいっぱいお話ししようよ!」

「ははは。そうしよう」

書斎に、穏やかな笑い声が響いた。

伊集院の父親は、ミアたちに椅子を勧めた。

「そういえば、娘から面白い話を聞いているよ」

「何の話?」

ミアが首を傾げる。

「コーヒー寒天というものを作ったそうだね」

「うん! 結構おいしいよ」

「それから、エビフライも食べたとか」

「そうそう! あれも美味しかった!」

琴音も頷く。

「しらすご飯も美味しかったよね」

「うん!」

伊集院の父親は楽しそうに三人の話を聞いていた。

「なるほど。娘が楽しそうに話すわけだ」

伊集院の父親は、三人を眺めながら、ふっと表情を和らげた。

「娘は、周りに人がいることは多いのですが……友人というものを作るのが、少し苦手でして」

「お父様……」

伊集院が少し困ったように父を見る。

「ですが、最近はよくミアさんや琴音さんの話をするようになりました」

「そうなの?」

ミアが伊集院を見る。

「……はい」

伊集院は少し照れたように頷いた。

父親は微笑む。

「娘がこんなに楽しそうに学校の話をするのは、久しぶりなんですよ」

ミアと琴音は顔を見合わせた。

「じゃあ、私たち友達だね!」

ミアが笑う。

琴音も頷いた。

「うん、友達だよ」

伊集院は少し驚いたように二人を見て――。

「……ありがとうございます」

嬉しそうに微笑んだ。

その後も、三人と伊集院の父親の談笑は続いた。

学校のことや鎌倉での思い出など、話は尽きなかった。

やがて、帰る時間になる。

「今日はありがとうございました」

ミアが頭を下げる。

「こちらこそ。来てくれてありがとう」

伊集院の父親は笑顔で答えた。

「また遊びに来てくださいね」

「うん!」

琴音も頭を下げる。

「ありがとうございました」

「またいつでもいらしてください」

三人は玄関へ向かった。

「じゃあ、また学校でね!」

ミアが手を振る。

「うん、また明日」

琴音も手を振った。

伊集院も二人を見送りながら、微笑んでいた。


家に帰ると、ミアは祖母のもとへ向かった。

「おばあちゃん、ただいま!」

「おかえりなさい、ミア」

ミアは今日あったことを楽しそうに話した。

「今日ね、学校が半日で終わって、そのあと伊集院の家に行ったの!」

「まあ、そうだったんですか」

「うん。伊集院のお父さんにも会ったよ」

「それはよかったですね」

「コーヒー寒天とか、エビフライとか、しらすご飯の話もしたんだよ」

ミアは今日の出来事を嬉しそうに話し続けた。

祖母はそんなミアを、優しく見つめていた。

「楽しい一日だったようですね」

「うん!」

ミアは満面の笑みを浮かべた。

「学校、やっぱり楽しい!」

祖母も微笑んだ。

「それは何よりです」

ミアは今日も、新しい思い出を一つ増やした。

そして――。

夏休み明けの一日は、穏やかに終わった。

今回は、夏休み明けの学校のお話でした。

では、大正時代の女学校にも夏休みはあったのでしょうか?

もちろん、ありました。

当時の学校でも夏季休暇が設けられており、現在の夏休みと同じように、暑い時期に長い休みがありました。

ただし、現在のように全国で一律に同じ期間だったわけではなく、学校によって期間には違いがありました。

今回のミアたちも、長い夏休みを終えて学校へ。

久しぶりに琴音や伊集院と再会し、夏休みの思い出を話しました。

そして、伊集院のお父さんとも初対面。

ミアの大正時代での人間関係も、少しずつ広がってきましたね。

さて、次はどんな出来事が待っているのでしょうか。

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