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婚約破棄されて勘当されたわたしは都会派冒険者になる  作者: 朝山 みどり


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51 新人冒険者ロバート対策

 

 騎士団がやって来たことで、ロバート王太子が冒険者になる可能性を考えたケイトは、書類の準備をした。

 一応、ロバート専用で作ってみた。




 ◆◇◆◇◆


 冒険者登録誓約書



 冒険者登録希望者は、冒険者ギルドへの登録に際し、以下の事項を理解し、同意するものとする。


 第一条 冒険者としての身分


 登録者は依頼受注、報酬支払い、講習受講、ギルド施設利用その他冒険者活動において、他の冒険者と同等の権利及び義務を有する。


 生まれつき持っている社会的身分は、冒険者としての活動において特別な権利を発生させない。


  第二条 優先権の否定


 登録者は、自身の生まれ持った身分を


 ・依頼の優先取得


 ・報酬の増額


 ・講習内容の変更


 ・昇級試験の免除


 ・規則違反の不問


 その他の特別待遇を要求しない。


 第三条 苦情及び抗議の制限


 登録者が冒険者活動中に経験した、


 ・汚れる


 ・疲れる


 ・怪我をする


 ・野営する


 ・薬草を採る


 ・荷物を運ぶ


 ・先輩冒険者に叱られる


 ・初心者扱いされる


 その他、一般的な冒険者が当たり前に経験する事柄について、生まれ持った身分を背景としての権威を用いて苦情、抗議、処分要求を行ってはならない。


 第四条 実力主義


 冒険者としての評価は実績及び能力によってのみ行われる。


 登録者は、自身の身分が高くとも初心者冒険者として扱われることを理解し、これを了承する。


 第五条 責任


 登録者が依頼を受注した場合、その結果については他の冒険者と同様に責任を負う。


 実家の力を背景に軽減を要求してはならない。


 第六条 身分の切り離し


 登録者が冒険者として発した言動及び判断は、原則として、実家の公式見解とはみなさない。



 第七条 特記事項


 登録者が冒険者活動中に、


「わたしを誰だと思っているんだ」


「不敬だ」


「父上に言いつける」


「騎士団を呼ぶぞ」


 その他これに類する発言を行った場合、ギルドは当該発言を笑い話として酒場へ流布する権利を有する。

 また、発言者はこれによって恥かしい目に合う義務を有する。


 第八条 確認事項


 登録者は以下を理解したうえで署名する。


 冒険者は身分ではなく実力を見る。


 冒険者は自分で依頼を選ぶ。


 冒険者は自分の責任で行動する。


 冒険者は自由である。


 そして自由には責任が伴う。


 以上を理解し、文句を言わず、自らの意思で冒険者登録を希望する。



 署名欄


 登録希望者


 署名


 冒険者ギルド代表


 ギルドマスター 印


 立会人


 クーパー


 ディディエ



 【追記】


「なお、本書は登録希望者本人が十分に理解した上で署名したものであり、後日『聞いていなかった』との主張は認めない」






  説明確認書


 わたし、ロバート・______は、次の内容について説明を受け、理解したうえで署名します。


 一、冒険者になっても王太子だから特別扱いはされません。


 一、初心者なので、当然、初心者として扱われます。


 一、薬草採取、荷物運び、見張りなどの地味な依頼もあります。


 一、依頼を受けるかどうかは自分で決めます。


 一、受けた依頼の結果については自分で責任を負います。


 一、ギルド職員、受付、講師、他の冒険者から注意や指導を受けることがあります。


 一、その際に王太子の身分を理由として抗議しません。


 一、「王太子だから特別にしろ」と要求しません。


 一、「王家への不敬だ」と怒りません。


 一、「父上に言いつける」と泣きません。


 一、「聞いていなかった」と見え透いた嘘をつきません。


 一、「そんなつもりではなかった」とテンプレ発言をしません。


 一、「説明されていない」と阿保をひけらかしたりしません。


 一、「冗談だと思った」と言って周りを呆れさせません。


 一、「まさか本当に薬草を採るとは思わなかった」と言いません。


 一、「荷物運びをするとは思わなかった」と言って荷物をポイ捨てしません。


 一、「初心者講習を受けるとは思わなかった」と言って周囲を笑わせません。


 一、「冒険者とはもっと格好いいものだと思っていた」と言って、周囲をがっかりさせません。


 また、署名後に上記の内容について不満を述べた場合でも、


「説明した」


「読んだ」


「理解した」


「納得した」


 ものとして扱われることを了承します。


 特に、


「聞いていなかった」


「知らなかった」


「読んでいなかった」


 という馬鹿丸出しの主張は致しません。



 なぜなら、この紙は読んで理解した人だけが署名するからです。


 以上



 自分の名前を書く人


 ロバート・______


 署名 _________


 日付 _________





【補足】


 ―わからない言葉があった人は、自分の名前を書く前にちゃんと質問して、詳しく教えてもらっています。どこがわからないか、「わからなかった人は、名前を書いていないんだよ」と説明を受けているので知っています。


 ―あなたが名前を書く時、親切なギルドマスターがやさしく見守りました。


 ◆◇◆◇◆


 これをみたギルドマスターは、「いくらなんでもこれはないのでは? 署名する前に怒って帰りそうだ」


「それなら、それで厄介ごとがなくなります。あちらは、とことん〇〇ですから。万が一署名して冒険者になったら、しごき倒してやりましょう」


「……」


「それでは、薬師ギルドに行ってきます。そう言えば、ノウス王国が国家事業で薬草園を作っているそうなんですよ。寒冷地特有の薬草はもちろんですが、最近、流行ってきた温室があれば暖かいところの薬草も育てられますから、便利ですよね。招待してくださるというんですよ。いいでしょ」


 機嫌よく出て行くケイトを見送るギルドマスターと、マイクの目が合った。


 マスターはおもわずマイクに手を合わせた。


 頼む、ケイトをここに引き留めてくれ!



 ◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆

 書類の作成はAIと相談しております。








 


いつも読んでいただきありがとうございます!


誤字、脱字を教えていただくのもありがとうございます。

とても助かっております。

楽しんでいただけましたら、ブックマーク・★★★★★をよろしくお願いします。

それからもう一つ、ページの下部にあります、「ポイントを入れて作者を応援しよう」より、ポイントを入れていただけると嬉しいです。

よろしくおねがいします。


書籍を出すことができました。

挿絵(By みてみん)




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― 新着の感想 ―
AI利用否定派なのですが… これはいいAIアシストですね(*゜∀゜)凄く読みやすくて理解しやすいですっ
 読んでも理解しても理解しないのが本当の〇〇だしなぁ、自身を指したものであっても別人扱いする謎思考の人は実在する。
元々そういう雰囲気前提のお話だとは言え、王族まじアホ&クズ設定があまりにもご都合主義ファンタジー?すぎる気が……^^;
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