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ハイカラにギャルが転生!〜令和ギャルの大正暮らし〜  作者: がお


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13/22

【13話】コーヒー寒天、ハイカラ娘の新発明!?

ちょっとChatGPTの調子が悪くて作成に時間がかかりました。

朝、障子の隙間からやわらかな陽射しが差し込み、ミアは布団の上で大きく伸びをした。

「ん〜……朝かぁ」

昨日の喫茶店のことを思い出しながら、体を起こす。

元気よく『いらっしゃいませー!』と声を出した瞬間、お客さんたちが驚いた顔が浮かび、思わず笑ってしまった。

顔を洗い、髪を整えるために鏡台の前へ座る。

櫛で髪をとかしながら、引き出しから小さな布袋を取り出した。

中には腕輪と、色糸を編んで作った細い腕飾りが入っている。

「今日はどっちにしよっかな〜」

ミアは腕輪を左手に通し、もう片方の手首には紺色と白の糸を編み込んだ腕飾りを結んだ。

「うん、重ねると可愛いかも」

さらに机の上に置いてあった淡い桃色のリボンを手に取ると、髪の横で小さく結ぶ。

鏡の中には、どこか大正の少女らしい雰囲気になった自分が映っていた。

「いい感じ!」


「ミアさん、朝餉の支度ができていますよ」

廊下の向こうから、穏やかで落ち着いた声が聞こえた。

「はーい、今いくー!」

ミアが元気よく返事をすると、おばあさんは障子越しに小さく笑った。

「ふふ、今日もお元気ですね。慌てなくても、お料理は逃げませんよ」

「だって、お腹すいたんだもん」

鏡台の前から立ち上がり、ミアは袖を整える。

廊下へ出ると、おばあさんがきちんと背筋を伸ばして立っていた。淡い色の着物を上品に着こなし、その所作には長年身についた品の良さが自然とにじんでいる。

「そのリボン、よくお似合いですよ」

「ほんと? やった!」

ミアがぱっと表情を明るくすると、おばあさんは目を細めてうなずいた。

「ええ。春の花のようで、とても愛らしいです」

そんな言葉をかけられて、ミアは少し照れくさそうに笑った。


朝餉の席には、焼き魚と味噌汁、炊きたてのご飯が並んでいた。

「いただきます」

ミアが元気よく手を合わせると、おばあさんは上品に微笑む。

「たくさん召し上がってくださいね。学校では何かと体力を使いますから」

「うん! ご飯おかわりしたいくらい!」

「ふふ、それは頼もしいことです」

温かな朝食を食べ終えると、ミアは鞄を手に立ち上がった。

「行ってきます!」

「ええ、行ってらっしゃい。お気をつけて」

おばあさんに見送られながら、ミアは朝の光が差し込む玄関を元気よく飛び出し学校へ向かった。

校門に着くと、ちょうど琴音が歩いてくるところだった。

「おはよう、琴音!」

「おはようございます、ミアちゃん。」

二人は笑顔で挨拶を交わすと、並んで校舎へ向かう。

……

授業が終わり、休み時間になると、ミアの机の周りには数人の女学生が集まってきた。

「ねえ、ミアさん」

「この前言っていた腕飾り……作り方を教えてくださらない?」

「私も作ってみたいです」

友達たちは、ミアの手首にある腕輪や色糸の飾りを興味深そうに眺めている。

「えっ、ほんと? いいよ!」

ミアは嬉しそうに笑った。

「簡単だから、今度一緒に作ろうよ」

令和では当たり前だった小さなアクセサリー作りが、この時代では珍しいものとして受け入れられていく。

「あ、そうだ!」

ミアは何かを思いついたように、ぱっと顔を上げた。

「だったらさ、帰りに琴音ちゃんの喫茶店に集まらない?」

「喫茶店……ですか?」

友達たちは顔を見合わせる。

「うん! そこで一緒に作ろうよ。材料も持っていくから!」

ミアが楽しそうに笑うと、女学生たちも次第に笑顔になった。

「楽しそうですね」

「ぜひ、お願いします」

その様子を少し離れた席から見ていた伊集院は、何やら落ち着かない様子だった。

ミアはそれに気づくと、すぐに声をかける。

「あ、伊集院さんも来る?」

「えっ……」

突然声をかけられ、伊集院は少し驚いた顔をする。

「べ、別に興味があるわけではありませんわ」

そう言いながらも、視線はミアの手元のアクセサリーに向いていた。

