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第二の星で  作者: ぷりお
77/102

77.【ルーラの元へ】




「空か………。」


自分達を覆い尽くす黒一面の天井は、パラパラと破片を溢しながら、悠然と広がる青い空を映し出し。

太陽の光はシャキリの黒い機体を包み込んだ。



街を蔓延していた黒煙は、新鮮な空気を求めるようにその穴へ向かっていく。


自身のロングレンジバレットが空を貫いた時。

白銀の機体、ギランミの象徴が墜落していくのを確認した……。



「やったぞ……。地球に侵されていった売女が!」


シャキリは叫び、機体を上昇させる。

アルカロ・アコニットは駆動音を放ち、胸から体を包み込むロングレンジバレットは、その黒煙を巻き上げながら折り畳まれ、機体はシェルターの穴へ向かっていく。



「勝ちだ!ギランミ。僕の家族を裏切ったお前を、私が…………!」



ルーラの顔が浮かぶ。

漠然としたものではない。

自分のコックピットの前で現れたそれは、自分を慈しむようにも、悲しんでいるようにも捉えられる瞳。

涙を目の縁に溜め、自分を見据える。

しかし、なぜ今



コックピットは発光した。白く、体の全てを奪われた感覚。操縦桿を握る腕の感覚は消え去った。

白い発光は自分の体。パイロットスーツの袖から、

目、口、鼻、耳。

全ての器官を通して自分の体を侵食する。

声をあげようにも、喉が焼き切られ、声が出ない。

青空を見上げる瞳は、白一色。

ペダルを踏み締める足は無かった。

コックピットの合金特有の匂いを感じる鼻は、一瞬の焦げ臭さの後、熱に覆われる。

耳は、爆発に包まれるコックピットの音を最後まで捉えた。




「敵機撃墜!!」



街の一部を覆う妙なシェルター。そこから出て来たのは帝国の最新鋭機だろう。マンチェスターを襲ったものに似ているが、より人を恐怖に貶めることを目的にしたような外装。あの月の屑どもが考えそうなことだ。

シェルターの隙間から這い出るそれを、撃墜した。

胸からの爆発を持って、体全体を霧散させたそれは、

再びシェルターの底へ叩きつけられた筈だ。


「お前、あれ隊長機じゃないか!?……すごい手柄だぞ!」


黒いシェルターの上を舞う、2機のタイタス。



「偶然だよ、相手がのんびり飛んでくれてたからな。」

敵機を撃墜したパイロットは照れ臭そうに呟き、

2機は丸型のシェルターから離れるように上昇していった。





シャキリは1番お気に入りのキャラでした。

ただ出番が多すぎた気がします。ほぼ主人公並でした。

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