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第二の星で  作者: ぷりお
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蹂躙のガタカール

常に話を書くときは小説の閃光のハサウェイや人間の土地等を見ながら書きます。しかし、文章にそれが全く生きていないのであまり意味はありません。

レディングの街並みはまさにアンティークであると言える。


中世の石壁に、お伽話から出たようなカラフルな煉瓦造りの建物、観光としてはベストであるが、今そこは戦火に焼かれようとしていた。


「フェスター大尉、もう少し高度を上げてください、網がしけません!」

建物の屋根の間から、巨大な網を持ったメーディム二機がスピーカーを介して、叫ぶ。


「貴様ら、敵を前にしてよく平然とスピーカーで喚く!網を敷くのは貴様らの役目である。なぜ、スピーカーを切らない!」

フェスターはこういっても、パニックになったようにスピーカーを切らない部下に苛立った。


地面スレスレを浮遊し、車を吹き飛ばす自身の操縦で、人も吹き飛ばしているのを確認した。

ガタカールは大型で22メートルある機体である。


人間が鳥ほどの高度まで巻き上げられ、壁や電柱に突き刺さる。

見ていていい気のするものではない。


フェスターは操縦桿を前に倒し、それに合わせてガタカールは上昇をする。風圧で建物を倒壊させないようゆっくりと上がり、屋根を避けて、遠くの家々までも確認できる高度へ飛び立った。


「これでよかろう。貴様らはなぜ網を広げていない!」

フェスターはモニターの下を覗いて苛立った。

下のメーディム二機が今になって網を広げようとしているからだ。


「怠け者が増えるとこれだ。個人にはある程度の責任が必要だというのに。」

コンピューターを操作し、側眼を起動する。


「奴等、威勢の割に一度接触をしたら見えなくなった。」

機体の二つの目が赤く光り、超音波を発生させる。


モニターが拡大と縮小を繰り返し、音による探知で下のメーディム二機の反応も、コンピューターは青丸として表示する。


10秒待って、赤丸で6つの反応が示された。小さいものが機体、大きいものが艦体、大きい丸に小さいものが二つずついて、迂回するように動いていた。


「様子見か?舐めたことをしてくれる!街への被害を抑えたいという良心がこちらにあるとでも思ったか。」

側眼を切り、モニターをメインのものに戻す。


「街を破壊されるのは構わん。貴様らを使って、それが出来るというなら尚のこと。それなのに。」


敵の様子が無いと思った刹那、高速でくるものがある。


「虫というのは、人に踏み潰されるんだろう。私もそれに習ってやろうというのだ!」


ラッツェルのアコニットが姿を現して、ガタカールは腕を振る。

警告音が鳴り、オートディフェンサーが作動した。


「……!やられたのか、今ので!」

操縦桿を倒し、機体を後退させる。

アコニットの左腕が、鉤爪で引っ掻かれたかのように傷つき、腕を一段細くしていた。それを保護するように肩から展開される赤色のオートディフェンサー。


「オートディフェンサーが起動するということは…!」

アコニットは左腕をダランと下げながら、建物を掻い潜り後退する。


ショットガンを腰から取り出すが、左腕で持ったそれは力を無くし、街に落下をする。道路が砕け、地下水が飛び出す。衝撃で飛び出した弾薬は建物に突き刺さり、無論人を巻き込んで殺す。


「筋力が低下している!」

左腕袖から槍を取り出し、右手に持たせる。

ガタカールはゆっくりと浮遊して、ラッツェルの焦りを嘲っているようだった。


「そう。知識のない馬鹿は貴様のようにこの機体を嘲ってくれる。そして、そいつはこの昆虫の機動をそのままに巨大化させたこの機体でもってして、死んでいくんだよ!」

フェスターは言いながら機体を前進させる。

弾丸のような羽音が街に鳴り響き、人の鼓膜を破る。


「くそっ、来るかぁ!」

ラッツェルは額から汗を流す。

「行くよ、当たり前だ!」

フェスターはニヤつきながら、機体をさらに上昇させた。


アコニットは機体の腰に添えられた小型ミサイルを射出する。


ガタカールは長い胴体をうねらせ、それを回避し、操縦桿を後ろに引く、機体は急加速し、アコニットに激突した。


「うぐぅ!」酷く情けない声を上げ、吹き飛ばされたアコニットは建物に突っ込む。

避難のために階段を降りていた親子を瓦礫諸共押し潰した。

虫のマシーンは最強だよ!

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