「でも……そこまで誘うのでしたら、行って差し上げてもよろしくてよ」

「やった! じゃあ決まりね!」

ミアの笑顔に、伊集院は少しだけ顔を背けた。


放課後の鐘が鳴り、学校での一日が終わった。

ミアたちは校門で別れると、それぞれ帰路につく。

家に着いたミアは元気よく。

「ただいまー!」

「おかえりなさい、ミアさん」

出迎えてくれたおばあさんに、ミアは笑顔で話しかける。

「あのね、今日このあと琴音ちゃんのお家に行ってくるね」

おばあさんは少し微笑みながら頷いた。

「まあ、琴音さんのところですか。気をつけて行ってらっしゃい」

「うん! それと……寒天、少し持っていってもいい?」

ミアがそう尋ねると、おばあさんは穏やかに微笑んだ。

「ええ、構いませんよ。何か作るのですか?」

「うん! みんなで食べたり、アクセサリー作ったりするの!」

「まあ、楽しそうですね」

おばあさんは嬉しそうに頷いた。


喫茶店に着くと、すでに琴音と友人たちは店内に集まっていた。

「ミアさん、待っていましたよ」

「本当に作り方を教えてくださるんですよね?」

みんなが楽しそうに声をかけてくる。

「もちろん! 今日は特別講座だからね!」

ミアは笑顔で答えると、持ってきた袋を机の上に置いた。

琴音はその様子を見ながら、くすりと笑う。

「ミアちゃんが来て、お店がずいぶん賑やかになったね。」

「みんな、ちょっと待っててね!」

ミアはそう言うと、店の奥へ向かった。

「琴音ちゃんのお父さん、少しいいですか?」

カウンターで作業をしていた琴音の父が振り向く。

「どうしたんだい、ミアちゃん?」

「あの……少しだけキッチンを使わせてもらってもいいですか?」

「キッチンを?」

「はい。みんなに食べてもらいたいものがあって」

ミアが持ってきた包みを見せると、琴音の父は穏やかに笑った。

「もちろん構わないよ。好きに使いなさい」

「ありがとうございます!」

ミアは人数分の器を並べると、寒天を溶かしたコーヒーを器に注ぐ。」

ミアが準備をしていると、喫茶店の扉が開いた。

「ごきげんよう」

そこには伊集院が立っていた。

「あ、伊集院さん!」

ミアが笑顔で手を振る。

「来てくれたんだね!」

「……別に、あなたがあまりにも誘うものですから」

伊集院はそう言いながら店内へ入る。

しかし、その視線はすぐに机の上に並べられた材料へ向いていた。

コーヒー寒天をミアはそっと冷蔵庫へ入れ。

「これで準備はおしまい!」

ミアは手を洗うと、みんなの待つ席へ戻っていく。

「お待たせー!」

ミアは皆にアクセサリーの作り方を教える。

「まずは好きな色の糸を選んでね」

女学生たちは机に並んだ色とりどりの糸を楽しそうに眺める。

「こんな細工ができるなんて素敵ですね」

「ミアさんは本当に色々なことをご存じなのですね」

みんなが夢中になって作業をする中、琴音も楽しそうに手を動かしていた。

伊集院も最初は興味がないような顔をしていたが、いつの間にか真剣な表情で糸を編んでいる。

「……なかなか難しいですわね」

「でも、伊集院さん上手!」

「そ、そうでしょうか」

そんな会話をしながら、店内には笑い声が広がっていった。


しばらくして、机の上には色とりどりのアクセサリーが並んだ。

「できた……!」

女学生たちは完成した腕飾りを嬉しそうに眺める。

「私のはこの色にしました」

「まあ、素敵ですね」

それぞれが選んだ色や飾りには、少しずつ個性が出ていた。

ミアはみんなの手首に結ばれたアクセサリーを見て、嬉しそうに笑う。

「みんな似合ってる!」

琴音も自分の腕飾りを眺めながら微笑んだ。

伊集院も完成したものをそっと身につける。

「……悪くありませんわね」

「気に入ったんだ?」

ミアが笑うと、伊集院は少し顔を背けた。

「べ、別に。ただ……綺麗ですから」


アクセサリー作りが一段落すると、ミアはみんなの顔を見渡した。

「みんな、疲れたでしょ?」

「実は、おやつ作っておいたんだ!」

そう言うと、ミアは店の奥へ向かった。

しばらくして冷蔵庫から器を取り出すと、透明感のある黒い甘味が姿を現す。

「わぁ……これは?」

ミアは笑顔でテーブルへ並べていく。

「コーヒー寒天だよ!」

器の中で、ぷるんと揺れる黒い甘味を見て、みんなは興味深そうに覗き込んだ。

テーブルに並べられたコーヒー寒天を見て、女学生たちは顔を見合わせた。

「これは……何なのでしょう?」

「色が……黒いですわね」

見たことのない見た目に、みんな少し戸惑っている。

ミアは笑顔で説明する。

「大丈夫だよ! 甘くて美味しいから!」

すると琴音がそっとスプーンを手に取った。

「ミアちゃんが作ったものなら、きっと美味しいです」

そう言って、一口すくって口に運ぶ。

「……!」

琴音の表情がぱっと明るくなった。

「美味しい……です」

その一言に、周りの女学生たちも興味を持ち始める。

琴音の反応を見て、女学生たちも恐る恐るスプーンを手に取った。

「では……いただきます」

一口食べると、次々と表情が変わっていく。

「まあ……美味しいです」

「不思議な味ですけれど、すごく上品ですね」

口に入れた瞬間、ほろ苦いコーヒーの香りが広がり、寒天のつるりとした食感が心地よく喉を通っていく。

甘さの中に少し大人びた苦味があり、今まで食べたことのない新しい甘味だった。

伊集院は少し離れたところで、その様子を眺めていた。

「……そんなに美味しいものなのですか?」

「伊集院さんも食べてみなよ」

ミアに促され、伊集院は少し迷いながらスプーンを手に取る。

「べ、別に期待しているわけではありませんわ」

そう言いながら一口食べる。

「……」

しばらく黙った後、伊集院は小さく呟いた。

「……美味しいですわ」

その言葉に、ミアは嬉しそうに笑った。

その様子をカウンター越しに見ていた琴音の父は、興味深そうに微笑んでいた。

「それは……一体なんだい?」

黒い甘味を眺めながら、珍しそうに首を傾げる。

ミアはそれに気づくと、すぐに笑顔になった。

「あ、おじさんの分もあるよ!」

「私の分もかい?」

「もちろん!」

そう言って、ミアは器をひとつ差し出した。

琴音の父は少し驚きながら受け取る。

「では、いただこうかな」

一口食べると、その表情が少し変わった。

「……これは面白いね」

「でしょ!」

ミアは嬉しそうに笑った。

琴音の父は、もう一口味わうと、器の中のコーヒー寒天をじっと見つめた。

「……なるほど」

しばらく考えたあと、ミアへ顔を向ける。

「ミアちゃん」

「はい?」

「もしよかったら、後でこれの作り方を教えてくれるかい?」

ミアは少し驚いたあと、すぐに笑顔になった。

「もちろん!」

「このお店に合う甘味だと思うんだ。お客さんにも喜んでもらえそうだからね」

琴音も嬉しそうに父を見る。

「お父さん、このお店の新しい名物になるかもしれないね。」

「そうだね」

琴音の父は、もう一度器を見ると穏やかに笑った。

その時、喫茶店の入り口のベルが軽やかに鳴った。

「いらっしゃいませ」

琴音の父が声をかける。

扉の向こうから入ってきたのは、以前デパートでミアと出会った女性記者だった。

「あら……?」

女性記者は店内を見渡し、ミアの姿を見つけると少し驚いた表情を浮かべる。

「あなたは……あの時の女の子じゃない」

ミアもすぐに気づいた。

「あっ! デパートのお姉さん!」

思わぬ再会に、店内の空気が少し明るくなる。

女性記者は店内を見渡した。

そこには、色とりどりの腕飾りを身につけた女学生たちと、見たことのない黒い甘味。

そして、その中心で楽しそうに笑うミアの姿があった。

「……これは、面白い記事になりそうね」

女性記者は小さく微笑む。

大正の街に現れた、ひとりの少女。

その小さなひらめきは、やがて新しい流行の始まりになろうとしていた。

ちなみに、今回登場したコーヒーゼリーについて少し。

日本でコーヒーゼリーが広く知られるようになったのは、昭和に入ってからと言われています。

一方で、大正時代には喫茶店文化が広まり始め、コーヒーや洋風のお菓子が少しずつ日本に浸透していった時代でした。

今回の物語では、ミアが令和の知識を活かして、大正の材料である寒天を使い「コーヒー寒天」として作っています。

もし当時の喫茶店にこんな甘味があったら……という想像を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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